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最強のデータ分析組織 という本に、企業内で働くデータ分析者に必要な3つのモチベーションが書かれています。
エントリーの内容です。
- データ分析者に必要な3つのモチベーション
- 習慣化へのヒント
データ分析者に必要な3つのモチベーション
3つのモチベーションは次の通りです。
- 挑戦するモチベーション
- 壁を乗り越えるモチベーション
- 継続するモチベーション
以下、3つについて補足です。
1. 挑戦するモチベーション
データ分析者にとって、分析の出発点は本人のチャレンジ精神からです。「データ分析でこれだけの成果を上げビジネスに貢献したい」 「データ分析からイノベーションを実現したい」 という気持ちです。
「できそうなこと」 だけではなく、「できたらすごいこと」 に挑もうとする気持ちを持つことが求められます。
2. 壁を乗り越えるモチベーション
データ分析は、分析者の思い通りには進みません。周囲の期待に応えられるほどの結果が得られなかったり、せっかく良い結果が出てもビジネスの現場では納得して使ってくれないなどの状況は日常茶飯事です。
分析プロセスで、あるいは分析結果を使ってもらう段階で大きな壁にぶつかっても、「絶対にこの壁を乗り越えてやる」 と決意できるかです。この気持ちが壁を乗り越えるモチベーションになります。
3. 継続するモチベーション
データ分析では、いつも新しい案件に取り組めるわけではありません。以前にやったことと同じような分析が続くと、つい気が緩み、惰性に流されて対応してしまうこともあるでしょう。
しかし、そうはならずに、もっと良いやり方を提案する、そのデータ分析を極めたいという前向きな気持ちになれるかどうかです。受け身ではなく、主体的な姿勢が継続するモチベーションにつながります。
3つのモチベーションは、習慣化へのヒントになる
ここからは思ったことです。
データ分析者に求められる3つのモビベーションは、「習慣化するためのモチベーション」 に当てはまります。
1. 挑戦するモチベーション
1つめの 「挑戦するモチベーション」 は、習慣にするためには 「まずは始める」 という行動の源になります。習慣は行動の積み重ねなので、行動するためにはチャレンジするという気持ちが大事です。
思っているだけでは何も起こらず、行動しなければ習慣化されません。
2. 壁を乗り越えるモチベーション
2つめの 「壁を乗り越えるモチベーション」 は、習慣のために何かを始めたものの、必ずやってくるマンネリや挫折しそうになる状況を乗り越えるために必要です。データ分析は、分析者の思い通りに進まないように、習慣化も大なり小なりでうまく続けられない局面が来ます。
この時に、乗り越えるためのモチベーションと、一方でモチベーションだけには頼らない 「続ける仕組み」 をいかに作っておくかも重要です。
続ける仕組みの具体的な方法例は、以下のブログエントリーに書いています。よろしければ、ぜひご覧ください。
参考:毎朝のランニングを1年間続けられたのは、ちょっとした工夫から
3. 継続するモチベーション
習慣化のためのモチベーションに、データ分析の継続モチベーションで書かれていた 「もっと良い提案はできないか」 「そのデータ分析を極めたい」 という前向きな姿勢もヒントになります。
一言で言えば、「続けるためにこそ今までと全く同じではなく、もっと良い方法はないか」 と考えることです。
別の視点で言えば、習慣化した先にある 「目的」 を達成するために、「手段」 である習慣の内容を変えることです。
習慣にすること自体が目的である場合もありますが、習慣は手段と捉えれば、必ずしも習慣内容に固執する必要はありません。その先にある目的を達成するために少しずつ変化をすれば、継続するモチベーションにつながります。
最後に
何かを継続し、習慣にするためにはモチベーションは大事な要素です。
しかし、一方で思うのは、無理にモチベーションを保ち、自分の気持ちに逆らってまで続ける必要はないことです。
どうしても続けられないと思うなら、きっぱりとやめてよいと考えます。心の声に反してモチベーションを無理やり維持しては、ストレスになります。そのような状況を続けるくらいなら、やめて、やめた自分を素直に受け入れるとよいです。
大切なのは、自分の心の声に向き合い、心の中の変化に耳を傾けることです。
始めたときは情熱があり好きだったことでも、人は変わるので気持ちも当然変わります。好きではなくなったことを、自分の気持ちに反してまで続けなくていいという心の余裕も必要です。
同じようなことは、別のエントリーでも書いています。よければ、ぜひご覧ください。
この春に高校や大学に入学する新入生へのアドバイス