2019/11/02

マーケティングからキャリアまで、重宝している 「戦略 BASiCS」 の使える理由をご紹介




今回は、マーケティングと戦略についてです。

  • マーケティングや戦略の知識をつけたい
  • 仕事ですぐに使える実践的なフレームを知りたい
  • 戦略立案からキャリアまで、重宝している 「戦略 BASiCS」 とは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、あるマーケティングの戦略フレームについてです。

戦略 BASiCS (ベーシックス) という、戦略からマーケティング、さらにはビジネスキャリアにまで幅広く使えるフレームをご紹介します。そして、なぜ重宝できるものなのかをポイントを解説しています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


戦略 BASiCS


今回ご紹介したいフレームが、戦略 BASiCS です。

このフレームは、私が実務でマーケティングや戦略を考える時に必ずといって言いほど使うものです。

マーケティングだけではなく、事業戦略、プロダクト開発、働き方やビジネスキャリアを考える時にも応用ができ重宝しています。

戦略 BASiCS は、詳しくは 実戦マーケティング戦略 という本に書かれています。





戦略 BASiCS とは、大文字の5つパートで構成されます (それぞれの頭文字から BASiCS です) 。


戦略 BASiCS
  • Battlefield: 戦場。自分たちが参入する市場
  • Asset: 独自資源 (保有するリソース) 。提供価値を実現する理由
  • Strength: 強み。提供価値、自分たちが選ばれる理由
  • Customer: 顧客。相思相愛になれるターゲット顧客
  • Selling message: 顧客へメッセージ (価値をわかりやすく伝える)


戦略 BASiCS の5つをストーリーでつなげると、以下のように言うことができます。


戦略 BASiCS のストーリー
  • 戦いやすい市場で [戦場 Battlefield]
  • 独自資源を活かし (ノウハウや資産) [独自資源 Asset]
  • 差別化された商品・サービスを [強み Strength]
  • ターゲット顧客に対し [顧客 Customer]
  • わかりやすく価値を伝える [売り文句 Selling message]


重宝している理由 (ユニークなところ)


先ほどもご紹介したように、戦略 BASiCS はマーケティングだけではなく、事業やプロダクト開発の戦略、キャリアなど、応用範囲が広く知っていて損はないフレームです。

ここからは、戦略 BASiCS をもっとよく知っていただくために、なぜ使い勝手が良いフレームなのかのポイントを解説していきます。具体的には次の4つです。


戦略 BASiCS を重宝している理由
  • 市場や競合が顧客視点
  • 独自資源と強みが分かれている
  • メッセージまで落とし込める
  • 5つの一貫性と具体性


以下、それぞれについて順番にご説明します。


[重宝している理由 1] 市場や競合が顧客視点


戦略 BASiCS の B である市場についてです。

一言で言えば、市場の決め方が顧客視点になれるのが、良いと思っている1つ目の理由です。

市場の捉え方を、顧客が何かをしたい・欲しいと思った時に、顧客の頭の中に思い浮かぶ選択肢とします。選択肢の束の中で、自社以外のプレイヤーが競合になります。

市場や競合設定を提供者側の論理で決めるのではなく、市場は顧客の中にあるという考え方がユニークです。

戦略 BASiCS というフレームに当てはめることによって、
  • 事業戦略を考える時には顧客から
  • プロダクト開発ではユーザー
  • ビジネスキャリアでは一緒に働く相手 (自分の価値を提供する相手)
と、自然と顧客視点に立ってものごとを考えることができます。


[重宝している理由 2] 独自資源と強みが分かれている


2つ目の重宝している理由は、BASiCS の A と S です。

独自資源と強みが分かれていることにより、提供価値を掘り下げて捉えることができます

BASiCS での Strength (強み) とは、顧客にとっての価値であり、頭の中の選択肢 (= 市場) から選ぶ理由です。

それに対して Asset (独自資源) は、価値に転換する前の段階です。

提供者側が持っているリソースのうち、強みを実現する元になっているものです。なぜ価値を提供できるかの理由にあたります。

ポイントは、独自資源のままでは、顧客にとってはまだ価値になっていないことです。

強みと独自資源の違いは主語です。強みを考える時の主語は顧客、独自資源は主語は提供者側です。

強みと独自資源が分かれていることにより、何が顧客にとっての価値 (強み) なのか、価値の源泉は何によるのかを区別できます。提供価値を深く考えることができます。


[重宝している理由 3] メッセージまで落とし込める


戦略 BASiCS が他のフレームと比べてユニークだと思うのは、最後にメッセージまでが含まれていることです。

いくら良い戦略やコンセプトを BASiC の4つまででつくっても、顧客には伝わっておらず知ってもらえなければ、自分たちは選ばれたり買ってはもらえません。

一言で言うとどう表現できるか、メッセージは相手にとってわかりやすいかを考えることは、B, A, S, C の整合性や具体性をチェックすることにもつながります。


[重宝している理由 4] 5つの一貫性と具体性


4つ目の重宝している理由は、一貫性と具体性です。

BASiCS は一方向で考えるものではなく、5つの要素を行ったり来たりしながら相互につくっていきます。5つのうち、1つでも変わったり意味が加われば、他の4つも連動して変わります。

行ったり来たりのプロセスを繰り返すことによって、5つの要素は一貫性を持ち、具体的になっていきます。

5つ全体で一貫性と具体性という腹落ち感があるかを見ることができます。


まとめ


今回は、戦略 BASiCS というフレームをご紹介しました。

私はコンサルティングやアドバイス、自分の事業やキャリアを考える時など、重宝しているフレームです。ぜひ今回の内容を参考にして、使ってみてください。

最後に今回の記事のまとめです。



戦略 BASiCS のストーリー
  • 戦いやすい市場で [戦場 Battlefield]
  • 独自資源を活かし (ノウハウや資産) [独自資源 Asset]
  • 差別化された商品・サービスを [強み Strength]
  • ターゲット顧客に対し [顧客 Customer]
  • わかりやすく価値を伝える [売り文句 Selling message]


戦略 BASiCS はマーケティングだけではなく、事業やプロダクト開発の戦略、キャリアなど、応用範囲が広く知っていて損はないフレーム。


戦略 BASiCS を重宝している理由
  • 市場や競合を顧客視点で捉えられる
  • 独自資源と強みが分かれているので、提供価値を深く考えられる
  • 相手に伝わるメッセージまで落とし込める
  • 5つの一貫性と具体性をチェックできる





実戦マーケティング戦略 (佐藤義典)

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。