投稿日 2025/07/05

業界初のオタク女性専門ジム Clara 。固定概念を疑い、消費者の文脈から価値を再定義するマーケティング

#マーケティング #顧客理解 #価値実現

 「自社商品は、この消費者層には売れないだろう」 。

こんなふうに決めつけていないでしょうか?
業界の常識やステレオタイプに縛られ、見過ごしているニーズはないでしょうか?

そんな思い込みを取り払うことによって、新たな市場が開けることがあります。

視点を変えるだけで、まったく違う価値が生まれます。そして、消費者の生活や行動、心理を丁寧に掘り下げることにより、今まで気づかなかったニーズを発見することもできます。

今回は、思い込みを打ち破って新たな市場を切り拓いたユニークなスポーツジムの事例から、顧客価値を創造する方法について考えます。

投稿日 2025/07/04

コクヨ 「大人のやる気ペン」 。"商品のサービス拡張" が生む新たな顧客価値

#マーケティング #商品のサービス拡張 #顧客価値

今回は、商品をサービスへと拡張するアプローチやポイントを、具体的な事例から探ります。

ご紹介したいコクヨの 「大人のやる気ペン」 は、ただの筆記具ではなく、学習を続けるための体験を提供するユニークな IoT ツールです。学習の可視化とモチベーション維持をサポートしてくれます。

この事例をもとに 「商品のサービス拡張」 がどのようにお客さんに価値をもたらし、継続的に選ばれる理由を生み出すかを掘り下げていきましょう。

投稿日 2025/07/03

北海道ボールパーク F ビレッジ。"市場の外" にいる未顧客と文脈を狙っての新規顧客獲得

#マーケティング #未顧客 #顧客文脈

すでに自社商品を購入してくれている既存顧客を中心にマーケティングを展開することも大事ですが、本当の成長機会は 「未顧客」 というまだ開拓していない大海に眠っているのかもしれません。

事業を成長させるためには、まだ商品やサービスを知らない 「未顧客」 や、利用頻度が少ない 「ライトユーザー層」 にどうアプローチするかが重要になるからです。

北海道ボールパーク F ビレッジは、野球場への固定概念を覆し、年間418万人もの来場者を集める新しい複合施設へと生まれ変わりました。マーケティングの観点で興味深いのは、これまで球場に足を運ばなかった人々の 「未顧客文脈」 を捉え、新たな価値を提案したことです。

今回は、未顧客の捉え方と具体的なマーケティング手法を、F ビレッジの事例をもとに掘り下げます。

投稿日 2025/07/02

新規事業は 「インサイト」 で勝負を決める。新規事業を成功させる実践論

#マーケティング #新規事業 #本

新規事業において企業が陥る失敗は、机上の空論に終始したり、早すぎる売上目標の達成のために闇雲に大規模な投資を行ったりすることです。

では、成功している企業は、どのように新規事業を生み出しているのでしょうか?

本書 「インサイト中心の成長戦略 - 上場企業創業者から学ぶ事業創出の実践論 (中村陽二) 」 は、新しいビジネスを立ち上げる実践的な方法を示してくれます。


事業領域の選定から、成長の核となる 「インサイト」 の見つけ方、そして具体的な実行プロセスまで。現場で使える実践知を得るために、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

投稿日 2025/07/01

資生堂 「ファンデ美容液」 。新しい市場をつくる秘訣は "じゃない方" に注目すること

#マーケティング #市場創造 #じゃない方

市場が成熟してくると、同じカテゴリーの競合同士が限られたパイを奪い合う構図になりがちです。競合が多く、需要が飽和状態に近づき、価格競争やポイント還元などの目先の施策を繰り返すだけでは大きな成長が見込めません。

ではそのような状況に陥ったとき、どうすれば新しい活路を見出せるのでしょうか?

