2019/11/22

書評: ゲーム・チェンジャーの競争戦略 (内田和成) 。4つの競争戦略がわかりやすい本




今回は、書評です。

ゲーム・チェンジャーの競争戦略 という本をご紹介します。





  • どんなことが書かれている本?
  • ゲームチェンジャーの競争戦略とは?
  • 戦略からビジネスモデルに落とし込む方法

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
です。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


この本に書かれていること


この本の内容を一言で言うと、ゲームチェンジャーの競争戦略が豊富な事例でわかりやすく学べる本です。

競争戦略は、2 × 2 のマトリクスで作られる4つが紹介されます。4つの戦略は、1冊を通して使われるフレームです。

事例は馴染みのある日本企業が多く、競争戦略を理解しやすいです。

以下は、本書の内容紹介からの引用です。

競争のルール (ゲーム) を根底からひっくり返せ!

 「相手企業の儲けの仕組みを無力化させる」 「土俵 (戦いの場) をずらす」 などといった、いま起きている新しいタイプの競争の本質を豊富な国内事例を交えて解説。


ゲームチェンジャーの競争戦略


この本では、ゲームチェンジャーの競争戦略が4つ示されます。


ゲームチェンジャーの競争戦略
  • プロセス改革型
  • 秩序破壊型
  • 市場創造型
  • ビジネス創造型


4つはマトリクスからです。製品・サービスが既存か新しいか、儲け方が既存の方法か新しいかです。



書籍 ゲーム・チェンジャーの競争戦略 (内田和成) から作成


4つの中身を一言で表すと、次のようになります。


ゲームチェンジャーの競争戦略 (中身)
  • プロセス改革型:バリューチェーンを見直す
  • 秩序破壊型:相手の儲けの仕組みを無効化する
  • 市場創造型:顧客が気づいていない価値を具体化する
  • ビジネス創造型:新たな事業モデルをつくり出す


4つの競争戦略の例 (Google, Apple, Amazon)


ゲームチェンジャーの4つの競争戦略を、GAFA のグーグル・アップル・アマゾンに当てはめてみます。


プロセス改革型
  • 初期の頃の Amazon の書籍の EC (ネット通販)
  • 扱う本は紙の本で従来からある製品
  • 本を売って利ざやで稼ぐモデル。ネット通販によってロングテールが成立するビジネスにした


秩序破壊型
  • Google ドキュメントやスプレッドシート
  • 定番だったマイクロソフトの Word や Excel へのチャレンジ
  • Office は有料に対し、Google は無料で提供


市場創造型
  • Apple の iPhone
  • スマホはそれまでもブラックベリーなどがあったが、デザインと UX を磨き込みスマホの市場を創った
  • 儲け方は端末販売 (他の端末メーカーと同じ)


ビジネス創造型
  • Apple の App Store
  • 多様なアプリを提供 (スマホを便利にした)
  • 端末メーカーは端末販売で儲けていたが、アプリプラットフォームで収益化を実現



競争戦略マトリクスの応用


ここからは、ゲーム・チェンジャーの競争戦略 を読んで思ったことです。

ご紹介した競争戦略のマトリクスの組み合わせを少し変えると、応用ができます。

儲け方を顧客に変えると、以下のようになります。




戦略からビジネスモデルへ


さて、4つの戦略それぞれから、ビジネスモデルに落とし込むためには、どうすればよいでしょうか?

私が仕事でよく使う考え方は、以下の要素を1つずつ考えて埋めていく方法です。


ビジネスモデルの要素
  • ターゲット顧客
  • 競合
  • 製品やサービス
  • 提供価値
  • オペレーションとリソース (なぜ提供価値を実現できるか)
  • 収益モデル


6つにおいて、具体性と一貫性があるかをチェックします。整合性が取れれば戦略から落とし込んだビジネスモデルがストーリーで語れるようになります。

今回ご紹介した 2 × 2 の競争戦略からビジネスモデルの要素に沿ってつくっていくと、戦略を具体化していくことができます。


まとめ


今回は、ゲーム・チェンジャーの競争戦略 という本をご紹介しました。





最後に今回の記事のまとめです。



ゲームチェンジャーの競争戦略が豊富な事例でわかりやすく学べる本。2 × 2 のマトリクスで作られる4つ競争戦略が紹介されている。


ゲームチェンジャーの競争戦略
  • プロセス改革型:バリューチェーンを見直す
  • 秩序破壊型:相手の儲けの仕組みを無効化する
  • 市場創造型:顧客が気づいていない価値を具体化する
  • ビジネス創造型:新たな事業モデルをつくり出す




競争戦略からビジネスモデルに落とし込むためには、以下の6つの要素を埋めていく。具体性と一貫性があるかが大事。
  • ターゲット顧客
  • 競合
  • 製品やサービス
  • 提供価値
  • オペレーションとリソース (なぜ提供価値を実現できるか)
  • 収益モデル





ゲーム・チェンジャーの競争戦略 (内田和成)

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。


1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。