投稿日 2020/04/03

マインドシェアを、マーケティングの本質から掘り下げてみる




今回は、マーケティングについてです。

  • マーケティングでの 「マインドシェア」 とは?
  • 一言でマーケティングの本質とは?
  • 本質から考えるマインドシェアの意味合い

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


  • マインドシェアとは何か
  • マーケティングの本質 (一言の定義)


マーケティングのものの見方や考え方は、マーケティングに直接的に携わっていなくてもビジネスで汎用的なスキルです。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


マインドシェア


皆さんは、マインドシェアという考え方をご存知でしょうか?

マインドシェアとは、顧客の頭に占める商品やサービスのシェア (占有率) です。顧客者の心理にある、自社商品・サービスが占める重要度です。

別の表現をすれば、何かを欲しいと思ったり買いたいと思った時に、頭の中に浮かぶ選択肢が選ばれる確率です。


マインドシェアの例


例えば、平日にお昼ごはんを食べる時の選択肢で当てはめてみます。

お店でのランチ、コンビニ、飲食店が売っているテイクアウト弁当、Uber Eats などが思い浮かぶはずです。お店はさらに、ファストフード店、ファミレス、居酒屋のランチ、ホテルのビュッフェランチ、という感じで選択肢があります。

こうした頭の中の選択肢から、それぞれの選ばれる確率がマインドシェアです。シェアが高いほど選ばれる可能性が高まります。

売り手側に立った時に、マインドシェアで大事になるのは、どんな土俵に自分たちはいるかです。


頭の中の選択肢


ここで言う土俵とは、顧客の頭の中の選択肢を全て合わせたものです。

何かをしたい、欲しい、使いたい、買いたいと思った時に思い浮かぶ選択肢は、「市場」 と見ることができます。先ほどのランチの例で言えば、選択肢の幅の分が市場の広さです。

もし選択肢はお店でのランチだけであれば、その人にとっての平日のランチ市場は飲食店だけです。ここに外食だけではなく持ち帰りや出前も入れば、ランチ市場はそれだけ多様になります。

重要なのは、本質的には市場 (= 選択肢) は、顧客の頭の中にあります

提供者や売り手が想定する市場と、顧客の頭の中の選択肢がズレていないかは、顧客理解において大事です。

もう少し、マインドシェアについて掘り下げてみます。マーケティングの定義に立ち返り、マインドシェアが何を意味するのかを考えてみましょう。


マーケティングの本質


皆さんは、そもそもマーケティングとは何かと聞かれれば、どのように答えるでしょうか?

私の一言の定義は、マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です

新しく選ばれれば新規顧客、2回目以降も選ばれればリピート顧客になります。

選ばれるのを偶然に頼るのではなく、意図的に高め必然的に選ばれるようにするのがマーケティングです。


マーケの本質から考えるマインドシェア


マインドシェアが上がり、その顧客の頭の中の選択肢で1位になったとします。仮にマインドシェアの数字が 60% になったとしましょう。

1位なので選択肢の中から選ばれる確率は最も高いです。

しかし、100% でなければ1位であっても、いつも選ばれるとは限りません。マインドシェアが 60% ということは、選ばれるのは10回中6回です。

その人の気分や直感にも、何を選ぶかは左右されます。

ここにマーケティングの難しさとおもしろさ、人間の必ずしも全てを合理的に決めない奥深さがあります。

マインドシェアとは、マーケティングによる結果、通知表のようなものです。

まずは自社の商品やサービスを知ってもらい認知を獲得する、選択肢の中に入る (少なくとも土俵にいる) 、「○○ なれこれ」 と思ってもらう、というようにマインドシェアを高めていきます。


まとめ


今回は、マーケティングのマインドシェアについてでした。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
マインドシェアとは、何かを欲しいと思ったり買いたいと思った時に、頭の中に浮かぶ選択肢が選ばれる確率。シェアが高いほど選ばれる可能性が高まる。
売り手側に立った時に大事なのは、どんな土俵に自分たちはいるか。

2.
本質的には市場 (= 選択肢) は、顧客の頭の中にある。市場は顧客目線で考える。提供者や売り手が想定する市場と、顧客の頭の中の選択肢がズレていないかに注意する。

3.
マインドシェアが1位になってもいつも選ばれるとは限らない。マインドシェアが 60% なら、選ばれるのは10回中6回。
その人の気分や直感にも何を選ぶかは左右される。ここにマーケティングの難しさとおもしろさ、必ずしも全てを合理的に決めない人間の奥深さがある。

4.
マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。選ばれるのを偶然に頼るのではなく、意図的に高め必然的に選ばれるようにする。マインドシェアとは、マーケティングによる結果、通知表のようなもの。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。