この文脈で注目したいのが、"じゃない方" を見るという逆転の発想をするアプローチです。

自社が従来ターゲットとしてきた市場や注力顧客だけに目を向けるのではなく、使わない人や買っていない人、やっていない人といった、これまで想定していなかった層を観察し、未顧客の潜在ニーズを商品やサービスに転換していくという手法です。

今回は、資生堂の 「ファンデ美容液」 の事例から、どのように "じゃない方" を捉えるか、そして汎用的に得られる学びについて紐解きます。

投稿日 2025/06/30

マイクポップコーンの 「食物繊維」 押し。価値の再定義からのパーセプションチェンジ

#マーケティング #パーセプションチェンジ #価値の再定義

マーケティングにおいて 「パーセプションチェンジ」 は重要なキーワードのひとつです。

パーセプションという、お客さんが持つ商品やカテゴリーに対するイメージや価値認識を変えられれば、お客さんの購買行動も変わります。

今回は、ジャパンフリトレーが展開する 「マイクポップコーン」 を取り上げ、実際にどのようにパーセプションチェンジを狙った施策を行い、どんな成果を得たのかを見ていきます。

そして、得られる学びとして、パーセプションチェンジを実現するためのマーケティングのポイントを解説します。

投稿日 2025/06/29

キリン氷結の海外展開戦略。変えないことを知っているから、すべてを変えることができる

#マーケティング #コアバリュー #変えないことと変えること

変えないことを知っているから、すべてを変えることができる――。

この言葉は一見すると矛盾しているように聞こえるかもしれますが、実はブランドの戦略や製品開発など、あらゆるビジネスシーンに当てはまる重要な示唆を与えてくれます。

ご紹介したいキリンビールのアルコールブランド 「氷結」 が海外に進出した事例は、この言葉を体現している好例といえます。

今回は、前半では氷結の具体的な海外展開から、どのように 「変えないこと」 を軸にしながらも 「変えること」 を見出したのかを見ていきます。そして後半では、氷結の事例から得られる汎用的な学びを考察します。

投稿日 2025/06/28

スターバックスのミッションとビジョン。世界中で一貫したブランド価値を提供できる原動力

#マーケティング #ミッションとビジョン #存在意義

あなたの会社や組織に、明確なミッションとビジョンはありますか?ある場合も、ミッションやビジョンが単なる飾りの言葉になっていないでしょうか?

企業が掲げるミッションやビジョン。しかし現実にはいつしか形骸化し、日々の業務に反映され活かされていないケースが少なくありません。

ご紹介したいスターバックスでは、ミッションが6万人を超えるパートナーに浸透し、スタバの店舗での業務から地域貢献まで、様々な活動を生み出しています。

今回は、スタバがどのようにミッションとビジョンを組織活動や事業展開の原動力にしているのかの秘密に迫り、そこから学べることを紐解きます。

投稿日 2025/06/27

ツインバードの店頭実演販売。顧客接点を全社でつくっての顧客理解の深め方

#マーケティング #顧客接点 #顧客理解

消費者やお客さんが本当に求めているものを、どれだけ正確に把握できているでしょうか?

日々の業務に追われる中で、お客さんの声が営業担当者や調査レポートを通じた "間接的な顧客情報" になっていませんか?

消費者やお客さんのことを深く理解するためには、それだけでは不十分です。この文脈でご紹介したいのは、新潟の家電メーカーであるツインバードの取り組みです。

背景や具体的な内容や狙いから、私たちのマーケティング活動に活かせるヒントを考えます。

投稿日 2025/06/26

iPhone に物理キーボード追加の Clicks Keyboard 。万人受けを捨てるからこそ実現する100人中3人の熱狂

#マーケティング #戦略 #選択と集中

万人向けの製品よりも、一部の人が熱狂する製品をつくる――。

すべての人にそこそこ受け入れられるより、「これは自分のためのものだ!」 と強く共感されるほうが、目指す事業規模の前提によってはブランドの成長につながることがあります。

今回紹介する iPhone 用物理キーボード 「Clicks Keyboard (クリックスキーボード) 」 は、まさにこの戦略を体現した製品です。

 「100人のうち熱狂的に支持してくれる3人の心をつかむ」 というアプローチから、ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

投稿日 2025/06/25

J リーグに学ぶマーケティング。新規ファン獲得からリピーター化までの秘訣

#マーケティング #新規顧客 #スポーツビジネス

プロサッカー観戦といえば週末のスポーツエンタメというイメージが強いかもしれません。しかし実は、「試合当日以外のマーケティング施策」 によってファン人口の拡大やスタジアム動員が行われているのをご存知でしょうか?

