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投稿日 2017/01/11
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なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 という本をご紹介します。
エントリー内容です。
書評: なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 (山田英夫) 。美しいビジネスモデルから学べること
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なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 という本をご紹介します。
エントリー内容です。
- この本の特徴
- 持続的なビジネスモデルが成立する条件
- 興味深かった戦略の事例
投稿日 2017/01/07
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書評: ザ・会社改造 - 340人からグローバル1万人企業へ (三枝匡) 。リアルな試行錯誤や失敗の話から、多くの学びがある本
投稿日 2016/10/29
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空軍パイロットの行動プロセスの研究から、ビジネスへの示唆を書いています。
研究では 「OODA (ウーダ) ループ」 というフレームで、狙撃王と呼ばれるパイロットがなぜ優秀なのかを明らかにしました。
エントリー内容です。
空軍パイロット撃墜王の研究 「OODA ループ」 は、ビジネスにも示唆があり興味深い
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空軍パイロットの行動プロセスの研究から、ビジネスへの示唆を書いています。
研究では 「OODA (ウーダ) ループ」 というフレームで、狙撃王と呼ばれるパイロットがなぜ優秀なのかを明らかにしました。
エントリー内容です。
- OODA ループとは
- アメリカ空軍の 「撃墜王」 についての研究
- ビジネスへの示唆
投稿日 2016/09/22
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経営の教科書 - 社長が押さえておくべき30の基礎科目 という本に、「大局観をいかにして磨くか」 というテーマが書かれています。
大局的な視点でものごとを見るには 「多・長・根」 という3つがキーワードだとします。
以下は本書からの引用です。
大局観を持つための視点は 「多長根」
経営の教科書 - 社長が押さえておくべき30の基礎科目 という本に、「大局観をいかにして磨くか」 というテーマが書かれています。
多長根
大局的な視点でものごとを見るには 「多・長・根」 という3つがキーワードだとします。
- 多: 複数の視点から全体像を把握する
- 長: 短期ではなく長期のスケールで考える
- 根: 本質に立ち返る
以下は本書からの引用です。
投稿日 2016/06/13
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2016年前半は、THEO (テオ) や Wealthnavi (ウェルスナビ) といった、資産運用にテクノロジーを使う従来とは異なる価値を提供する金融サービスが出てきました。
ロボアドバイザーは ETF に特化した、投資一任運用サービスです。主な特徴は、
私は、THEO と WealthNavi の両方を使っています (2016年6月現在) 。
2016年2月より正式ローンチをした THEO は、資産運用の 「ロボアドバイザー」 であることを強調しています。THEO のサイトでは、明確にロボアドバイザーと書かれています。ロボアドバイザーをメッセージにし、新しい資産運用サービスであることを訴求しています。
2016年6月現在はユーザー招待制の WealthNavi も、使い始めた当初は、同様のロボアドバイザーだと私は思っていました。
しかし、あらためて見ると、WealthNavi は自分たちのことを 「ロボアドバイザー」 とは一言も言っていないことに気づきました。WealthNavi のサイトには、ロボアドバイザーとはどこにも出てきません。
一見すると THEO と WealthNavi は同じ ETF 特化型の投資一任運用サービスですが、この違いは興味深いです。 (2017年7月追記: ウェルスナビも自身のことをロボアドバイザーと言うようになったため削除しました)
今回のエントリーでは、WealthNavi という投資一任サービスの提供価値について考えます。
資産運用サービス WealthNavi (ウェルスナビ) のバリュープロポジションを考える
2016年前半は、THEO (テオ) や Wealthnavi (ウェルスナビ) といった、資産運用にテクノロジーを使う従来とは異なる価値を提供する金融サービスが出てきました。
金融資産運用ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは ETF に特化した、投資一任運用サービスです。主な特徴は、
- ユーザーごとにリスク許容度を判定する
- リスク許容度に基づき、ポートフォリオと購入銘柄 (主に海外 ETF) が決まる。売買の運用も自動的に行なう
- 手数料は評価資産の 1% (年間 / 消費税別)
私は、THEO と WealthNavi の両方を使っています (2016年6月現在) 。
今回のエントリーでは、WealthNavi という投資一任サービスの提供価値について考えます。
