2019/11/21

サッカー漫画 「アオアシ」 を、組織の知識強化プロセス SECI モデルで見るとおもしろさが倍増する話




今回は、サッカー漫画の 「アオアシ」 です。

  • アオアシはどんな漫画?
  • SECI モデルとは?
  • アオアシに見る知的創造プロセスとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、サッカー漫画の アオアシ のおもしろさです。





具体的には、SECI モデルという知的創造プロセスをアオアシのストーリーに当てはめて見ていきます

SECI モデルはビジネスにも応用ができ、組織やチームでどうやってアイデアを生み出し実践するかのヒントになります。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


サッカー漫画 「アオアシ」


アオアシという漫画には、ストーリー、主人公たちのキャラクターの魅力だけではなく、本質がビジネスに応用でき、色々なおもしろい要素があります。

アオアシは、主人公の青井葦人 (アオイアシト) が、J リーグのユースチームに入りプロサッカー選手を目指すストーリーです。

以下は、内容紹介からの引用です。

愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人 (あおいアシト) 。

粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに―――

そんなアシトの前に、東京にある強豪 J クラブ 「東京シティ・エスペリオン」 のユースチーム監督・福田達也 (ふくだたつや) が現れる。

アシトの無限の可能性を見抜いた福田は、東京で開催される自チームのセレクションを受けるよう勧めて!?

将来、日本のサッカーに革命を起こすことになる少年の運命は、ここから急速に回り始める!!


キーワードは 「思考」 と 「言語化」


アオアシのキーワードは、思考と言語化です。

思考と言語化は、ユース世代の高校生である主人公たちが監督・コーチから期待され、主人公が所属するチームの育成方針です。

どんな場面でも自分の頭で考え、状況を判断しプレイできる選手です。自立と自律です。

特に求められるのは、自分がまわりの選手と技術や経験で圧倒的に差がある状況で、それでもあきらめずに 「じゃあどうするか」 を考えることです。何ができるかを思考し、言葉にします。

言語化できているからこそ、お互いが考えていること・見えていることの理解ができます。これが例えば、プレイ中の見方同士の指示出し (ティーチング) につながります。


アオアシと SECI モデル


アオアシの漫画を読んでいて、あらためて思ったことがあります。

主人公の青井葦人たちが、サッカー選手として人としても成長するプロセスには、「SECI モデル」 が見てとれることです。


SECI モデルとは


SECI モデルとは、組織での知的創造プロセスです。以下のような4つの頭文字から SECI モデルと呼ばれます。




引用:サッカー熟練者の 「勘」 「コツ」 に基づくポゼッション技能の評価|びわこ成蹊スポーツ大学


SECI モデル
  • Socialization (共同化):組織の個々が暗黙知を得て、皆で伝達しようとする
  • Externalization (表出化):共有を通して暗黙知が形式知化される
  • Combination (連結化):それぞれの形式知が組み合わさり、新しい形式知になる
  • Internalization (内面化):形式知を実践し、新しい暗黙知を得る


形式知とは、言葉や図表・数式で説明や表現ができる知識です。

SECI モデルは、暗黙知から形式知へ、形式知から新しい暗黙知を獲得し、知識を強化していきます。


アオアシに SECI モデルを当てはめると


では、アオアシのストーリーに SECI モデルを当てはめてみます。


Socialization (共同化)
  • 思考
  • サッカーのプレイ中に感じたこと、チームメイトにやってほしいことを発見する
  • これから言語化する対象に気づいた状態 (まだ明確に言葉になっていない暗黙知)


Externalization (表出化)
  • 言語化
  • 思考したことを自分の言葉にする
  • 言語化されてているので、チームメイトや監督・コーチに説明できる (形式知)


Combination (連結化)
  • 化学反応
  • お互いの思考が言語化され伝え合い、対話をする
  • 対話によって新しいもの (考え方・見方・プレイ方法や戦術) が生まれる


Internalization (内面化)
  • 習得
  • 対話で新しく得られたことを自分なりに理解しようとする
  • 自分のプレイに取り入れてみたり、自分のサッカー観が上書きされる


アオアシの漫画ストーリーでは、SECI モデル (思考 → 言語化 → 化学反応 → 習得) を何度もまわし、個人やチームの壁を乗り越え成長していきます。


まとめ


今回は、サッカー漫画の アオアシ を取り上げました。





SECI モデルという知的創造プロセスに当てはめ、アオアシのおもしろさをご紹介しました。いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。



サッカー漫画の 「アオアシ」 は、主人公の高校生・青井葦人が J リーグのユースチームからプロサッカー選手を目指すストーリー。ストーリーやキャラクター、本質がビジネスに応用できるおもしろさが魅力。


アオアシがおもしろく読めるのは、サッカー選手として人としても成長するプロセスに 「SECI モデル」 が当てはまること。
SECI モデルは組織での知的創造プロセス。


アオアシの主人公たちは、知的創造プロセス (思考 → 言語化 → 化学反応 → 習得) を何度もまわし、個人やチームの壁を乗り越え成長していく。
  • 思考:サッカーのプレイ中に感じチームメイトに伝えたいことを発見する
  • 言語化:思考したことを自分の言葉にする
  • 化学反応:対話によって新しいもの (考え方・見方・プレイ方法や戦術) が生まれる
  • 習得:自分のプレイに取り入れてみたり、自分のサッカー観が上書きされる




アオアシ

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。