日本の J リーグは、ファンを増やすだけでなく、長く応援してもらうための取り組みをいくつも行っています。

今回は、サッカー好きな人だけでなく、マーケティングに興味のあるみなさんにも役立つポイントを、J リーグの事例からご紹介します。

投稿日 2025/06/24

非合理な選択の裏側にある真実。刑務所入りを切望する76歳女性から読み解く顧客インサイト

#マーケティング #顧客理解 #本

他人やお客さんのことを、「まさかそんなことをするなんて」 と思ったことはありませんか?

たとえば、マーケティングの文脈では消費者の行動で、わざわざ遠くの店で買い物をする人や、便利なサービスを使わずに手間のかかる方法を選ぶ人。普通なら避けるはずの選択肢を進むのには、本人なりの理由があるものです。

そんな 「理解できない」 と思える消費者や顧客の選択にこそ、ビジネスへの本質的なヒントが隠されています。

今回は、76歳の女性が 「刑務所に入りたい」 と願う小説の 「一橋桐子 (76) の犯罪日記 (原田ひ香) 」 から、人間心理の本音を読み解き、ビジネスへの示唆を考えていきます。


ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

投稿日 2025/06/23

サントリー天然水の 1L ペットボトルがスリムに。新しい顧客文脈で 「選ばれる理由」 をつくる

#マーケティング #パッケージ #顧客価値

自社商品は、そのパッケージが要因となって機会損失が発生していないでしょうか?

今回は、サントリー天然水の 1L ペットボトルのリニューアル事例から、パッケージに注目をして掘り下げていきます。

消費者やお客さんの価値観、商品の使い方は時とともに変わります。その変化に気づき、適切に対応することによって、ブランドは新たな価値を生み出せます。

投稿日 2025/06/22

子ども向けタクシー配車 Uber Teens 。未来のお客さんをつくる 「ブランド体験の早期化」 とは

#マーケティング #ブランディング #ブランド体験の早期化

会社や自社サービスのことを、未来のお客さんにどのように印象づけているでしょうか?

早い段階からブランドとの接点をつくり、関係性を築くことができれば、将来の顧客基盤を今から育てることができます。

今回は、タクシー配車サービスの Uber Teens の事例から 「ブランド体験の早期化」 について考えていきます。

なぜブランド体験の早期化が重要なのか?具体的にどのように活用できるのか?ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

投稿日 2025/06/21

ヤマチクの脱 OEM の大逆転劇。存在意義を問い直してのブランド価値の再設計

#マーケティング #ブランディング #存在意義

お客さんに選ばれ続けるためには、商品の品質を磨くだけではなく、「なぜこの商品をつくるのか」 「世の中にどんな価値をもたらすのか」 といった視座の高い存在意義を明確にすることが大切です。

ご紹介したい熊本県の箸メーカー 「ヤマチク」 は、これらの問いに正面から向き合いました。社員が主体的にブランド価値を再設計し、顧客体験を高めながら、伝統産業の新たな成長余地を切り拓いたのです。

成熟市場でもやり方次第で可能性は広がる――。そのヒントを、ヤマチクの挑戦からぜひ一緒に学んでいきましょう。

投稿日 2025/06/20

大人向けリカちゃん人形。未顧客の文脈をとらえ、新しいお客さんを増やす方法

#マーケティング #市場創造 #未顧客

自社のブランドは、これから先も成長し続けられるでしょうか?

