今回は書評です。
新しい経営学 (三谷宏治) という本をご紹介します。
この記事でわかること
- どんなことが書かれている本?
- ビジネスモデルの4要素とは?
- 重要思考とは?
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この本は、経営学をわかりやすく学べるだけではなく、普段の仕事にも活かせる内容になっています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
この本に書かれていること
この本を一言で表現すれば、経営学を俯瞰してわかりやすく学べる本です。
解説の図が多く使われ、事例も豊富です。文章も読みやすく理解しやすい内容になっています。
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
経営学をビジネスモデルで理解する 「常識破り」 の入門書
そもそも 「経営学」 という学問は、「経営戦略」 や 「マーケティング」 「アカウンティング」 「ファイナンス」 「人・組織」 「オペレーション」 といった専門分野の集合体です。それゆえ、経営学の 「入門」 をうたっている本はどれも、各分野の寄せ集めでしかなく、経営学がわかりにくい原因となっていました。
本書は、そうした経営学 "入門書" の 「常識」 を打ち破るもの。「ターゲット」 「バリュー」 「ケイパビリティ」 「収益モデル」 という、現実のビジネスを構成する4つの要素から経営学を 「目的別」 に理解してしまおうという前代未聞の試みが結実したものです。
この4要素が組み合わさることで、「ビジネスモデル」 が成立します。ビジネスモデルは、事業を統合的に運営していくために欠かせない 「経営視点」 。
事業運営を任されたビジネスパーソンも、アルバイトをする学生も、会社そのものを経営する経営者も、誰にとってもためになる、面白く学べて実践できる画期的な一冊が、ここに誕生しました。
ビジネスモデルの4要素
本書 新しい経営学 の全体を通して使われているフレームが、ビジネスモデルの4要素です。
✓ ビジネスモデルの4要素
- ターゲット
- バリュー
- ケイパビリティ
- 収益モデル
この4つを考えることによって、ビジネスモデルの全体像が把握できます。それぞれの詳細は、次のようになります。
✓ ビジネスモデルの4要素
- ターゲット: 誰 (またはどの企業) を顧客にするか
- バリュー: 顧客に提供する価値
- ケイパビリティ: 価値を実現する仕組み、能力やリソース
- 収益モデル: 提供価値から対価を得る仕組み
このビジネスモデルの4要素は、本を読んですぐに仕事で使ってみました。シンプルな分だけ汎用的で使いやすいです。
事業戦略を考える時に4つの項目から情報を整理したり、足りない視点、まだ深く考えられていないことが何かが見えてきます。
重要思考
今回ご紹介している 新しい経営学 で、もう1つ印象的だったのが、「重要思考」 です。
重要思考とは、最も大事なことにフォーカスし、そこで 「差」 を生むようにすることです。別の言い方をすれば、ものごとの本質を見極め、一番影響があるであろうことに集中して取り組むことです。
たとえるならボーリングのセンターピンです。センターピンを倒すことによって、後ろに並んでいる二列目以降のピンも倒していくことができます。
ビジネスでの戦略の用語に当てはめると、KSF です。KSF とは Key Success Factors の略で、平たく言えば成功要因です。
重要思考から改めて考えさせられたのは、文字通りの重要なことを優先して取り組んでいるかです。
目の前のことに忙しくしていると短期的なことばかりになり、長い目で見た時の重要なことには意識が向かなくなり、結果的に後回しになります。
重要思考という考え方から、
- 本当に大切なことは何かの見極める
- 大事なことをやり抜く
ということができているかを、考えさせられました。
まとめ
今回は、新しい経営学 という本をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
本の概要
- 経営学を俯瞰してわかりやすく学べる本
- 解説の図が多く使われ事例も豊富
- 経営学をわかりやすく学べるだけではなく、普段の仕事にも活かせる
ビジネスモデルの4要素
- ターゲット: 誰 (またはどの企業) を顧客にするか
- バリュー: 顧客に提供する価値
- ケイパビリティ: 価値を実現する仕組み、能力やリソース
- 収益モデル: 提供価値から対価を得る仕組み
重要思考
- 最も大事なことにフォーカスし、そこで 「差」 を生むようにする
- ものごとの本質を見極め、一番影響があるであろうことに集中して取り組む