2020/04/01

戦略思考を、個人の働き方やキャリアに活かそう




今回は、戦略とビジネスキャリアについてです。

  • 戦略の本質とは?
  • 「常に変わり得る」 の意味
  • 戦略思考から個人のキャリアで学べること

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


  • 戦略とは何か
  • 前提や状況に目を向ける大切さ
  • 戦略思考を個人のキャリアに当てはめた示唆


戦略的なものの見方や考え方は、ビジネスの実務からキャリアと幅広い範囲で汎用的に使えます。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


戦略とは何か


皆さんは、戦略という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか?

ビジネスでは日常的に聞く言葉ですが、そもそも戦略とは何でしょうか?

私の一言の定義は、戦略とは 「目的を達成するためのリソース配分の指針」 です。目的達成のために 「やること」 と 「やらないこと」 の方針です。

戦略で大事なのは、何をやらないかです。やらないことが明確になっているからこそ、やることにリソースを集中的に投入できるわけです。ここで言っているリソースとは企業であれば具体的には、人、モノ、資金です。

もう1つ大事な視点は、戦略は目的達成のための手段であることです。

目的を達成するために戦う必要がなければ、戦いをしないほうが良いです。貴重な戦力 (リソース) を使わなくて目的達成ができるなら、むしろそのほうが良いわけです。

戦略は状況によって変わります。この意味で、戦略とは相対的なものです。

相対的とはどういう意味でしょうか?


戦略は相対的


戦略は、置かれている状況によって変わります。戦略に唯一の正解はありません。

では、状況とは具体的には何でしょうか?

ここで言う状況は、次の3つに因数分解できます。


戦略の要素
  • どこで (戦場)
  • 誰と (敵)
  • 何を争うか (目的達成, 勝利条件)


この3つを、例えばマーケティングに当てはめるとどうなるでしょうか?


マーケティングと戦略


マーケティング戦略では、3つは以下のようになります。


マーケティング戦略の要素
  • 参入する市場 [どこで]
  • 競合他社やブランド [誰と]
  • 顧客獲得 [何を争うか]


マーケティングで意識されるのは、3つ目の 「顧客獲得」 です。様々なマーケティング施策から、どうやって新規顧客を獲得し、既存顧客を維持するかです。

ここには前提となるものがあり、それが3つの1つ目と2つ目です。

参入市場と競合です。どこで誰と争うかによるので、戦略は相対的なものなのです。

では、ここからは、戦略を個人のレベルで当てはめると、何が学べるかを掘り下げてみましょう。


戦略思考とキャリア


ここまで見てきた戦略についてを、個人のビジネスキャリアに応用してみます。

戦略の要素である3つ 「どこで」 「誰と」 「何を争うか」 は、キャリアではそれぞれ何になるでしょうか?


キャリアへの当てはめ
  • 働く場所 (業界, 会社, 組織やチーム) [どこで]
  • 一緒に仕事をする人, 顧客 [誰と/誰のために]
  • 仕事の進め方 [どう働くか]


3つ目の仕事の進め方とは、皆さんご自身の専門スキル・経験・人脈などのリソースを使って成果を出し、それによる価値提供です。

働き方を考えると、目がいくのは3つ目の 「仕事の進め方」 です。しかし、ここには前提となる状況があります。それが1つ目の 「働く場所」 と、2つ目の 「一緒に仕事をする人, 顧客」 です。

戦略をつくり実行する時に大事なのは、前提となる状況の把握です。特に変化の兆しを見逃さないことです。


まとめ


今回は、戦略とビジネスキャリアについてでした。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
戦略とは目的を達成するためのリソース配分の指針。やらないことを明確にし、やることにリソースを集中的に投入する。
戦略は目的達成のための手段。目的を達成するために戦う必要がなければ、戦いをしないほうが良い。貴重な戦力 (リソース) を使わなくて済む。

2.
戦略とは相対的なもの。状況によって変わる。
  • どこで (戦場)
  • 誰と (敵)
  • 何を争うか (目的達成, 勝利条件)

3.
マーケティング戦略への当てはめ
  • 参入する市場 [どこで]
  • 競合他社やブランド [誰と]
  • 顧客獲得 [何を争うか]

4.
キャリアへの当てはめ
  • 働く場所 (業界, 会社, 組織やチーム) [どこで]
  • 一緒に仕事をする人, 顧客 [誰と/誰のために]
  • 仕事の進め方 [どう働くか]

5.
戦略をつくり実行する時に大事なのは、前提となる状況の把握。特に変化の兆しを見逃さない。3つで言えば 「どこで」 と 「誰と」 。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。