どんなに愛されているブランドでも、時間が経てば一定数の離反顧客が生まれるのは避けられません。離反数を上回る新しいお客さんとの出会いをつくり出すことが、ブランドの持続的な成長には重要です。

とはいえ、新しいお客さんの獲得は、既存のお客さんと同じアプローチではうまくいくとは限りません。既存顧客とは違う新たな顧客文脈に沿った商品開発やマーケティングが求められます。

今回は、長く子どもたちに愛され続けてきたリカちゃん人形が、大人向け市場で成功を収めた事例から、"未顧客" という今までとは異なる新規顧客の開拓と既存顧客の維持を両立させるためのヒントが得られます。

投稿日 2025/06/19

ノーベル製菓のグミ開発。"驚感" と "共感" の両立がロングセラー商品のカギ

#マーケティング #共感と驚感 #価値提案

お客さんを驚かせる商品をつくりたい。話題性のある企画を考えたい――。

しかし、単に奇抜なアイデアを打ち出すだけでは、一時的な注目を集めたとしても、長続きしないでしょう。驚きだけでなく共感ももたらすことが、お客さんに受け入れられ、愛される商品につながります。

この文脈でご紹介したいのはノーベル製菓のグミの事例です。グミ市場で独自の存在感を放つノーベル製菓は、"驚感 (驚き) " と "共感" の2つを打ち出し次々とヒット商品を生み出しています。

どのようにしてお客さんの心をつかむことができるのか?その秘訣を実例も交えながら 「驚感と共感」 のつくり方を紐解きます。ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

投稿日 2025/06/18

静岡・藤枝市がタクシー会社に駅前映像を共有。"支援マーケティング" からのカスタマーサクセス

#マーケティング #支援マーケティング #カスタマーサクセス

今回は、静岡県藤枝市が藤枝駅のタクシー乗り場で行ったユニークな取り組みをご紹介します。

この事例からは、タクシー会社と乗客のそれぞれにおいて、「お客さんの成功を叶えることで自らの成功につなげる」 というカスタマーサクセスの重要性を学べます。

藤枝市がどのように支援の視点で街の活性化を目指したのか、ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

投稿日 2025/06/17

コンセプトが企画を変える! 「コンセプト・センス」 に学ぶ新しい提案のつくり方

#マーケティング #コンセプト #本

なんとなく今の仕事や企画の中身に満足できない…。
新しいアイデアを出したいけれど、いつも似たような内容になってしまう…。

そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?

実はその違和感こそが、新しい方向性を見つけるきっかけになります。そこで大切なのが 「コンセプト」 という概念です。


こちらの書籍、 「コンセプト・センス - 正解のない時代の答えのつくりかた (吉田将英 (まさひで) ) 」 は、コンセプトとは何か、どうやってつくればいいか、コンセプトによって理想の未来へとつなげる独自の方法を解説しています。

ぜひ一緒にコンセプトのつくり方を学んでいきませんか?

投稿日 2025/06/16

セブン-イレブン 「淹れ立て紅茶」 への挑戦。既存事業の強みを活かした新規事業開発

#マーケティング #新規事業 #横展開

新しい事業を始めるとき、どうやって勝ち筋を見出せばいいのでしょうか?

自社の強みを活かせる領域なのか、市場に十分な需要があるのか。新規事業は新しいお客さんを増やすだけではなく、既存ビジネスとの相乗効果を生み出せるかも大事です。

今回はセブン-イレブンの事例から、新規事業を成功につなげる 「勝ち筋の捉え方」 と 「既存事業への波及効果の生み出し方」 を掘り下げます。ぜひ一緒に学びを深めていきましょう。

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。マーケティングおよびマーケティングリサーチのプロフェッショナル。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

前職の Google ではシニアマネージャーとしてユーザーインサイトや広告効果測定、リサーチ開発に注力し、複数のグローバルのプロジェクトに参画。Google 以前はマーケティングリサーチ会社にて、クライアントのマーケティング支援に取り組むとともに、新規事業の立ち上げや消費者パネルの刷新をリードした。独立後も培った経験と洞察力で、クライアントにソリューションを提供している。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信中。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。