投稿日 2015/07/08
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戦略を 「数字」 に落とし込み、実行結果を数字で 「評価」 しよう
投稿日 2015/06/27
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同僚がマクドナルドに行かなくなった理由 (マーケティング戦略を考える好材料)
投稿日 2015/06/20
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顧客視点のマーケティング戦略。顧客を絞れば戦略が決まる
投稿日 2015/06/13
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ビジネスとは 「顧客に価値を提供し、顧客からその対価をもらうこと」 です。ビジネスに関する最もシンプルな表現でしょう。
従って経営戦略として考えるべきことは 「どのような顧客に、どんな価値を提供し、どうやってお金をいただくか」 です。
経営戦略を実行する要素であるマーケティングにおいても、当てはまります。
今回のエントリーでは、マーケティングの本で過去に読んだ中から、おすすめなものをご紹介します。経営戦略立案シナリオ という本です。
エントリー内容です。
書評: 経営戦略立案シナリオ (佐藤義典)
ビジネスとは 「顧客に価値を提供し、顧客からその対価をもらうこと」 です。ビジネスに関する最もシンプルな表現でしょう。
経営戦略として考えるべきこと
従って経営戦略として考えるべきことは 「どのような顧客に、どんな価値を提供し、どうやってお金をいただくか」 です。
経営戦略を実行する要素であるマーケティングにおいても、当てはまります。
今回のエントリーでは、マーケティングの本で過去に読んだ中から、おすすめなものをご紹介します。経営戦略立案シナリオ という本です。
エントリー内容です。
- 本書の内容
- 経営戦略フレーム
- 顧客視点の経営戦略
投稿日 2015/03/28
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競争ルールとイノベーションについて考えさせてくれたのが、Google vs トヨタ - 「自動運転車」 は始まりにすぎない という本でした。興味深く読め、一気に読み終わりました。
この本で印象的だったのは、イノベーションは 「既存の競争ルールの無効化」 という考え方でした。以下、本書からの引用です。
書評: Google vs トヨタ - 「自動運転車」 は始まりにすぎない (泉田良輔)
競争ルールとイノベーションについて考えさせてくれたのが、Google vs トヨタ - 「自動運転車」 は始まりにすぎない という本でした。興味深く読め、一気に読み終わりました。
泉田 良輔 (KADOKAWA / 中経出版) 2014-12-10
いま自分たちが競っている市場の競争のルールは何か
この本で印象的だったのは、イノベーションは 「既存の競争ルールの無効化」 という考え方でした。以下、本書からの引用です。
投稿日 2013/10/20
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模倣の経営学 - 偉大なる会社はマネから生まれる という本をご紹介します。
偉大な会社や真似から生まれる。守破離の 「守」 こそ大事だと思った話
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模倣の経営学 - 偉大なる会社はマネから生まれる という本をご紹介します。
今回の内容です。
- 本書のテーマ
- 徹底した真似から生まれるもの
- 守破離の 「守」 に注目すると
投稿日 2013/10/19
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競争戦略の考え方の1つは 「いかにして戦わないようにするか」 です。競争しない競争戦略です。ブルーオーシャンの発想で、ターゲット層を変え新しい市場を開拓したり、新しい商品やサービスを投入して差別化を図ります。
既存の市場でイノベーションが起こるのは、従来とは全く違う発想をもつ商品やサービスが出てくる時です。
例えば、使い捨てコンタクトレンズです。書籍 模倣の経営学 - 偉大なる会社はマネから生まれる で紹介されていました。
コンタクトレンズを 「使い捨て」 にするという逆転の発想
競争戦略の考え方の1つは 「いかにして戦わないようにするか」 です。競争しない競争戦略です。ブルーオーシャンの発想で、ターゲット層を変え新しい市場を開拓したり、新しい商品やサービスを投入して差別化を図ります。
既存の市場でイノベーションが起こるのは、従来とは全く違う発想をもつ商品やサービスが出てくる時です。
使い捨てコンタクトレンズ
例えば、使い捨てコンタクトレンズです。書籍 模倣の経営学 - 偉大なる会社はマネから生まれる で紹介されていました。
投稿日 2013/05/12
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YouTube が、月額課金制でチャンネルを開設できる新サービスを開始しました (米国時間 2013年5月9日) 。
まずはパイロットプログラムとしてのスタートのようです。チャンネルに登録 (サブスクリプション) したユーザーから課金できるもので、最低料金は月額99セントからです。
全てのチャンネルに14日間の無料トライアル期間がつけられ、年間契約でディスカウントもされるとのことです。
今回の YouTube 有料チャンネルが、Google のビジネスモデルにどう影響するかを考えてみます。
