2018/05/16

書評: どこでも誰とでも働ける - 12の会社で学んだ "これから" の仕事と転職のルール (尾原和啓) 。具体的な How が詰まった本


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どこでも誰とでも働ける - 12の会社で学んだ "これから" の仕事と転職のルール という本をご紹介します。



エントリー内容です。

  • 本書について。本書を一言で言うと
  • 行動のハードルを下げてくれる本
  • 失敗を前向きに捉えよう


本書の内容


以下は、本書の内容紹介からの引用です。

私たちはいま、AI により既存のビジネスが破壊される一方で、「人生100年時代」 と言われるほどに寿命が延びる時代を生きています。

会社が10年後に残っている保証はないし、あったとしても、一生同じ会社に勤める人はきっと激レアな存在になるはずです。これからは、誰もが一度は、転職やフリーランスを経験するようになるでしょう。

本書は、そうした新時代にあわせてまとめられた、あらゆるチーム・どんな職場でも使える、自由に生きるための超実践的な仕事術です。


 「どこでも誰とでも働ける」 の意味


本書のタイトルである 「どこでも誰とでも働ける」 には、2つの意味があります。

  • どんな職場でも、周囲から評価される
  • 世界中で、好きな場所にいながら、気の合う人と巡り合って働ける

私はこの本を読む前に、タイトルを見てイメージしたのは後者でした。

大事なのは前者です。どんな職場でも自分が評価されること、つまり自分の居場所で価値をつくり、出し続けられるかです。これができるから、後者である好きな場所で好きな仲間と働けるのです。


プロフェッショナルな人とは


プロフェッショナルとは、自分の責任で公言 (profess) できる人です。具体的には、

  • 自分で自分を律して成果を出す人
  • 単に成果を出すだけではなく、相手に説明し、相手がそれを評価してくれるところまで責任を持ち、どんな職場でも周囲から評価される人
  • 会社や肩書に依存せず、自分の名前だけで生きる勇気を持っている人

印象的だったのは、著者である尾原和啓さんの仕事のルールです。本の中で次のように書かれています。

ぼくは仕事上の自分ルールをいくつもつくり、それを死に物狂いで守ろうとしています。

 「自分がいただいた給料の10倍以上の利益を返して、はじめてスタート地点」
 「新しい職場では、まず誰もが手をつけたがらない汚れ仕事を黙々とやり、汚れを剥ぎ取ることで成果を出す」
 「上の人には認められていないが、実は価値を出されている方々を見いだし、彼らの言葉を引き出して、上に通じるように彼らの価値を翻訳、接続する」 などなど。

 (引用:どこでも誰とでも働ける - 12の会社で学んだ "これから" の仕事と転職のルール)


本書を一言で言うと


本書の内容を一言で表現すると、「どこでも誰とでも働けている尾原さんの、具体的な how が詰まった本」 です。

これまでの尾原さんの他の著書にもノウハウは書かれていました。本書では、今まで以上にご自身のやり方を惜しげもく公開しています。尾原さんがサバイブするために考え、実際に行動している内容です。

どうやって人と違うことをやり、価値を提供してきたかです。他人との差別化の源泉です。


なぜ惜しげもなく公開したのか


ここまで公開する理由は、本書の中に書いてあります。

インターネットという 「リンク」 「フラット」 「シェア」 の世界では、自分が持つ情報や知識は隠すよりも、オープンにしたほうが他の人にも自分のためにもなるからです。

自分でやったことや、知っていることをネットで公言し続ければ、自分のことが認知され、信頼がたまっていくという考え方です。本書は、尾原さんの有言実行です。


行動のハードルを下げてくれる本


本書は、今の自分の枠から一歩出るために、何を考えどのように行動するとよいかを、読者自身に考えさせてくれます。行動のハードルを下げてくれる本です。

例えば、就職や転職、副業・ボランティアについてです。

副業について読んで思ったことは、副業を単にお金を本業以外で稼ぐことを目指さないことです。自分の時間を切り売りする対価でお金を得る位置づけにはしません。

会社の外で自分が何ができるか・何ができないかを実際にやってみて、見極める機会にすることです。自分ができることを通して、会社の外でも価値を提供できるか、このプロセスを通して自分は何を経験し学び、成長できるかです。

副業については、別のブログエントリーで書いています。




失敗を前向きに捉えよう


本書を通じて得られたのは、失敗を前向きに捉えようという尾原さんからのメッセージです。今は、失敗しても取り返しのつく時代です。就職や転職の尾原さんの考え方のベースになっています。

むしろ、いかに早く小さな失敗ができるか、小さな失敗をたくさんし、失敗から何を学ぶかです。そして、学びを別のことにどう活かすかです。

失敗についてはあらためて考えさせられたので、別のブログエントリーで書いています。




最後に


本書は尾原さんの how がたくさん書かれています。単に表面的なやり方だけではなく、裏にある考え方や意図も丁寧に書かれています。

書かれていることのやり方を全て真似してみる、あるいは参考にしてあくまで自分のやり方にアレンジして試してみるなど、すぐに参考になる内容です。



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。