
Free Image on Pixabay
今回は、人や自分を褒めたり祝うことについて書いています。背景は、「みんチャレ」 というアプリを使っていてのユーザー体験からです。
エントリーの内容です。
- みんチャレとは
- みんチャレでの 「褒めるユーザー体験」
- 褒めることの効果
みんチャレとは
みんチャレ は、三日坊主防止サービス (アプリ) です。
自分が習慣化したいことを決め、同じテーマを習慣にしたい匿名同士の5人でチームを組みます。チーム内でお互いに習慣のためにやったことを報告し、労ったり励まし合いながら習慣化を目指します。
みんチャレの価値は、一人では続けられないことも、みんなで一緒に取り組むことによって習慣化ができることです。
みんチャレについては、詳しくは別のエントリーで書いています。みんチャレに興味のある方は、ぜひご覧ください。私は2018年2月末から使い始め、今も毎日使っています。
参考:三日坊主防止アプリ 「みんチャレ」 をご紹介。習慣化を支援する様々な工夫が興味深い
みんチャレでの 「褒めるユーザー体験」
みんチャレを使い続けていて興味深いと思ったのは、チームメンバー同士で気軽に褒めたり祝う体験です。
褒めるユーザー体験
例として、ランニングを習慣にしたいチームでの様子をご紹介します。
チーム内であるメンバーがランニングを報告すると、自然と他のメンバーから労ったり褒めるコメントやスタンプが付きます。コメントは、「おつかれさま」 や 「ナイスラン」 、ランニングの距離がいつもより多い日は 「すごいですね」 などです。多数用意されているスタンプを使うこともあります。
私自身も、特にランニングのチームでは他のメンバーに意識して積極的に褒めるようにしています。
褒める理由
みんチャレを始めてから、習慣化や人の行動心理に興味を持ち、集中的に本を読んだり調べました。
そのうちの1つに 「行動分析学」 があります。
行動分析学は心理学の1つで、行動と行動前後の状態に注目します。特に重視するのは、行動直後の状態です。
行動直後の状態から、何が行動を起こすきっかけになったかを見極めます。どうすれば望ましい行動を起こせるか、あるいは望ましくない行動をやめられるかを洞察します。
なお、行動分析学については、詳しくは別のエントリーで書いています。
参考:書評: 行動分析学入門 - ヒトの行動の思いがけない理由 (杉山尚子)
みんチャレでメンバーのことを褒めるのは、行動分析学や習慣化で学んだことをみんチャレで実際にやってみて、少しでも他のメンバーの習慣化をサポートできればという気持ちからです。
祝うことも同じです。みんチャレでは、チャレンジ日数 (そのチームの在籍日数) が、例えば120日になると、チーム内で 「累積120日達成」 と表示されます。この場合も、積極的にメンバーへの祝いの言葉をかけています。
褒めることの効果
みんチャレで気軽に褒めるようになり、褒めることの効果を実感しています。具体的には、以下です。
- チーム内でお互に褒め合うことにより、チームの雰囲気がよくなる。皆のモチベーションが上がる
- 相手を褒めると、それだけで自分の気持ちも前向きになる
- 褒めることが気軽にできるようになると、少しでも良い・すごいと思えば、自然と褒めるようになる (褒めるハードルが下がる)
- 自然と相手の良いところを探すようになる (褒める着眼点が増える)
- 褒め方がワンパターンではなくなり、褒める語彙力が高まる
私がみんチャレを使っていて習慣化できたのは、毎日ピアノを弾くなどの行動だけではありません。このような、気軽に褒めたり祝うことが日常的になったこと、そして、褒めることによって自分の幸福感が増していると感じることです。
みんチャレを使う前には予想していなかった、みんチャレの価値です。
日常的にもっと相手を褒めてみよう
あらためて思うのは、普段のリアルの日常生活では、人を積極的に褒めることは多くないことです。祝うことも同様です。
別の言い方をすれば、日常生活での相手を褒めたり祝うハードルが高すぎることです。意図的にそうしたわけではありませんが、よほどのことがないと大人同士で褒めたり、祝うことはしていません。
みんチャレ内で褒めることが自然にできるようになって思ったのは、日頃からもっとカジュアルに褒め合ったり祝うとよいことです。日常生活でも、100点ではなくても、昨日より少しだけうまくいったこと・うれしいことに対して、もっと気軽に褒めていいと思います。
相手を褒めること、そして、自分で自分を褒めることも自然とできるようになれば、これも良い習慣です。
最後に
以下はみんチャレの関連情報です。
みんチャレは今年使い始めたアプリで、一人でも多くの人に使ってもらいたいと思うおすすめのサービスです。みんチャレのビジョンや CEO の長坂氏の志に共感でき、心から応援したいビジネスです。