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マインドフルネスをご紹介します。今という時間をいかに充実させるかを考えます。
エントリー内容です。
- マインドフルネスとは
- マインドフルネスに入る方法
- マインドフルネスと人生観の共通点
マインドフルネスとは
0秒リーダーシップ という本に、マインドフルネスが紹介されています。
マインドフルな状態では、その瞬間に意識が向けられています。
マインドフルネスとは、過去や未来に意識を向けるのではなく、今この瞬間のあるがままの自分の内部に、深く注意を払うことです。例えば、今の自分はどのような感情か、自分の身体にどんな反応が起きているかに目を向けることです。
マインドフルネスに入る方法
本書の著者のピョートル氏は、マインドフルネスのトレーニングの第一歩は瞑想だと言います。紹介されているマインドフルネスに入る方法は、次の手順です。
- 姿勢を整える
- 呼吸に意識を向ける
- 自分の感情に意識を向ける
- 思考を整える
以下、それぞれについてご説明します。
1. 姿勢を整える
- 椅子に浅く腰をかけ、背筋を伸ばし、正しい姿勢で座る。自分の身体の中心に一本筋が通っていることを意識する
- どこかの筋肉が強張っているようなら、それを解消しリラックスすることを心がける
- 周囲の景色や雑音が気になるようなら、目を閉じたほうが集中しやすくなる
2. 呼吸に意識を向ける
- 鼻からゆっくり息を吸い、ゆっくり息を吐く。その音に耳を傾け、吸ったり吐いたりする息に意識を集中する
- 「いま息を吸っている」 「いま息を吐いている」 ということにしっかり気づくこと
- これだけのことで、気分が落ち着き、頭がクリアになったことが実感できる
3. 自分の感情に意識を向ける
- 気分が落ち着いたら、自分が今何を感じているか、どんな気持ちかを冷静に観察する
- 怒っているのか、悔やんでいるのか、うれしいのか、悲しいのか。誰かを妬んだり、自分の境遇を恨んだり、現状を嘆いたりする負の感情もないがしろにせず、しっかり気づくこと
- 自分の気持ちを受け入れ、認めるだけで、感情的な問題は解決する。解決しないのは、自分自身と向き合えていないから。嫌だからといって無視していると、しこりとなっていつまでも残る
4. 思考を整える
- 自分自身の感情と向き合うことができたら、最後に、「では、どうしたらいいか」 を筋道を立てて考える
- すでに状況を客観的に捉えられているので、建設的で前向きな結論が出やすい
- 自分が反省すべき点は反省し、あらためるべきところはあらためて、次の一歩を踏み出す。
マインドフルネスと人生観の共通点
マインドフルネスは、今の自分の内面に意識を集中することです。
マインドフルネスが印象に残ったのは、私自身が大切にしている考え方に近いからです。自分の人生観で、これまでの 「今」 が積み重なって今の自分がある、生まれてから死ぬまでの 「今」 の合計が人生と考えています。今の自分を作っているのは、過去の 「今」 が全て積み重なった結果です。
こう考えることによって、いかに毎日をきちんと生活することができるか、そして、今という瞬間を大事にしたいと思うようになりました。
「慎独」 から今を正しく生きる
今という瞬間を大事にするために、どうすればよいでしょうか。ヒントは 「慎独 (しんどく) 」 にあります。
慎独とは、古典での 「大学」 に書かれている 「君子必慎其独也 (君子は必ず其の独りを慎むなり) 」 から来た言葉です。意味は、自分一人のときでも、行ないを慎み、道を外れないようにすることです。
何か後ろめたいことであっても、人が見ていないところではついやってしまうことは、人は誰しも起こり得ることです。慎独は、その状況でこそ我が身を正し、自分を律することができるかを問います。
誰か人が見ていなくても、見られている時と同じような行動が取れるかです。
他人が見ていないということは、その状況を誰かに言わなければ自分だけしか知らない状況です。少しくらいならいいではなく、自分の行ないを慎み、人としての道を外れないようにできるかです。
自分自身を律することができるかの判断基準は、誰か他の人が見ているかどうかで決めべきではありません。あくまで自分自身の価値観の問題として捉えるべきです。
大事なのは、人の目があるかどうかは関係なく、自分が持つ倫理観に背く行ないであればやらないことです。
慎独の積み重ねが我が身を正し、「今を正しく生きること」 につながります。