2021/03/19

商品値上げの3パターンに学ぶ、仕事での価値の高め方



今回は2つのテーマの掛け合わせです。

価格設定からキャリアに着想を広げています。


この記事でわかること


  • 商品値上げの3パターン
  • 働き方への応用 (仕事での価値の高め方)
  • 価値提供が先、対価は後


記事の前半は価格設定の話です。値上げの方法を3つのパターンから掘り下げます。

後半は商品値上げの3パターンをキャリアに応用します。仕事での価値の高め方です。

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。


商品値上げの3パターン


価格を上げるアプローチは3つあります。


商品値上げの3パターン
  • 単純な値上げ
  • 実質値上げ
  • グレードアップしての値上げ


3つを順番にご説明しますね。


[値上げ方法 1] 単純な値上げ


1つ目のパターンは商品の中身は同じですが値上げをします

値上げの背景は、例えばこれまでは安すぎたので適正価格に戻す、あるいは原材料高によるコストアップの価格転換です。

顧客にとっては商品価値 (ユーザー体験) は変わらず、値段だけが上がります。


[値上げ方法 2] 実質値上げ


2つ目の実質値上げとは、商品スペックを低くし価格は据え置きます

例えば飲料で容量を少なくし、1000ml から 950ml に減らしますが値段は下げません。単位量あたりの価格は上がりますが、容量が少なくなったことに消費者が気づかなければ値上げとは分かりません。

実態は1つ目のパターンと同じで、顧客にとっての商品価値は変わらず価格が上がります。


[値上げ方法 3] グレードアップしての値上げ


3つ目の値上げのアプローチは商品の機能性を向上させ利便性が上がるなど、付加価値と併せての値上げです

グレードアップが顧客にとって喜ばしいことなら、顧客価値の向上に見合った値上げになります。

1つ目と2つ目のパターンは商品を売る側の都合での値上げでした。3つ目のグレードアップによる値上げは顧客と提供者の両方に Win-Win があります。

* * *


ビジネスキャリアへの応用


ここまで値上げの3つのパターンを見てきました。

値上げのアプローチは、働き方やキャリアにも当てはまり応用できます。


[キャリアへの応用 1] 単純な値上げ


単純な値上げを働き方に横展開すると、仕事でやっていることは以前とは変わりませんが給料や報酬が上がります

例えば勤務年数が増えることによる給料のベースアップです。フリーランスであれば、同じような仕事内容でも請求する報酬を上げます。

これができれば収入は増えますが、そうは簡単にはいかないのが現状です。


[キャリアへの応用 2] 実質値上げ


値上げの2つ目めのパターンは、容量などのスペックを低くするものの値段を据え置く 「実質値上げ」 でした。

働き方に当てはめると、これまでよりも少ないリソース (使う時間や手間) で同じ価値を出します。経験を積んだことにより仕事のやり方を効率化させて実現します

商品の実質値上げは単位あたりの価格が上がったように、仕事での実質値上げは時間当たりまたは投入エネルギー当たりの収入を上げます。


[キャリアへの応用 3] グレードアップしての値上げ


商品を値上げする3つ目のパターンは、商品の機能向上からの付加価値を高めての価格増でした。

キャリアへの横展開では 「商品の機能 = 職務技能」 と見立てます。このように捉えれば、新しい専門スキルや知見によって自分の出せるパフォーマンスを上げて提供価値を向上させます。

お客さんや上司・同僚への仕事を通じての提供価値をまず高めて、それによってこれまでよりも高い給料になったり報酬を上げます


価値提供が先、対価は後


ここまで商品を値上げする3パターンをキャリアに応用しました。

働き方で目指したいのは、パターンの2つ目の 「実質値上げ」 か3つ目の 「グレードアップによる値上げ」 です。私の理想は後者のグレードアップによる給料・報酬アップです。

グレードアップによる値上げでは、直接のお客さんや一緒に働く相手を 「顧客」 と捉え、顧客と自分で Win-Win を目指します。

より厳密に言えば、相手への価値提供を高めるのが先で、その後に見合った対価を得ます。この順番が大事で 「価値提供が先、対価が後」 です。


まとめ


今回は2つのテーマの掛け合わせで、商品の価格設定 (値上げの3パターン) とビジネスキャリアでした。

最後に記事のまとめです。


商品値上げの3パターン
  • 単純な値上げ。商品価値 (ユーザー体験) は変わらず、値段だけが上がる
  • 実質値上げ。商品スペックを低くし価格は据え置く。商品価値は変わらない値上げ
  • グレードアップしての値上げ。商品の価値向上と併せての値上げ。顧客と提供者の両方で Win-Win


キャリアへの応用
  • 仕事でやっていることは以前とは変わらないが給料や報酬が上がる [単純な値上げ]
  • 効率化で今までよりも少ないリソース (使う時間や手間) で同じ価値を出す [実質値上げ]
  • 新しい専門スキルや知見から仕事を通じての提供価値を高め、高い給料や報酬を上げる [グレードアップしての値上げ]


価値提供が先、対価は後
  • グレードアップによる値上げは、直接のお客さんや一緒に働く相手を 「顧客」 と捉え、顧客と自分で Win-Win を目指す
  • 相手への価値提供を高めるのが先で、その後に見合った対価を得る。この順番が大事


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。