
今回は、アウトプット力の鍛え方です。
- アウトプットが大事なのはわかるけど、普段あまりできていない…
- アウトプットにつながる 「表現神経」 とは?
- 表現神経を鍛える10の方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、アウトプット力を鍛える方法です。
アウトプットのための 「表現神経」 という考え方をご紹介し、普段から意識すると良いアウトプットのための10個の方法を解説しています。
ぜひ記事を読んでいただき、アウトプット力を高めるための参考にしてみてください。
記事の背景
最初に少しだけこの記事の背景をご説明します。
Voicy のある番組の公開収録にゲスト出演の機会をいただき、対談をしました。
対談の相手は、Voicy の人気番組 荒木博行の book cafe のパーソナリティをされている荒木さんです。
出演した番組 「Voicy カタリバ」 はこちらです。
荒木さんとの対談テーマは、" 「知的筋肉」 と 「表現神経」 の鍛え方" でした。
表現神経とは
表現神経は、元々は荒木さんが bookcafe の番組の中で使われた言葉です。
運動神経からのメタファーで、脳で考えたことを外に出すというアウトプットのために必要なものです。
私の解釈は、表現神経がつながっていて、脳からの反応が早いほど、その場で的確なアウトプットが出せるというものです。
表現神経の鍛え方
Voicy 公開収録での対談の中心テーマは、表現神経をどうすれば鍛えられるかでした。
対談で話したこと、その後に自分でも考えたことを整理すると、表現神経を鍛える方法は次の通りです (10個あります) 。
表現神経の鍛え方
- 普段からやる (継続が大事)
- その場ですぐに
- 楽しむ
- 自分流で
- 目的と偶然
- 3つの視から
- 抽象と具体
- 「~ とは」
- アナロジー
- 人に伝える
以下、それぞれについて順番に解説していきます。
[表現神経の鍛え方 1] 普段からやる (継続が大事)
表現神経という言葉番組になっているように、いかにアウトプットができる体質になるかです。
そのためには普段から日常的にアウトプットを自然とやっている状態になれるよう意識します。
毎日少しでもいいので継続して続けることが大事です。スポーツと同じで、普段からやっているからこそ神経が増え強化されます。
[表現神経の鍛え方 2] その場ですぐに
何か思いついた、考えたことを後からアウトプットしようではなく、その場ですぐに出すことが大事です。
鉄は熱いうちにで、その瞬間のアウトプットしたい熱量を大切にします。
私は普段、小さい紙のノートとボールペンはポケットに入れて常に持ち歩いています。ノートのサイズは縦と横で 15cm × 10cm です。
メモとアウトプットを、なるべくその場ですぐにやっています。
瞬発力のあるアウトプットを続けることによって表現神経が鍛えられます。
[表現神経の鍛え方 3] 楽しむ
表現神経を鍛えることは、アウトプット力を高めるための手段であると同時に、鍛えることもプロセスとして楽しむ気持ちがあると、続けやすいです。
もし、「鍛えなければ」 という気持ちが強くなりすぎ義務感が出すぎると、楽しめなくなります。
Want と Should のバランスが大事です。
[表現神経の鍛え方 4] 自分流で
世の中には、色々なアウトプットの方法が言われます。
自分がいいと思った方法を参考にしたり真似をするのも大事ですが、あまり人のやり方を意識せずに自分流でよいです。
守破離という考え方があるように、始めは真似から入ったとしても、少しずつ自分のやり方にアレンジし、最終的には自分流のアウトプットの方法、自分だけの表現神経ができていることを目指したいです。
[表現神経の鍛え方 5] 目的と偶然
インプットの目的が明確なほど、アウトプットはしやすくなります。
例えば読書の場合、純粋にエンタメとして読むような小説を除き、読む前にその本から自分は何を得たいのかの目的を明確にすると良いです。本を読む時間を投資と見立て、投資からリターンとして何を得るかです。
Voicy 公開収録の対談では、「ウォーリーを探せ」 という表現で伝えたことです。
ウォーリーを探すというミッションがあるからこそ、細かい絵の中のウォーリーを見つけることができます。これと同じで事前の目的が明確なほど、アウトプットにつながります。
一方で、目的だけにこだわりすぎないことも意識したいことです。
偶然の出会いを大切にし、そこからアウトプットにつなげるのです。
目的と偶然については、対談ではキャリアの 「デザイン」 と 「ドリフト」 の考え方をメタファーにして、説明をしました。
[表現神経の鍛え方 6] 3つの視から
アウトプットを考える時に、3つの視を意識するとよいです。
3つの視
- 視点
- 視野
- 視座
具体的には、
- 自分だけではなく他人の立場からのような 「視点」 を増やす
- 全体像を広げたり時間軸を伸ばすような 「視野」 を広げる
- より高い立ち位置から見る 「視座」 を高める
[表現神経の鍛え方 7] 抽象と具体
インプットに対して、抽象と具体を繰り返すとアウトプットの幅が拡がります。
抽象とは、「So what?」 と要するにどういうことか、まとめると何が言えるかです。
一方の具体は、Why を考え掘り下げたり、抽象的なレベルのものを身近な具体例に当てはめようとすることです。
抽象と具体の往復を繰り返せば、表現神経が鍛えられます。
[表現神経の鍛え方 8] 「~ とは」
これは、自分にとっての意味や定義を言葉にすることです。
インプット情報の中のキーワードや概念を、「~ とは」 という問いかけを自分にします。問いによって、自分にとって何を意味するのか、自分なりに言葉で定義をするとどう表現できるかを考えます。
これは一言で言えば、自分の理解や解釈をアウトプットすることです。
[表現神経の鍛え方 9] アナロジー
アナロジーとは、何かにたとえて説明ができないか、全く別のこととつなげられないかを考えることです。
対談で話をしたことで、アイデアとは既存のもの同士の組み合わせです。組み合わせることが一見すると遠いほど、イノベーティブなアイデアになります。
これは表現神経を鍛えることにも通じていて、普段から意識して何か別のことにたとえられないかを考えます。
先ほどのアウトプットの目的設定を、「ウォーリー」 と見立てたのもアナロジーです。
[表現神経の鍛え方 10] 人に伝える
アウトプットしたことを人に直接伝えたり、ツイッターなどでシェアすることによって、アウトプットの力を鍛えることができます。
人に伝えようとすると、それだけ情報が自分の中で整理されていないとうまく説明ができません。このプロセスが表現神経を鍛えることにつながります。
人に伝えることの効果はまだあり、相手の反応やフィードバックによって新しい気付きを得ることもあります。
アウトプットが新たなインプットになり、それがまた次のアウトプットになっていくというサイクルがまわります。
まとめ
今回は、Voicy の公開収録に出演したことをきっかけに、アウトプットにつながる 「表現神経の鍛え方」 を書きました。
最後に今回の記事のまとめです。ぜひ、参考にしてみてください。
表現神経とは、脳で考えたことを外に出すというアウトプットのために必要なもの。運動神経からのメタファー。
表現神経がつながっていて、脳からの反応が早いほど、その場で的確なアウトプットが出せる。
表現神経の鍛え方
- 普段からやる (継続が大事)
- その場ですぐに
- 楽しむ
- 自分流で
- 目的と偶然をバランスよく
- 3つの視から (視点・視野・視座)
- 抽象と具体を繰り返す
- 「~ とは」 から意味合いを考える
- アナロジーで別のものに例える
- 人に伝える