YouTube 有料チャンネルを開始した Google の狙いを、ビジネスモデルから考えてみる
YouTube が有料チャンネルを開始
YouTube が、月額課金制でチャンネルを開設できる新サービスを開始しました (米国時間 2013年5月9日) 。
- New ways to support great content on YouTube|The Official YouTube Blog
- YouTube 、課金制の有料チャンネルを試験的にスタート 月額1ドルから|ITmediaニュース
- YouTube が有料チャンネルを開始 放送・レンタルビジネスが激動するかも|SNN
まずはパイロットプログラムとしてのスタートのようです。チャンネルに登録 (サブスクリプション) したユーザーから課金できるもので、最低料金は月額99セントからです。
全てのチャンネルに14日間の無料トライアル期間がつけられ、年間契約でディスカウントもされるとのことです。
今回の YouTube 有料チャンネルが、Google のビジネスモデルにどう影響するかを考えてみます。
投稿日 2013/03/20
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Google のビジネスモデルとイノベーティブであり続ける魅力
投稿日 2012/12/29
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今年読んだ本で書いたエントリーから、特に印象に残っているものをご紹介します。本エントリーは2つに分けた後編です。こちらが前編です。
なお、仕事関係の書籍は対象外としています。
1975年当時、今では当たり前の家庭向け宅配サービスは民間業者はどこもやっていなく、「参入すれば絶対赤字になる」 と言われていました。
そんな常識に果敢に挑んだヤマト運輸。宅配便という民間業者が誰もやっていなかった家庭への宅配サービスへの挑戦です。新規事業開発、サービス開始、その後の拡大が詳しく書かれていたのが本書でした。
2012年に読んだおすすめの本 (後編)
今年読んだ本で書いたエントリーから、特に印象に残っているものをご紹介します。本エントリーは2つに分けた後編です。こちらが前編です。
なお、仕事関係の書籍は対象外としています。
経営学 (小倉昌男)
1975年当時、今では当たり前の家庭向け宅配サービスは民間業者はどこもやっていなく、「参入すれば絶対赤字になる」 と言われていました。
そんな常識に果敢に挑んだヤマト運輸。宅配便という民間業者が誰もやっていなかった家庭への宅配サービスへの挑戦です。新規事業開発、サービス開始、その後の拡大が詳しく書かれていたのが本書でした。
投稿日 2012/10/27
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なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 という本で取り上げられていたビジネスモデルの1つに、小松製作所の KOMTRAX (コムトラックス) がありました。
小松製作所は日本の世界に誇る建設機械・重機械メーカーです。 Wikipedia を見ると、建設機械の日本でのシェアは1位、世界で2位です。日本以外にも南北アメリカ、ヨーロッパ、CIS、中近東、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中国にグループ企業を展開しています。TOPIX Core30 銘柄の一社に選ばれています。
紹介されていたコマツのビジネスモデルは、KOMTRAX という IT サービスを中心にしたものです。そこには、建機というモノの販売からもう一歩踏み込んだ秀逸なビジネスモデルがありました。
ビジネスモデルが成り立つ条件として、以下の2つが重要です。
今回のエントリーでは、冒頭で書いたビジネスモデルが成立する2つの要素について、コムトラックスを例に考えます。
KOMTRAX: コマツ建機の美しいビジネスモデル
なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 という本で取り上げられていたビジネスモデルの1つに、小松製作所の KOMTRAX (コムトラックス) がありました。
小松製作所
小松製作所は日本の世界に誇る建設機械・重機械メーカーです。 Wikipedia を見ると、建設機械の日本でのシェアは1位、世界で2位です。日本以外にも南北アメリカ、ヨーロッパ、CIS、中近東、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中国にグループ企業を展開しています。TOPIX Core30 銘柄の一社に選ばれています。
紹介されていたコマツのビジネスモデルは、KOMTRAX という IT サービスを中心にしたものです。そこには、建機というモノの販売からもう一歩踏み込んだ秀逸なビジネスモデルがありました。
良いビジネスモデルの条件
ビジネスモデルが成り立つ条件として、以下の2つが重要です。
- エンドユーザーや顧客に既存のモデルよりもより高い価値または低いコストが提供される
- ビジネスモデルの関係プレイヤー (ステークホルダー) 全員に Win-Win が成立する
今回のエントリーでは、冒頭で書いたビジネスモデルが成立する2つの要素について、コムトラックスを例に考えます。
投稿日 2012/09/15
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「仕組み」 から考える雑誌のビジネスモデルいろいろ
投稿日 2012/09/08
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電子書籍図書館は成り立つのか?
