
今回はマーケティングリサーチについてです。
マーケティングリサーチの企画書を取り上げます。
✓ この記事でわかること
- マーケティングリサーチの企画書とは?
- 企画書の構成は Why, What, How, Who
- ビジネスの企画書への一般化
この記事で書いているのは企画書についてです。
マーケティングリサーチの企画書を解説しています。そして最後にビジネスの企画書への一般化をしています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
マーケティングリサーチの企画書
マーケティングリサーチで大事なのは調査の企画書です。企画書の内容を見れば、その調査がうまくいくかどうかが見えるぐらい重要なものです。
では企画書とはそもそも何でしょうか?
企画書の役割を整理すると、次のようになります。
✓ マーケティングリサーチの企画書
- 調査の方針、全体のガイドライン
- 発注者と受注者 (調査実行者) で調査の認識を合わせるため
- 調査背景と目的が書かれ、調査提案、準備、分析、報告のすべての調査プロセスで参照される
例えるなら企画書は冒険をする時の 「地図とコンパス」 です。目指す先と現在地を知るために必要不可欠なものです。
では調査企画書には、具体的に何を書けばいいのかを見ていきましょう。
企画書の構成
マーケティングリサーチの企画書は、次のような構成になります。
✓ 企画書の構成
- 調査背景と目的
- 調査課題
- 調査設計
- 調査主体者
それぞれについて順番に説明しますね。
[構成 1] 調査背景と目的
背景と目的は、マーケティングリサーチの上位にあるマーケティングの課題からです。
解決したいマーケティングでの問題設定と課題が、調査の背景です。調査目的は、マーケティング課題にリサーチからどう貢献するのかです。
背景と目的は 「なぜ調査をするのか」 の Why に当たります。
[構成 2] 調査課題
具体的に何を調査するのかの What が次の構成要素です。調査課題で調査の主要な論点です。
調査課題とは調査の主要な論点です。
企画書では課題 (問い) に対する仮説もセットで書いておきます。
仮説まで落とし込むことの意味は、仮説まで書かれていれば、この調査で具体的にどんな解を出すのかのイメージがより明確になります。
[構成 3] 調査設計
3つ目の調査設計です。調査設計は具体的に調査をどう進めるか、どんなやり方かするのかを示すものです。
ここまで企画書の構成で見てきた Why (背景と目的) 、What (調査課題) に対して、調査設計は How です。
調査設計の項目を分解すると、次のようになります。
✓ 調査設計の項目
- 誰に対して
- どこで
- いつ
- どのように
これらに加えて調査のスケジュール、発注者と受注者のやり取り・業務フロー、金額見積もりを提示します。
[構成 4] 調査主体者
調査企画書の4つ目の構成要素が Who の情報です。
初めての調査案件であれば、調査を実施する主体者の情報を企画書に入れます。調査会社の紹介です。どんな会社なのか、調査担当者のプロフィール紹介です。
ビジネスの企画書への一般化
ここまではマーケティングリサーチの企画書についてでした。
✓ 企画書の構成
- 背景と目的
- 課題
- アクション (具体的にやること)
- 実施主体者
ご紹介した企画書の構成要素、ビジネスでの企画書に汎用性があります。
Why, What, How, Who の4つは、どのような企画書にも共通して入ります。これらの4つの要素をフレームワークとして埋めていくといいです。
まとめ
今回はマーケティングリサーチの企画書についてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
マーケティングリサーチの企画書
- 調査の方針、全体のガイドライン。関係者で調査の認識を合わせる
- 調査背景と目的が書かれ、調査提案、準備、分析、報告のすべての調査プロセスで参照される
- 企画書は地図とコンパス。目指す先と現在地を知るために必要不可欠
企画書の構成
- 調査背景と目的 [Why]
- 調査課題 [What]
- 調査設計 [How]
- 調査主体者 [Who]
ビジネスの企画書への一般化
- Why, What, How, Who はどのような企画書にも共通して入る
- 4つの要素をフレームワークとして埋めていく