2018/12/19

組織の多様性とは何か。理想的な多様性のある組織を考える


Free Image on Pixabay


今回は、組織の多様性についてです。

  • 組織に多様性が必要とよく聞く
  • 具体的にどんな多様性が理想なの?
  • 自分の会社組織にも参考にしたい

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。

よく組織には多様性が必要と言われます。今回は、そもそもどんな多様性が良いのかを考えます。

この記事では、組織の多様性とはどんな要素があるのか、理想的な多様性のある組織とはどういう常態なのを書いています。

以下はエントリー内容です。

  • 組織の多様性を3つの観点で整理する
  • 3つの多様性がある理想の組織イメージ


組織の多様性を3つの観点で整理する


前職の Google や、支援しているスタートアップでの観察からあらためて整理すると、3つの観点で多様な組織がよいと考えます。

3つとは、知、人脈、実行です。

  • 知 (Knowledge):組織のそれぞれの人が持っている 「知」 が多様なこと。具体的には、知識 (一般知識や専門知識) 、スキルやノウハウ、経験。ものの見方や発想の仕方も含む
  • 人脈 (Connection):各人が持っている人脈の多様性。その状況において、組織の誰かが 「あの人にコンタクトをすれば解決するのではないか」 という適切な人にアプローチできる人脈資産を持っている
  • 実行 (Execution):行動の仕方や実践方法が、皆が同じではなく多様。組織内に様々な実行が起こっている


3つの多様性がある理想の組織イメージ


3つそれぞれが多様な組織では、以下のような環境になります。


知が多様な組織


  • 知と知が掛け合わされ、新しいアイデアが得られる。異なるものが組み合わされるほど、全く新しい発想や概念が生まれる
  • 組み合わさった知に対して皆が刺激や気づきを得るので、さらに新しい発想が生まれる。知が創発し続ける好循環に
  • [大事な前提] オープンマインド。自分とは異なる知に興味を持ち、受け入れる姿勢を皆が持っていること


人脈が多様な組織


  • 自分や自分たちだけではすぐに解決しないことも、誰に聞けばいいか、誰にサポートが得られるかを組織の誰かがすぐに思いつき、問題解決につながる
  • 適宜、組織に外部の情報や知恵が入る。場合によっては外部の人が組織に加入する。組織の知が活性化し、新しいアイデアや気づきが生まれる
  • [大事な前提] 持っている人脈はお互いに信頼に基づいた人間関係であること。単に過去に名刺交換をしただけのような表面的な関係ではない。自ら情報や知恵を相手に損得なしに提供する姿勢 (pay forward) からお互いの信頼が築き上げられていること


実行が多様な組織


  • 知や人脈の多様性があっても、重要なのは行動に移し実行できるかどうか。やりきれるかどうかである
  • 実行が多様であれば問題解決方法が様々あり、1つのアプローチが機能しなくてもすぐに別のやり方を試せる (二の矢、三の矢がすぐに放たれる)
  • アイデア仮説が創発され続けているのと並行して、実行からの仮説検証と振り返り・学びが常に高速にまわっている組織になる
  • [大事な前提] 行動の判断基準 (価値基準) への理解が組織でそろっていること。理解は統一された上で行動に多様性があることが望ましい


まとめ


今回の記事内容をまとめます。


3つの観点で多様な組織がよいと考える。

  • 知:組織のそれぞれの人が持っている 「知」 が多様なこと
  • 人脈:各人が持っている人脈の多様性
  • 実行:行動の仕方や実践方法が、皆が同じではない。組織内に様々な実行がされる


知が多様な組織とは

  • 知と知が掛け合わされ新しいアイデアに。異なるものが組み合わされるほど、全く新しい発想や概念が生まれる
  • 組み合わさった知に対して皆が刺激や気づきを得る、さらに新しい発想が生まれる


人脈が多様な組織とは

  • 自分や自分たちだけではすぐに解決しないことも、誰に聞けばいいか、誰にサポートが得られるかを組織の誰かがすぐに思いつき、問題解決につながる
  • 適宜、組織に外部の情報や知恵が入り、外部の人が組織に加入する。組織の知が活性化し、新しいアイデアや気づきが生まれる


実行が多様な組織とは

  • 実行が多様であれば問題解決方法が様々あり、1つのアプローチが機能しなくてもすぐに別のやり方を試せる (二の矢、三の矢がすぐに放たれる)
  • アイデア仮説が創発され続けているのと並行して、実行からの仮説検証と振り返り・学びが常に高速にまわっている


最後に


今回は組織の多様性を考えました。イノベーションが創発されるような組織になるためには、どのような多様性が良いかです。

多様性は、年代や性別、出身地や国籍などの表面的なわかりやすい項目よりも、持っている知、人脈、実行において多様なことです。3つにおいてお互いが違っていて、組織の中で常に異なるもの同士が時には反発し、つながっている組織です。

そのような組織は、中にいるだけで気づきや学びがあり、自分の成長ができます。

最後に、関連エントリーのご紹介です。以下は、組織の本質とは何かについて書いたものです。

よろしければ、ぜひご覧ください。



最新記事 (毎日更新中)

書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

note, Twitter, YouTube, stand.fm, himalaya も更新しています。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。