区の公共図書館が家から歩いていけるくらいの場所にあるので、わりと頻度よく利用しています。最寄図書館はそれほど大きくないので自分が読みたい本はなかったりすることもありますが、区内の図書館で連携していて、他の図書館で欲しい本があれば最寄図書館に取り寄せてもらえる仕組みになっています。
図書館には予約システムがあり、ネットから本を検索しそのまま予約できる仕組みです。読みたい本のタイトルや著者名で検索し、図書館にあれば貸出状況などとともに結果が表示されます。本の検索対象は最寄図書館だけではなく区内にある図書館全体なので、読みたい本がマニアックなものでも結構ヒットするんですよね。予約すれば最寄図書館に送られ、貸出OKの連絡がメールで来る。あとは予約した本は最寄図書館に受け取りに行くだけなので、それなりに使いやすい仕組みがありがたいです。
■「図書館×電子書籍」というアイデア
ところで、この予約、読みたい本が貸し出し中の時やすでに他の人が予約している場合は順番待ちとなります。有名な本だと20人とかが既に予約していたりして、1人の人が借りて返すまでに1週間とすると、20週間待つことになります。次の借りる人のために他の図書館に移動する時間も考えると、なんだかんだで半年くらい先までは借りられない。なぜこのような順番待ちが発生するのかを考えると、本が「供給<需用」となっているから。人気の本や話題になっているものは不等号が大きくなり、半年待ちのような状況になります。
供給<需要について、もう少しWhyを続けてみます。
ここで思ったのが、もし紙ではなく電子書籍を扱う図書館ならどうなるか、という疑問です。仮に電子書籍はコピーして無制限に増やせる場合で考えると、電子書籍を増やすことはほぼコストなしで可能です。ファイルをコピー&ペーストするイメージ。保管スペースもサーバーになるので紙の本に比べて保管スペースは小さくなる。管理コストも紙の本のように人の手で元の本棚に返すようなコストは発生せず、運用コストも下がる。
紙ではなく電子書籍になった場合、上記の5回のWhyを後ろから逆に戻っていくと、本の供給≧需要が成立します。つまり、貸出中につき今は借りられないという状況は発生しない。
そもそもですが、電子書籍図書館では本を「貸す/返す」という概念自体がなくなるのではと思います。図書館が本を貸すのは、本の冊数が限られているので返してもらわないと次の人にまわらないから。だから無料で上げるのではなく無料で貸すという形をとっています。紙の本という限られた資源を利用者間でうまく回すために貸出と返却はセットになっていないといけないのです。
一方、電子書籍になると理論上はコピーしていくらでも増やせるので、返してもらう必要は必ずしもなくなります。借りるというよりも図書館から電子書籍を端末にダウンロードするという形式になるはず。もしくは中央のクラウドに電子書籍がありアクセス権が付与される構図。そうなると、今のように本を借りる/返すために図書館に行く必要もなくなり、ネット経由で端末にダウンロードする/アクセス権をもらうことが本を借りることになる。図書館からダウンロードできる本は、おそらく一定期間後(2週間後とか)には端末内から自動消去される、アクセス権付与の場合は閲覧権限がなくなる仕組みになるように思います。つまり、紙の本だと「貸す/返す」が、電子書籍だと「配布(ダウンロード/アクセス権)/削除」になる。
■現実的な電子書籍図書館モデル
ですが、果たしてこのようなモデルは本当に成り立つのでしょうか。利用者からすると、図書館からは電子書籍がタダでもらえる環境です。一定期間後に削除されてしまうとはいえ、やろうと思えば何冊でも読むことができる。読書が好きな人には夢のような状況ですが、本を提供する側である作家や出版社、あるいは町の本屋さんだったりアマゾンなどにとっては悪夢のような仕組みです。
有料で売れていた電子書籍というコンテンツが公共の図書館では全部無料。提供側の各ステークホルダーは絶対反対だろうし、もし実現したとしても長期で見れば作家さんがお金を稼げなくなるのではれば書籍文化が衰退してしまうので、利用者にとっても最終的にはマイナスです。よって、ここまで考えてきたような電子書籍図書館はモデルとして成立しないでしょう。現実的にはなんらかの制限が課されるはずです。例えば、
要するに、電子書籍でも紙の本の貸出/返却と近い仕組みになるということ。
