2018/12/25

イノベーションを起こす組織の本質は 「知の共創」 と 「実践の協働」 。イノベーションが起こる組織に必要なもの


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今回は、イノベーションについてです。

  • イノベーションとは何?
  • どうすればイノベーションが実現できる?
  • イノベーションが起こる組織の特徴は?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。

この記事でわかるのは、イノベーションとは何か、どうすればイノベーションが起こせるかです。組織という観点から、イノベーションについて書いています。

そもそもイノベーションとは何かからわかりやすくご説明しています。ぜひ、最後まで読んでみてください。

以下は、記事の内容です。

  • イノベーションとは何か
  • 「知の共創」 と 「実践の協働」
  • イノベーションが起こる組織に見られる5つのキーワード


イノベーションとは何か


最初にご紹介したい本は、イノベーションを起こす組織 - 革新的サービス成功の本質 です。




本書のイノベーションの捉え方


この本では、イノベーションを以下のように位置づけます。


イノベーションとは
  • 既存の静態的な均衡を破ること
  • 対立や葛藤を 「あれかこれか」 の二項対立として捉えず、「あれもこれも」 の二項動態のチャンスと捉える。ウィンウィンをつくり、対立や葛藤を超えていく
  • 新たな知識を商業的・産業的に結合する。多種多様な知識を組み合わせてイノベーションは起こる


本書のイノベーションの立場は、「21世紀の現代でイノベーションを考える際に最も重要なのは "知識" である」 という考えです。

本書での主題は、イノベーションへの以下の 「問い」です。


イノベーションのための 「問い」
  • 現代社会において特に重要な経営資源である知識や知恵を組織的にどのように創っていくか
  • 組織が創造力を発揮するように仕向けるにはどうしたらいいのか
  • 新たな価値を生み出すにはどうすればいいか。イノベーションを起こし続けるためにはどうすればいいか


未来の当たり前


イノベーションの私の定義は、「未来の当たり前を創ること」 です。

今はまだ当たり前になっていなかったり、時には存在すらしていないことです。しかし、未来ではそれが当たり前のように存在し、人々にとってなくてはならないもの、なかった昔はそれ無しにどう生活していたかわからないものです。

典型的なのは、インターネットや携帯電話 (スマホ) です。

今では当たり前のように日常にあります。しかし、一昔前まではありませんでした。なかった当時の生活や仕事は、どのようにまわっていたのかがもはや想像できないほどです。


 「知の共創」 と 「実践の協働」


では、知識を創造しイノベーションを実現するためには、どうすればよいのでしょうか?

この本では、以下の2つが提示されます。


知の共創と実践の協働
  • 現場リーダーの善い目的や思いを起点とした共創の場づくり
  • 目的や思いを実現する集合的な実践力


この2つの私の理解は、イノベーションを起こす組織とは、以下が見られます。


イノベーションが起こる組織
  • ビジョン:目的や思いという Why が明確である
  • 知の共創:Why に共感した人々が集まり、知の共創が起こっている
  • 実践の協働:共創されたアイデアを全員が主体的に協働で実践している


イノベーションが起こる組織の条件


あらためて考えると、イノベーションが起こる組織では以下の5つがあります。


イノベーションを起こす組織の特徴
  • 主体的
  • 多様性とオープンマインド
  • 心理的安全性
  • ペイフォワードによるコミュニケーション
  • 変化と新陳代謝


それぞれについて補足です。


1. 主体的


組織の人々が、Why に共感し自分ごと化しています。

やらされ感はなく、自ら手を上げ主体的に行動をしている組織です。能動的に振る舞っているので、皆が楽しみながら実行に移しています。


2. 多様性とオープンマインド


バックグラウンドやものの見方・考え方に多様性のある人が集まった組織です。特に以下の3つで多様性があることが望ましいと考えます。


3つの多様性
  • 知の多様性:人はそれぞれの 「知」 を持っている。多様な知が組織内に存在するので、異なる知が組み合わさリ新しい発想やアイデアが生まれやすい
  • 人脈の多様性:自分たちだけでは解決できない状況でも、誰かが 「あの人に聞けばなんとなるのではないか」 と思いつく。外部の人脈にすぐにつながり、組織に新しい知が入る。場合によっては新しい人が組織に加入する
  • 実践の多様性:実行の方法が人それぞれで多様。1つのやり方がうまくいかなくても、すぐに別の方法が試させる (二の矢・三の矢がすぐに放たれる) 。アイデアが生まれるのと並行して、常に実行検証がまわっている


組織に多様性があるとともに重要なのは、自分との違いを理解し認めるオープンマインドです。


3. 心理的安全性


心理的安全性とは、お互いに自分の思っていることを気兼ねなく言えるなど、自分が組織に受け入れられていると感じ、組織での自分の居場所があると思えることです。

自分の居場所があり受け入れられていると感じているからこそ、自分のアイデアを気軽に組織内に発信し共有できます。生煮えのものであっても、共有されるプロセスで知へ昇華します。他の異なる知と組み合わせられやすくなります。


4. ペイフォワードによるコミュニケーション


ペイフォワード (pay foward) とは、損得ではなく見返りを期待せずに、自ら主体的に相手にとって価値あるものを提供することです。

相手の役に立ちたいという気持ちから提供します。ギブの精神で他者実現に貢献することです。

コミュニケーションがペイフォワードにもとづいて行われると、組織での情報交換量が多くなり、知の活性化が起こります。


5. 変化と新陳代謝


組織が常に未完成で、変化が起こっていることです。組織内で知が新しく変化しており、外部に対してもオープンで新たな知が入ってきやすい状態になっているかです。

古い知には新陳代謝が起こり、停滞感はなく常にアップデートがされている組織です。


まとめ


今回はイノベーションについて書きました。

最後に今回の記事のまとめです。

  • イノベーションとは、「未来の当たり前を創ること」 。今はまだ当たり前になっていなかったり、時には存在すらしていないが、未来ではそれが当たり前のように存在し、人々にとってなくてはならないものを創る

  • イノベーションを起こす組織には、以下が見られる。
    • ビジョン:目的や思いという Why が明確である
    • 知の共創:Why に共感した人々が集まり、知の共創が起こっている
    • 実践の協働:共創されたアイデアを全員が主体的に協働で実践している

  • イノベーションを起こす組織の特徴をさらに深掘りすると、
    • 主体的
    • 多様性とオープンマインド
    • 心理的安全性
    • ペイフォワードによるコミュニケーション
    • 変化と新陳代謝


最後に


今回は、イノベーションを起こすためにどのような組織がよいかを考えました。

キーワードは、3つです。

  • Why に共感し自分ごと化した人 (ビジョンドリブンな人と組織)
  • 知の共創
  • 実践の協働



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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。