2019/05/28

孫子の兵法から考えるビジネスキャリアのつくり方




今回は、ビジネスキャリアについてです。

  • 将来のキャリアに不安がある…
  • キャリアをどうつくっていけばいい?
  • 「孫子の兵法」 から考えるキャリアのつくり方

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事では、孫子の兵法からの競争戦略フレームをご紹介し、個人のビジネスキャリアへの応用を書いています。

孫子の競争戦略には、現代にも通じる示唆があります。企業や事業の戦略だけではなく、個人にも当てはめることができます。今回は、ビジネスキャリアに応用し、どうキャリアをつくっていくかをご紹介します。

孫子の戦略フレームを参考に、ぜひ、これまでのキャリアやこれからのことを考えてみてください。


 「孫子の兵法」 からの競争戦略フレーム


GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭) という本では、孫子の兵法から応用した 「5ファクター」 を使って、米中のメガテック企業8社を分析しています。





8社とは、GAFA である、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンと、BATH のバイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイです。

分析に使われているのは5ファクターで、道・天・地・将・法です。


競争戦略の5ファクター
  • 道:ビジョン、ミッション、バリュー。特にミッションを重視
  • 天:機会、どんな時流に乗っているか。なぜ今か?
  • 地:事業領域。どこで戦うのか?
  • 将:トップリーダーのリーダーシップ
  • 法:事業領域やビジネスモデル。どう戦うか?


この5ファクターのフレームワークは、覚えておいて損はない競争戦略の切り口です。


ビジネスキャリアに当てはめると


競争戦略の5ファクターは、ビジネスキャリアにも示唆があります。

5つを当てはめると、次のようになります。


5ファクターとキャリア
  • 道:自分の軸 (目指すビジョン、使命として持つミッション、大切にする価値観)
  • 天:仕事の機会や縁。世の中のトレンド。なぜ今それをやるのか?
  • 地:働く環境。業界、会社や職場、職種、ポジション (肩書)
  • 将:自分の専門スキル、性格や人間性。実績や経歴
  • 法:選んだ環境でどう働くか。自分を会社に見立てた時のビジネスモデル (提供価値と信頼蓄積や収益化)


孫子の競争戦略からキャリアのつくり方


5ファクターについて、以下の観点でもう少し深掘りをしてみます。


キャリアへの示唆
  • ベースとなる道の明確化
  • 天と地の見極め
  • 将と法のマネジメント


それぞれについて補足します。


[示唆 1] ベースとなる道の明確化


5つの要素のうち、軸になるのは 「道」 です。具体的には、次の3つです。


道の要素
  • ビジョン:自分が創りたいと思う世界観、または自分のあるべき姿。いずれも理想とする目指すもの
  • ミッション:ビジョンを実現するためにやること。成し遂げる使命
  • 価値観:日々の判断の拠り所になる大切にしたい価値観


ちなみに、私自身に当てはめると、次のようになります。


道の要素を自分に当てはめると
  • ビジョン:かっこよく生きる (2人の自分から見て。子どもの自分が今の大人の自分を見て憧れるか)
  • ミッション:我が身を正す (慎独)
  • 価値観:① 自分がやりたい・正しいと思うことを選ぶ、② 失敗を恐れず挑戦し変化する、③ ギブファースト (見返りを求めないギブをする)


[示唆 2] 天と地の見極め


道を明確にした後は、天という自分にとっての機会は何か、地というどの環境を選ぶかを見極めます。

世の中のトレンドや、今とこれからはどんなテクノロジーが来るのか、目の前の選択肢は自分にとっての機会になるかどうかです。

もちろん、正解はわからないことが多く、未来のことは誰にもわかりません。それでも、自分にとってキャリアをつくっていく機会になるかどうかをしっかりと持っておきます。

キャリアにおいて働く環境の見極めは大事です。

どの業界なのか、会社や職場、そして、何より一緒に働く人は誰かです。

自分を高めてくれる環境かどうか、同じ環境でも人によって合う・合わないがあります。

天は自分でコントロールすることは簡単ではありませんが、地は自分で選ぶことができます。


[示唆 3] 将と法のマネジメント


将は、自分が持っている専門スキル、性格や人間性です。キャリアの観点では、自分が今いる環境において専門スキルをいかに高めていくかです。

大事なのは、自分自身の理解です。自分はどんな特徴を持っているのか、その特徴は今の環境において強みになっているかです。

同じ特徴でも比べる状況や相手によって、強みにも弱みにもなります。この意味で、自分の特徴が強みとして発揮できる環境選択は大事です。

自分が持っている 「将」 (専門スキルなど) を活かして、何をするかが 「法」 です。

選んだ環境でどう働くかです。どんな価値を提供するか、提供価値を通して相手からの信頼を積み上げていきます。

道というキャリアのベースとなる軸があり、天と地を見極めます。飛び込んだ環境において自分のスキルを伸ばし、実績と信頼を積み重ねていった結果、自分のビジネスキャリアがつくられていくのです。


まとめ


今回は、書籍 GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 に使われていた孫子の競争戦略をヒントに、ビジネスキャリアのつくり方を書きました。





最後に今回の記事のまとめです。



孫子の競争戦略からの5ファクターは、道・天・地・将・法。
  • 道:ビジョン、ミッション、バリュー。特にミッションを重視
  • 天:機会、どんな時流に乗っているか。なぜ今か?
  • 地:事業領域。どこで戦うのか?
  • 将:トップリーダーのリーダーシップ
  • 法:事業領域やビジネスモデル。どう戦うか?


競争戦略の5ファクターは、ビジネスキャリアにも示唆がある。
  • 道:自分の軸 (目指すビジョン、使命として持つミッション、大切にする価値観)
  • 天:仕事の機会や縁。世の中のトレンド。なぜ今それをやるのか?
  • 地:働く環境。業界、会社や職場、職種、ポジション (肩書)
  • 将:自分の専門スキル、性格や人間性。実績や経歴
  • 法:選んだ環境でどう働くか。自分を会社に見立てた時のビジネスモデル (提供価値と信頼蓄積や収益化)


キャリアへの示唆
  • ベースとなる道の明確化
  • 天と地の見極め
  • 将と法のマネジメント


道というキャリアのベースとなる軸があり、天と地を見極める。飛び込んだ環境において自分のスキルを伸ばし、実績と信頼を積み重ねていった結果、自分のビジネスキャリアがつくられていく





GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭)

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。