投稿日 2020/04/21

フリーランスで生き残るための 「非合理な戦略」




今回は、戦略と働き方についてです。


この記事でわかること


  • 賢者の盲点をつく戦略 (非合理な戦略)
  • なぜ 「非合理な戦略」 が有効なのか
  • フリーランスの生き残り方


書籍 ストーリーとしての競争戦略 に書かれていた 「非合理な戦略」 を取り上げます。

応用として、個人に当てはめてフリーランスとしての働き方やキャリアを戦略の観点から掘り下げています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


非合理な戦略


最初にご紹介したい本があります。





この本、ストーリーとしての競争戦略 - 優れた戦略の条件 のキーワードの1つが 「非合理な戦略」 です。

厳密に言えば、一見すると非合理、全体では合理な戦略です。部分しか見ないと筋が悪いものにしか見えませんが、全体像を見ると初めてそれが極めて合理的だとわかるものです。

この本では、一見すると非合理な戦略の肝になっている要素を 「クリティカルコア」 と呼んでいます。

紹介されているクリティカルコアの事例は、スターバックスや Amazon です。


クリティカルコアの例
  • スターバックスの直営店方式 (効率的なフランチャイズ方式ではなく)
  • Amazon の自社物流網 (EC なのに自社で倉庫や配達網の物流インフラへ莫大な投資)


それでは、ここからは視点を変えて、個人のレベルで見ていきます。


グロースモデルのご紹介


掘り下げたいのは、「自分にとってのクリティカルコアとは何か」 です。

私は、自分自身を1つの会社と見立て、自分のグロースモデルを持つようにしています。グロースモデルとは、働き方の全体ストーリーをモデルにしたものです。


自分のグロースモデル




このグロースモデルのポイントは、以下です。


グロースモデルのポイント
  • 具体と抽象化 (思考と言語化) を実践し、価値提供から信頼を蓄積する
  • 信頼が新たな仕事になっていく
  • 実践と価値提供が新しい思考と言語化につながる


では、このグロースモデルの中で、クリティカルコアはどれになるでしょうか?


お金にならないインプットからのアウトプット活動


クリティカルコアだと思うのは、グロースモデルの最初のところです。

クリティカルコアは 「お金にならないインプットからのアウトプット活動」 です。グロースモデルの 「具体と抽象」 と書いてあるところです。

やっている具体的なことは、次の通りです。


お金にならないインプットからのアウトプット活動


これらを毎日やっています。時間は3時間くらいです。起きている時間が15時間だとすると、1日の 20% の時間を使っています。


稼ぎにならないこと


私の場合は、ブログや Twitter 、YouTube などの情報発信は、稼ぐことにつながっていません。

毎日3時間をかけてお金にならないことは、一見するとムダな時間に見えるのではないでしょうか?

この時間を他に使えば、もっと稼げるはずです。ここだけを切り取れば、非合理です。


フリーランスで生き残るために


しかし、自分にとってはグロースモデルの欠かせない要素です。

モデルの最初に来るように、「お金にならないインプットからのアウトプット活動」 があるからこそ成立します。

インプットとアウトプットを続け、ここで得た発想やアイデア、戦略やマーケティングなどの知識を普段の仕事で試すようにしています。フリーランスで複数の会社と仕事をしているので、実践の場がいくつもあります。

必ずしも全てがうまくいくとは限りませんが、実践してトライ & エラー & トライを繰り返し、中には顧客への提供価値につながるものが出てきます。

日々のインプットとアウトプットを数多くやっていなければ、自分ならではの価値提供にはならず、その後の信頼蓄積が実現されません。

おそらく、多くの人にとっては、普段からのムダが多く非効率な 「お金にならないインプットからのアウトプット活動」 を真似をしようとは思わないでしょう。

しかし、自分の働き方、フリーランスで生き残るには、お金にならないインプットからのアウトプット活動こそ、時間をかけて取り組むべきものなのです。


まとめ


今回は、戦略と働き方についてでした。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
書籍 「ストーリーとしての競争戦略」 のキーワードの1つが 「非合理な戦略」 。部分しか見ないと筋が悪いものにしか見えませんが、全体像を見ると初めてそれが極めて合理的だとわかるもの。肝になっている要素が 「クリティカルコア」 。


2.
自分自身を1つの会社と見立てた時に、自分のグロースモデルを持つようにしている。働き方の全体ストーリーのモデル。




3.
自分のグロースモデルでのクリティカルコアは 「お金にならないインプットからのアウトプット活動」 。毎日3時間のお金にならないことは一見するとムダな時間に見える。


4.
インプットとアウトプットを続け、ここで得た発想やアイデア、戦略やマーケティングなどの知識を普段の仕事で試している。実践してトライ & エラーを繰り返し、中には顧客への提供価値と信頼蓄積につながる。
自分の働き方とフリーランスで生き残るには 「お金にならないインプットからのアウトプット活動」 こそ、時間をかけて取り組む。





ストーリーとしての競争戦略 - 優れた戦略の条件 (楠木建)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。