
今回は、マーケティングとビジネスについてです。
- 応募デザイナーの3つの反応とは?
- マーケティングの本質とは?
- 優秀なデザイナーとマーケティングに学ぶ、仕事のつくり方
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
- デザイナー募集での3つの反応パターン
- マーケティングの本質 (一言の定義)
- 仕事やキャリアのつくり方 (本質の横展開)
デザイナー募集の話をマーケティングの観点で掘り下げ、仕事やキャリアのつくり方に応用しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
デザイナー募集の話
あるデザインを外注したいと思い、デザイナーを募集した話です。
依頼内容を提示したところ、複数のデザイナーから応募がありました。
興味深かったのは、デザイナーの反応でした。大きく3つに分かれました。
デザイナーの反応 (3パターン)
- 募集内容に興味があるという返答
- 過去の実績を見せる
- 実績に加え、募集内容からドラフト案まで提案
案件への手の挙げ方でも、デザイナーさんによって差が出るのです。
3つ目の返し方 (実績 + 提案) をしてくれると、選びやすさが違ってきます。その人にデザインを頼んでもいいかの判断がしやすくなります。
ではこの話を、マーケティングの視点で見てみます。
マーケティングの定義から見ると
皆さんは、マーケティングとは何かと聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?
私の一言の定義は、マーケティングは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です。
先ほどのデザイナー募集に当てはめると、「選ばれる理由」 として募集段階でどこまで顧客 (募集者) に提示できたかです。自分の実績という過去、実績と提案という 「過去と未来」 まで見せたかです。
この話は、デザイナー募集に限らず、ビジネス全般に通じます。
仕事の獲得 × マーケティング
一般化すると、自分が仕事をどう獲得するかと見ることができます。
先ほどご紹介したマーケティングの定義は、3つの要素があります。Who, What, How です。
マーケティング定義の分解
- 顧客 [Who]
- 選ばれる理由 [What]
- 活動全般 [How]
この3つを、仕事をどう取りに行くかに当てはめると、次のようになります。
仕事へのアプローチ
- 顧客理解 [Who]
- その顧客が求めていること・顧客課題 [What]
- 課題に対して自分が提供する価値 [What]
- 価値提供を実現する方法 [How]
つまり、仕事を獲得する時の考え方とアクションは、マーケティングそのものなのです。
不採用になったとしたら、どう考えるか
デザイナー募集の話に戻します。
もし、応募に実績と提案までしたのに不採用になった場合、どう考えればいいでしょうか?
提案までやった時間や労力は無駄になるのでしょうか?
私が思うのは、捉え方次第で 「投資」 になります。具体的には、なぜ採用されなかったかを掘り下げれば、知見や教訓にできます。
不採用の掘り下げは、Who, What, How のそれぞれで、次のように見ていきます。
不採用の掘り下げ
- 顧客の設定と理解が足りていなかったのか
- 顧客課題の理解不足、理解はしたが価値を提示できなかったのか
- 提供価値イメージは頭にあったが、実現する能力が自分にはなかったのか
不採用結果という失敗をどれだけ活かせるかによって、提案に使った時間が無駄になったのか、将来への先行投資になるかが違ってきます。先行投資にできれば 「損して得取れ」 になるのです。
まとめ
今回は、デザイナー募集の話をマーケティングから掘り下げて、どんな学びがあるかを考えました。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
デザイナーを募集したら、反応は3つに分かれた。
- 募集内容に興味があるという返答
- 過去の実績を見せる
- 実績に加え、募集内容からドラフト案まで提案 (過去 + 未来)
2.
マーケティングは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。
デザイナー募集の話に当てはめると、「選ばれる理由」 として募集段階でどこまで相手 (募集者) に提示できたか。
3.
一般化すると、自分が仕事をどう獲得するかに示唆がある。
- 顧客理解 [Who]
- その顧客が求めていること・顧客課題 [What]
- 課題に対して自分が提供する価値 [What]
- 価値提供を実現する方法 [How]
4.
不採用だったとしても掘り下げ知見や教訓にできれば、先行投資にできる (損して得取れ) 。
- 顧客の設定と理解が足りていなかったのか
- 顧客課題の理解不足、理解はしたが価値を提示できなかったのか
- 提供価値イメージは頭にあったが、実現する能力が自分にはなかったのか