せっかくの電子書籍のメリットがあまり活かされない感じですが、それでも本を借りたり返すのに図書館へ行く必要がなくなる、借りた本をスマホやタブレット・電子書籍専用端末(キンドルとか)などのマルチ端末で読める、電子書籍が気軽に利用できるなど、魅力はあります。
■「電子書籍×パケ放題」というアイデア
電子書籍の図書館モデルを考えてみましたが、これを別の発想をすると、パケット定額サービスのような仕組みで成り立つのではないかと思いました。
スマホや携帯電話のパケ放題では毎月一定金額を支払うとネットやダウンロード・メールが使い放題になります。この仕組みを電子書籍に応用できないか、というアイデアです。例えばサービス形態として、
読む本が少ない月は2000円で多い月は4000円、というようなダブル定額の仕組みも工夫できそうです。
月5000円会員以外は、上限超えれば1冊ごとに課金するモデル。場合によっては広告を表示させる広告モデルも併用。全会員に共通するのはダウンロードして一定期間後に自動削除される、削除が嫌な場合は追加料金を支払えば削除されずに端末内に残しておくことができるor紙の本が買える、など。
この価格設定でペイできるかは運用形態がどうなって、コストがどれくらいとか、もっと精緻に詰めないといけないと思いますが、事業者側にとって毎月継続してお金が入ってくるビジネスモデルは、利用者規模とコスト削減から損益分岐を超えれば魅力があるように思います。
ちなみに、冒頭で書いたように図書館を利用する前までは毎月の書籍代が数万円だったので、この電子書籍読み放題サービスは結構魅力です。スマホやタブレット、将来的にはもはや紙のように折り曲げたりできる薄い電子ペーパーも出てくるだろうし、これらの端末で連携された読書環境で、その他には(利用者にとって)変な制限などなければ、ぜひ使ってみたいですね。アマゾンあたり、ぜひやってくれないかな。
図書館には予約システムがあり、ネットから本を検索しそのまま予約できる仕組みです。読みたい本のタイトルや著者名で検索し、図書館にあれば貸出状況などとともに結果が表示されます。本の検索対象は最寄図書館だけではなく区内にある図書館全体なので、読みたい本がマニアックなものでも結構ヒットするんですよね。予約すれば最寄図書館に送られ、貸出OKの連絡がメールで来る。あとは予約した本は最寄図書館に受け取りに行くだけなので、それなりに使いやすい仕組みがありがたいです。
■「図書館×電子書籍」というアイデア
ところで、この予約、読みたい本が貸し出し中の時やすでに他の人が予約している場合は順番待ちとなります。有名な本だと20人とかが既に予約していたりして、1人の人が借りて返すまでに1週間とすると、20週間待つことになります。次の借りる人のために他の図書館に移動する時間も考えると、なんだかんだで半年くらい先までは借りられない。なぜこのような順番待ちが発生するのかを考えると、本が「供給<需用」となっているから。人気の本や話題になっているものは不等号が大きくなり、半年待ちのような状況になります。
供給<需要について、もう少しWhyを続けてみます。
- Why?⇒供給量が一定なのは図書館の保有冊数が限られているから
- Why?⇒本の仕入れコスト/保有スペースが有限だから
- Why?⇒本を買うのにはお金が必要/物理的管理スペースや管理コストが必要
- Why?⇒本がお金かかり管理必要なのは「紙」だから
ここで思ったのが、もし紙ではなく電子書籍を扱う図書館ならどうなるか、という疑問です。仮に電子書籍はコピーして無制限に増やせる場合で考えると、電子書籍を増やすことはほぼコストなしで可能です。ファイルをコピー&ペーストするイメージ。保管スペースもサーバーになるので紙の本に比べて保管スペースは小さくなる。管理コストも紙の本のように人の手で元の本棚に返すようなコストは発生せず、運用コストも下がる。
紙ではなく電子書籍になった場合、上記の5回のWhyを後ろから逆に戻っていくと、本の供給≧需要が成立します。つまり、貸出中につき今は借りられないという状況は発生しない。
そもそもですが、電子書籍図書館では本を「貸す/返す」という概念自体がなくなるのではと思います。図書館が本を貸すのは、本の冊数が限られているので返してもらわないと次の人にまわらないから。だから無料で上げるのではなく無料で貸すという形をとっています。紙の本という限られた資源を利用者間でうまく回すために貸出と返却はセットになっていないといけないのです。
