投稿日 2019/03/28

「失敗するプロダクト開発」 と 「すれ違いの夫婦関係」 との共通点。相手にとって何が大切なのかの理解と共感の置き忘れ




今回は、コミュニケーションを考えます。

  • 仕事で上司や同僚とのコミュニケーションが苦手
  • コミュニケーションで相手とうまくやるには、どうすればいい?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。

 「プロダクト開発の失敗」 と 「すれ違いの夫婦」 から考える、コミュニケーションの方法です。

どうすればビジネスでうまくいくか、プライベートでの人間関係もうまくいくかを書いています。


顧客とズレたプロダクト開発


プロダクト開発に責任を持つのが、プロダクトマネージャー (PM) です。

私はフリーランスとして経営・事業支援をしている IT ベンチャー企業で、PM をやっています。

PM の経験からすると、プロダクト開発でやってしまいがちな失敗があります。

どのような失敗でしょうか?

それは、顧客が本当に欲しいプロダクトではなく、自分たちが開発したい、使ってほしい、売りたいものを開発してしまうことです。

顧客のことを全く理解せず想定せずに開発することは問題外だとしても、顧客が抱えている問題への理解と共感が不十分、あるいはそもそも認識が間違っていると、顧客が欲しがるプロダクトにはなりません。

つまり、自分たちが定義する解く問題が、顧客が解決したい問題とズレており、気づかないままに開発を続けると、自分たちは間違った問題を解いてしまうのです。

頭ではわかっていても、視野が狭くなると、このようなプロダクト開発の失敗は起こり得ます。


夫と妻のすれ違い


イノベーション・オブ・ライフ という本では、このことがプライベートも含めた人間関係において起こると指摘しています。





著者のクリステンセンが問いかけるのは、「相手にとって何が大切なのかを考えず、自分の都合で人間関係を構築しようとしていないか?」 です。

例えば、夫と妻の夫婦関係です。

夫からすると、妻が望んでいることを自分の観点で決めてしまい、よかれと思って相手に何かをするケースです。自分の解釈による解決策の実行です。

しかし、そもそもの相手 (妻) が抱える問題は何かを理解し共感しないままに、解決策を見い出すことは正しいアプローチなのでしょうか?

先ほどの顧客とズレたプロダクト開発と同じです。

夫が定義する問題が、妻が解決したい問題とズレており、気づかないままにコミュニケーションややりとりを続けると、夫は間違った問題を解いてしまうのです。


問題理解が先、解決が後


プロダクト開発と人間関係という、一見すると関係のなさそうなことです。しかし、ここまで見たように共通点があります。

一言で言えば、一足飛びに解決策から取り組んでいることでの、相手と自分とのズレです。

解決策の前にやることがあり、それは問題の定義です。仕事でもプライベートでも、いきなり自分の都合での解決をするのではなく、順番は問題設定からです。

これは、イシューから始めるということです。

自分が正しいという思い込みをしていないか、相手の問題への理解と共感をしているかです。先に問題設定を磨き込んでから、どう解くかを考えるのです。


まとめ


今回は、プロダクトマネージャーの立場から考えるプロダクト開発の失敗要因から、良好な人間関係をどう構築するかを考えました。

プロダクト開発と人間関係という、一見すると関係のなさそうなことです。

しかし、相手にとって何が大切なのかを考えず、自分の都合でよかれと思ってやってしまうという共通点があります。

自分が正しいという思い込みをしていないか、相手の問題への理解と共感をしているかという自分への問いは、ビジネスでもプライベートでも持っておきたいです。

最後にまとめです。

  • プロダクト開発でやってしまいがちな失敗は、顧客が本当に欲しいプロダクトではなく、自分たちが開発したい・使ってほしい・売りたいものを開発してしまうこと。自分たちが定義する問題と顧客が解決したい問題のズレに気づかず開発を続けると、自分たちは間違った問題を解いてしまう

  •  「イノベーション・オブ・ライフ」 で著者のクリステンセンが問いかけるのは、「相手にとって何が大切なのかを考えず、自分の都合で人間関係を構築しようとしていないか?」 。例えば、夫婦関係において、夫が妻の望んでいることを自分の観点で決めてしまい、よかれと思って相手に何かをするケース

  • 共通点は、一足飛びに解決策から取り組んでしまうことによる、相手と自分とのズレ。解決策の前にやることが問題の定義。仕事でもプライベートでも、いきなり自分の都合での解決をするのではなく、順番は問題設定から




イノベーション・オブ・ライフ - ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ (クレイトン・M・クリステンセン / ジェームズ・アルワース / カレン・ディロン / 櫻井祐子 (訳) )

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。