2021/01/16

ビジネスモデルの要素ごとに、戦略的に捨てていく方法



今回は戦略についてです。


この記事でわかること


  • 戦略とは 「やらないこと」 を決める
  • ビジネスモデルの要素での 「やらないレイヤー」
  • 捨てるためのロジックとアート
  • 絞っていく順番
  • 戦略は 「あれかこれか」 の引き算


この記事で書いているのは戦略です。「やらないこと」 という視点で、どうやって絞っていくかの方法を書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。


戦略とは 「やらないこと」 を決める


いきなりですが戦略とは何でしょうか?

私の一言の定義があり、戦略とは目的達成のための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごとです。

もう少し踏み込むと、戦略とは 「捨てること」 を決めるためにあります

これはビジネスで大事なことで、どのレイヤーで何を捨てるかを解像度高く決めます。ではレイヤーとは具体的にどのようなものなのでしょうか?


やらないレイヤー


次のようにビジネスモデルの要素で 「やらないレイヤー」 を見ていくといいです。


やらないレイヤー
  • 顧客
  • 問題 (顧客課題)
  • ソリューション
  • 収益モデル


4つについて補足をします。


1つ目の顧客とはターゲット顧客です。どの生活者または企業をターゲットにするかです。戦略の観点で言えばターゲット顧客とはリソースを投入する的です。ターゲットで設定した顧客以外は 「やらないこと」 として捨てます。

2つ目は顧客課題です。1つ目のターゲット顧客が抱える問題の中で、自分たちはどの問題に向き合うかを決めます。解決する問題以外は捨てます。

3つ目のソリューションは、先ほどの問題設定、具体的には顧客の不、ニーズ、ジョブ (片付けたい用事) 、顧客インサイトに対する解決方法です。自分たちが選んでつくったやり方です。

4つ目の収益モデルは顧客に提供した価値に対し、どんな仕組みで収益化を実現するかです。様々なやり方の中から最適な収益モデルを構築します。課金モデルや価格設計も 「やらないこと」 を決めるのが大事です。


捨てるめためのロジックとアート


ここまでビジネスモデルレイヤーから、どのように戦略として捨てるかを見てきました。

いずれも最終的には自分たちの決めの問題です。ある程度まではロジックから整理し絞り込めますが、ロジックだけでは戦略はつくりきれません。

時には直感や腹をくくっての覚悟が決断の最後を担います。この部分はロジックというよりもアートです。


絞っていく順番


戦略をつくる時の絞りの重要性は、繰り返して伝えたいほど重要なものです。意識をしていないと拡散してしまうからです。

やりすぎると思えるくらいに 「絞り」 を入れるといいです。

絞っていく順番は先ほどの4つを上からです。


絞っていく順番
  • まず顧客を絞る (ターゲット顧客設定)
  • 注力する顧客課題の優先順位を決める
  • 解決するための最も価値を生むソリューションを磨きこむ
  • 最適な収益モデルを構築する


4つのうち特に最初の2つです。ターゲット顧客と顧客課題は、意識して絞りを入れるといいです。


戦略は 「あれかこれか」 の引き算


ターゲット顧客から収益モデルまでは 「あれもこれも」 となってしまいがちです。考えつくものは全てに手を広げてやろうとしてしまいます。

もちろんリソースがあるプレイヤーなら守備範囲を広げることは間違いとは言えません。しかしリソースは有限です。むやみに分散してしまうと非効率になります。

繰り返しになりますが戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。「あれもこれも」 としたいところを我慢し、あえて 「あれかこれか」 です。引き算の考え方です。


まとめ


今回は戦略について、「何を捨てるか」 「やらないこと」 から掘り下げました。

最後に今回の記事のまとめです。


ビジネスモデルの要素での 「やらないレイヤー」
  • ターゲット顧客
  • 問題 (注力する顧客課題)
  • ソリューション
  • 収益モデル


絞っていく順番
  • まず顧客を絞る (ターゲット顧客設定)
  • 注力する顧客課題の優先順位を決める
  • 解決するための最も価値を生むソリューションを磨きこむ
  • 最適な収益モデルを構築する


戦略は 「あれかこれか」 の引き算
  • 戦略の肝は 「やらないこと」 にある
  • 「あれもこれも」 としたいところを、あえて 「あれかこれか」 と決める。引き算の考え方


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。