投稿日 2021/01/08

2021年の戦略的な時間術。時間的・精神的な余白をつくる方法


今回は時間の使い方です。いただいた質問への回答です。

✓ この記事でわかること
  • いただいた質問と背景
  • 余白の目安は 20~30%
  • やらないことを決める
  • 完璧主義を捨てる
  • 小説 「モモ」 からのヒント
  • 戦略的な時間術

今回は質問への回答で、時間的・精神的な余裕のつくり方です。

余白を持つために戦略的な時間術をご紹介しています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、何か参考になればうれしいです。

いただいた質問


質問箱の Peing で質問をいただきました。


質問は 「時間的・精神的な余裕をつくるために具体的に何をするか?」 です。


質問の背景


回答に入る前に、いただいた質問の背景を共有させてください。

質問の中に 「今年の漢字 “遊” について」 とあります。これは2021年の意気込みを漢字一文字で表すと、私は 「遊」 としたことからです。詳しくはこちらの記事に書いています。

2021年の漢字は 「遊」 。独立して生き残るために大切なこと

漢字一文字を 「遊」 にした背景は、私が思う独立して働き生き残り続けるために大切なのは 「自ら変化し続けること」 だからです。

変化するとは新しく何かを試すことです。時には 「遊び心」 を持って、ここが漢字 「遊」 に込めた1つ目です。

もう1つが余白です。

新しい挑戦には時間的・精神的な余裕が必要です。車のハンドルの 「遊び」 のように常に余白を持っておきたいです。これが 「遊」 の2つ目の意味です。


余白とやらないこと


ではここからがいただいた質問への回答です。

余白をどれくらい持つかで、私は目安として全体を 100 とした時に 20 から 30 くらいを余白にしたいです。おおよそ 70~80% が埋まっていて、残りが余白です。

余白をつくるために大事なのが 「やらないこと」 です。

タスク管理で ToDo リストがありますが、ToDon't リストも持っておきます。

やらないことの例は、次のようなものです。

✓ やらないことを決める
  • やろうと思えば今日できる仕事も、あえて明日以降にまわす
  • 仕事は夜の19時以降はしない (Slack 等も見ない)
  • スマホで SNS は見ない。SNS はパソコンのみ
  • 通知設定は必要最低限にする
  • 人と外食をする日以外は1日に1食とする


完璧主義を捨てる


2つ目のポイントは、仕事で自分がやることへの完成度にこだわりすぎないようにします。

完成度については、私は三段階を意識しています。完成度の 20%, 50%, 80% です。

✓ 完成度の三段階
  • 20%: 議論のたたきの資料はざっくりの完成度とする (多少のロジックの甘さも目をつぶる)
  • 50%: 生煮えでまだ早いと思うアイデアやアウトプットもまわりにシェアする
  • 80%: 100% の完成にはせず8割で終える

完成度を 100% にするのは例外とします。多くのことにおいて完璧主義を捨てます。

確かにやればやるほどクオリティは上がりますが、一方で時間もかかります。これはトレードオフなので余白をつくるために完成度を上げすぎず、その分を他のことに時間を使います。


スケジュール管理


余白を作るためのスケジュール管理についても触れておきますね。

朝の起床時刻から4時間は自分の時間にします。この4時間でその日の大事なことの大半をやるようにしています。

日中のスケジュール管理は、公開カレンダーで予め予定をいくつかブロックをしておきます。複数の会議が連続で入らないように、会議前後で30分か最低でも15分は予定がないようにしています。この部分が余白です。


小説 「モモ」 からのヒント


時間への捉え方で 「この時間は無駄に使っても良い」 と割り切ることを大切にしています

全てのことを効率よくしようとしないです。というのは効率を求めるほど、時間に追われているように感じるからです。これは本末転倒です。

小説 「モモ」 の世界観で、時間どろぼうがやってくるのです。


非効率で無駄な時間を意識して持つようにすると、不思議とその時間は時計の針がゆっくりと進みます。


戦略的な時間術


ここまで余白を持つための考え方、時間のつくり方をご紹介しました。

要するにどういうことかを一言で表現すれば、戦略的な余白のつくり方です。

これは私の定義で、戦略とは目的達成のための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごとです。今回の文脈では目的とは、「遊」 の漢字に込めた独立して生き残り続けることです。

そのための 「やらないこと」 を明確にし、「やること」 も余白を持つためにどうすればいいかが今回の内容でした。


まとめ


今回はいただいた質問への回答で、時間的・精神的の余裕を持つための時間術でした。

最後にまとめです。

やらないことを決める
  • 余白をつくるために大事なのが 「やらないこと」
  • 例えばスマホで SNS は見ない (パソコンのみ) 、通知設定は必要最低限、仕事は夜の19時以降はしない

完璧主義を捨てる (完成度の三段階)
  • 20%: 議論のたたきの資料はざっくりの完成度とする
  • 50%: 生煮えでまだ早いと思うアイデアやアウトプットもまわりにシェアする
  • 80%: 100% の完成度ではなく8割で終える

小説 「モモ」 からのヒント
  • 効率を求めるほど時間に追われているように感じる (本末転倒)
  • 全てのことを効率よくしない。「この時間は無駄に使っても良い」 と割り切る
  • 非効率で無駄な時間を意識して持つようにすると、その時間は時計の針がゆっくりと進む

戦略的な時間術
  • 戦略とは目的達成のための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごと
  • 目的は 「遊」 の漢字に込めた独立して生き残り続ける
  • やらないことを明確にし、やることも余白を持つために工夫する


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。