一方、電子書籍になると理論上はコピーしていくらでも増やせるので、返してもらう必要は必ずしもなくなります。借りるというよりも図書館から電子書籍を端末にダウンロードするという形式になるはず。もしくは中央のクラウドに電子書籍がありアクセス権が付与される構図。そうなると、今のように本を借りる/返すために図書館に行く必要もなくなり、ネット経由で端末にダウンロードする/アクセス権をもらうことが本を借りることになる。図書館からダウンロードできる本は、おそらく一定期間後(2週間後とか)には端末内から自動消去される、アクセス権付与の場合は閲覧権限がなくなる仕組みになるように思います。つまり、紙の本だと「貸す/返す」が、電子書籍だと「配布(ダウンロード/アクセス権)/削除」になる。
■現実的な電子書籍図書館モデル
ですが、果たしてこのようなモデルは本当に成り立つのでしょうか。利用者からすると、図書館からは電子書籍がタダでもらえる環境です。一定期間後に削除されてしまうとはいえ、やろうと思えば何冊でも読むことができる。読書が好きな人には夢のような状況ですが、本を提供する側である作家や出版社、あるいは町の本屋さんだったりアマゾンなどにとっては悪夢のような仕組みです。
有料で売れていた電子書籍というコンテンツが公共の図書館では全部無料。提供側の各ステークホルダーは絶対反対だろうし、もし実現したとしても長期で見れば作家さんがお金を稼げなくなるのではれば書籍文化が衰退してしまうので、利用者にとっても最終的にはマイナスです。よって、ここまで考えてきたような電子書籍図書館はモデルとして成立しないでしょう。現実的にはなんらかの制限が課されるはずです。例えば、
- 電子書籍のコピーは図書館側ではできない(ファイル分の書籍購入が必要)
- 図書館での保有分しかダウンロード/アクセス権付与(貸出)できない。例えば3ファイルなら貸し出しは3人までと、結局は「供給<需要」になり順番待ちが発生
- 利用者のダウンロード/アクセス付与可能数は1日あたり○冊、月に○冊
- ダウンロード後の一定期間後に端末内から自動削除、もしくは閲覧アクセス権がなくなる
要するに、電子書籍でも紙の本の貸出/返却と近い仕組みになるということ。
せっかくの電子書籍のメリットがあまり活かされない感じですが、それでも本を借りたり返すのに図書館へ行く必要がなくなる、借りた本をスマホやタブレット・電子書籍専用端末(キンドルとか)などのマルチ端末で読める、電子書籍が気軽に利用できるなど、魅力はあります。
■「電子書籍×パケ放題」というアイデア
電子書籍の図書館モデルを考えてみましたが、これを別の発想をすると、パケット定額サービスのような仕組みで成り立つのではないかと思いました。
スマホや携帯電話のパケ放題では毎月一定金額を支払うとネットやダウンロード・メールが使い放題になります。この仕組みを電子書籍に応用できないか、というアイデアです。例えばサービス形態として、
- 無料登録で月に1冊まで読める
- 毎月1000円で月に3冊まで
- 毎月3000円で月に10冊まで
- 毎月5000円で無制限で読める
読む本が少ない月は2000円で多い月は4000円、というようなダブル定額の仕組みも工夫できそうです。
月5000円会員以外は、上限超えれば1冊ごとに課金するモデル。場合によっては広告を表示させる広告モデルも併用。全会員に共通するのはダウンロードして一定期間後に自動削除される、削除が嫌な場合は追加料金を支払えば削除されずに端末内に残しておくことができるor紙の本が買える、など。
この価格設定でペイできるかは運用形態がどうなって、コストがどれくらいとか、もっと精緻に詰めないといけないと思いますが、事業者側にとって毎月継続してお金が入ってくるビジネスモデルは、利用者規模とコスト削減から損益分岐を超えれば魅力があるように思います。
ちなみに、冒頭で書いたように図書館を利用する前までは毎月の書籍代が数万円だったので、この電子書籍読み放題サービスは結構魅力です。スマホやタブレット、将来的にはもはや紙のように折り曲げたりできる薄い電子ペーパーも出てくるだろうし、これらの端末で連携された読書環境で、その他には(利用者にとって)変な制限などなければ、ぜひ使ってみたいですね。アマゾンあたり、ぜひやってくれないかな。
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