投稿日 2019/03/15

Slack の 「マイチャネル」 というコミュニケーションをご紹介。使っていて思う効用


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1186回目のブログ更新です。

今回は、ビジネスコミュニケーションツールの Slack についてです。私が経営・事業支援をしている、あるベンチャー企業での Slack の使い方をご紹介します。

このエントリーで読んでいただきたい内容は、以下です。

  • Slack の 「マイチャネル」
  • マイチャネルの効用
  • 強要しないことがポイント


Slack の 「マイチャネル」


支援しているベンチャー企業の開発チームでは、各メンバーが一人ひとり Slack の 「マイチャネル」 を持っています。チャネル名は、私なら 「shere_tada」 です。

チャネルには関係者も参加していますが、メインで書く人は自分です。マイチャネルで書いていることは、主に以下です。

  • 日報として 「昨日やったこと」 と 「今日やること」 を簡単に箇条書きで
  • 気づきや学び
  • 困っていること
  • 自分の作業の進捗 (日報以外で特にメンバーに伝えておきたいこと)
  • メモ
  • 気になったニュースやブログ記事
  • 単なるつぶやき
  • 他のメンバーからの連絡 (ダイレクトメッセージの代わり)

書く形式や項目は固めすぎず、それぞれのメンバーのやり方で 「マイチャネル」 を運用しています。

もともとの導入背景は、毎朝15分でチームメンバーでやっているスタンディングミーティングの補足的な位置付けでした。

チームでは毎朝、1人1分ほどで 「前日にやったこと」 「今日やること」 「困っていること」 などを共有する時間を取っています。自席近くに直接集まり、立ったままで共有し合います。

日によっては参加できないメンバーがいたり、全員がやっていることを口頭だけで伝えるのは情報量が多くなっていきました。そこで Slack のマイチャネルでまず各自がマイチャネルに書いておき、それをもとにスタンディングミーティングで発表するという位置付けから運用を始めました。


マイチャネルの効用


私も Slack でマイチャネルを持っており、使っていて今のところ機能しています。

マイチャネルの効用を挙げると、

  • 自分のタスクが可視化される
  • 毎朝、自分が前日にやったこと、今日やることを振り返る習慣ができる
  • 自分の気づきやメモとして気楽にアウトプットできる。ニュース記事や読んだ本、考えたことのちょっとしたアウトプットと発信の場になる
  • チームメンバーも見ているので、リアクション絵文字やコメントでフィードバックをもらえる
  • 他のメンバーのマイチャネルを見て、仕事で何をしているか、興味を持っていることなど、お互いの理解が進む
  • ダイレクトメッセージではなくマイチャネルでのコミュニケーションで、会話のやりとりが他のメンバーも見られる

総じて言うと、Slack の通常のチャネルとダイレクトメッセージの中間にあるような、ほどよいコミュニケーション空間を持てている感覚です。


強要しないことがポイント


Slack の 「マイチャネル」 で思う運用のポイントは、強要しないことです。

  • マイチャネルを持つことは強要しない
  • 書く頻度やタイミングも自由でよい。毎日の日課として義務感が出ると長続きしなさそう
  • 項目などの書き方も本人に委ねる

変にルールやフォーマットをそろえずに、使いたいように緩くマイチャネルを活用することがポイントです。


まとめ


今回は、Slack での 「マイチャネル」 をご紹介しました。

Slack でのオンラインのコミュニケーションは、うまく活用すればメンバー同士の情報共有や相互理解に役に立ちます。一方で、オフラインでの直接声をかけ合うことも大事です。Slack だけで済ませるのではなく、直接の会話も大切にしたいです。

最後に今回のまとめです。

  • Slack の 「マイチャネル」 では、やったこと・やること、気づきや学び、困っていること、進捗報告、メモとして、他のメンバーからの連絡などを書いている。書く形式は自由
  • マイチャネルの効用は、タスクや考えたことの可視化や振り返りの習慣、アウトプットの場になる、メンバーの書いたことから相互理解が進む
  • ポイントは強要しないこと。そもそもマイチャネルを持たなくてもよいし、書く頻度や書き方も本人の自由。緩く運用している

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。