2019/05/30

プロダクト開発 MVP 後にやること。仮説設定、検証視点、判断ポイントを解説




今回は、プロダクト開発についてです。

  • プロダクト開発の 「0 → 1」 では何をするの?
  • どんな仮説を検証すればいい
  • MVP ローンチ後にやること

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、プロダクト開発の初期段階で、どんなことをやるとよいかです。

具体的には、プロダクトの MVP をローンチした後に、どんな観点で仮説を検証すればよいか、そして、自分たちのアイデアとそれを形にしたプロダクトをどのように磨き込んでいくかです。

プロダクトマネジメントに参考になると思います。ぜひ、最後まで読んでみてください。


プロダクト MVP とは


プロダクト開発の初期段階では、MVP と呼ぶプロダクトを使って、自分たちのアイデアの筋が良いかどうかを見極めます。

MVP とは、顧客やユーザーが価値だと感じる必要最小限の機能だけを絞って実装したプロダクトの総称です。英語の Minimum Viable Product の略で MVP です。

MVP には、「あればいい」 という Nice to have の機能は入れず、Must の機能だけにあえて絞ります。必要最小限の機能を、最短のスケジュールで最小のリソースで開発したものです。

MVP を実際にユーザーに使ってもらい、本当に価値を感じるのかどうかを検証します。


ユーザーストーリーでアイデアを検証する


プロダクトがユーザーに価値があるかどうかのことを、「プロダクトマーケットフィット (PMF) 」 と表現します。プロダクトが市場に受け入れられるかです。

PMF では、ユーザーストーリーと呼ぶ次の観点でアイデアの仮説を検証します。


ユーザーストーリー
  • 誰が (具体的なユーザー像)
  • どう使い
  • 本質的な価値は何で
  • その理由は何か


特にプロダクト開発の初期段階での MVP を使ってのマーケットフィットは、ユーザーのところに出かけ、直接の対話から仮説検証を行います。

アンケートやメール・メッセージでは済ませず、直接話を聞きフィードバックを得ることが大事です。遠方で物理的に会うのが難しい場合は、ビデオ通話を使うなどのなるべくリアルでの対話に近い場を設定します。


プロダクト開発の4つの仮説


プロダクト開発で仮説を検証するわけですが、具体的にどのような仮説を持っておくとよいでしょうか?

仮説は大きくは4つあります。

これから解説する4つの仮説は普遍的で、様々なプロダクト開発に当てはまります。ぜひ参考にしてみてください。


プロダクト開発の4つの仮説
  • 顧客仮説:相思相愛になれる顧客やユーザーは誰か (顧客ターゲット設定の仮説)
  • 問題仮説:設定した顧客・ユーザーが抱えている問題は何か (解くべき問題設定の仮説)
  • ソリューション仮説:自分たちはどのような方法で解決するか (問題に対する解決方法の仮説)
  • 価値仮説:顧客にはどんな価値やベネフィットがもたらされるか (顧客が得られる価値の仮説)


まとめると、「誰のどんな問題に対して、自分たちはどう解決し、それは本質的には顧客・ユーザーにどんな価値をもたらすか」 という仮説です。


検証後の方向性


では、MVP からの仮説検証を経て、ネクストステップはどのように判断すればよいでしょうか?

開発の方向性は大きくは2つあり、既存路線でいくか、方針転換 (ピボット) です。それぞれの方針は、次のようになります。


既存路線
  • 機能を増やすより UX (ユーザー体験) を磨く [深掘り]
  • 新しい機能を増やす [広げる]
  • ユーザーを新しく増やす [広げる]

方針転換 (ピボット)
  • 4つの仮説を新しく練り直す
  • (4つとは、顧客仮説・問題仮説・ソリューション仮説・価値仮説)


箇条書きで書いた上から下へ行くほど、変更度合いが大きくなります。

検証を経てからの MVP の進化の方向性で望ましいのは、闇雲に機能を追加せずに UX を磨き込むことです。ユーザーを増やさずに 「最初の10人のユーザー」 の満足度を高めるのです。

PMF という自分たちのプロダクト MVP が受け入れられるかは、「ユーザーに愛されるほどのプロダクトかどうか」 です。

本当に価値のある機能に絞り、UX から愛される存在になるかどうかを見極めます。


まとめ


今回は、プロダクト開発について書きました。特に開発初期フェーズである MVP (必要最小限の製品) を使って、どのように仮説検証をするか、検証を踏まえてネクストステップの判断ポイントは何かを解説しました。

最後に今回の記事のまとめです。

  • プロダクト開発の初期段階では、MVP と呼ぶプロダクトを使って、自分たちのアイデアの筋が良いかどうかを見極める。プロダクトが市場に受け入れられるかというプロダクトマーケットフィット (PMF) を検証する

  • ユーザーのところに出かけ直接の対話から仮説検証を行う。アンケートやメール・メッセージだけでは済ませない。
    検証はユーザーストーリーから。
    • 誰が (具体的なユーザー像)
    • どう使い
    • 本質的な価値は何で
    • その理由は何か

  • プロダクトの仮説は4つの観点でつくる。
    • 顧客仮説:相思相愛になれる顧客やユーザーは誰か (顧客ターゲット設定の仮説)
    • 問題仮説:設定した顧客・ユーザーが抱えている問題は何か (解くべき問題設定の仮説)
    • ソリューション仮説:自分たちはどのような方法で解決するか (問題に対する解決方法の仮説)
    • 価値仮説:顧客にはどんな価値やベネフィットがもたらされるか (顧客が得られる価値の仮説)

  • 検証後の方向性は大きくは2つある。既存路線でいくか、方針転換 (ピボット) 。
    既存路線
    • 機能を増やすより UX (ユーザー体験) を磨く [深掘り]
    • 新しい機能を増やす [広げる]
    • ユーザーを新しく増やす [広げる]
    方針転換 (ピボット)
    • 4つの仮説を新しく練り直す
    • (4つとは、顧客仮説・問題仮説・ソリューション仮説・価値仮説)

  • 自分たちのプロダクト MVP が受け入れられるかは、「ユーザーに愛されるほどのプロダクトかどうか」 。本当に価値のある機能に絞り、UX から愛される存在になるかどうかを見極める

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。