2020/04/04

戦略立案に必要な5つの力。それぞれの鍛え方もご紹介




今回は、戦略についてです。

  • 戦略立案のための5つの力とは?
  • 5つの力を鍛えるために思ったこと

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


  • 戦略立案のために必要な5つの力
  • 5つの力で思ったこと
  • 戦略の本質が書かれた本


ある本に書かれていた、戦略をつくるために必要の脳力をご紹介しています。5つの力それぞれにで鍛えるために思ったことを書いています。

戦略的なものの見方や考え方は、ビジネスで汎用的なスキルです。

ぜひ記事を読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


本のご紹介


まずご紹介したい本が1冊あります。





戦略の本質 - 相手を知り、動きを読み、弱みを突く です。


戦略立案のための5つの力


この本に書かれていて興味深いと思ったのは、戦略をつくるための5つの力でした。


戦略立案のための5つの力
  • 観察力
  • 連鎖思考力
  • 質問力
  • 想像力
  • 創造力


それぞれは、戦略をつくるのにどういう意味があるのでしょうか?

以下、順番にご説明します。


[戦略立案のための力 1] 観察力


観察力は、戦略のベースになる力です。

同じものを見て 10 ではなく、100 の情報を得る能力です。


思ったこと (鍛えるために)


観察には、3つの 「みる」 を使い分けます。見る、視る、観るです。


3つの 「みる」
  • 見る: 先入観なく素直な目で見る
  • 視る: 観察のための着眼点を設定する
  • 観る: 着眼点に沿って深く観察する


観察には 「3つの目」 を意識するといいです。3つとは、鳥の目、虫の目、魚の目です。


3つの目
  • 鳥の目: フィールドの全体像を俯瞰する
  • 虫の目: 解像度を上げ具体にズームインする
  • 魚の目: 時間や因果関係、ストーリーの流れを把握する


[戦略立案のための力 2] 連鎖思考力


2つ目の力は、連鎖思考力です。

連鎖思考力とは、A ならば B 、B ならば C 、というように次々に思考をつなげ発展させていく力です。

戦略のパターンをいくつもつくり、それぞれのシミュレーションをします。


思ったこと (鍛えるために)


戦略ではプランは1つではなく、常に複数のプラン B を持っておくことが大事です。プラン B のためには、「もし ~ なら」 を考える What if 思考が求められます。

思考を連鎖させるには、時間軸でのストーリーがどうなるかを考えるのも有効です。戦略の要素が単に並列にならんでいるのではなく、要素それぞれがどんな因果で影響し合うかです。

また、目の前の事象から、背後にあるメカニズムを考えると良いです。目には見えない構造的な要因は何かです。


[戦略立案のための力 3] 質問力


3つ目の力は質問力です。

質問をして、表面的ではなく本当の情報 (本質) に迫ります。相手への質問と質問を通じて掘り下げていきます。

注意が必要なのは、相手の返答内容がそのまま答えとは限らないことです。質問から情報を能動的に手に入れ、答えは自分で見い出すという姿勢が大事です。


思ったこと (鍛えるために)


ものごとの本質に迫るために、「事象 - 構造 - 本質」 のレイヤーで捉えると良いです。事象から構造の把握、構造要因から本質への掘り下げに質問を使います。

質問力を鍛えるために、問いをつくれるかが重要になります。ちょっとした違和感や気づきを見逃さず疑問にし、疑問を問いに転換します。

また、わからないことをそのままにせず、問いを立て続ける愚直な姿勢も大事です。「無知の無知」 を 「無知の知」 に変え、質問と対話から 「知の知」 にしていくのです。


[戦略立案のための力 4] 想像力


4つ目の能力は想像力です。

相手の立場になり、こちらがこう出たら相手はこうするはずという想像です。

ビジネスの実務では、敵の立場だけではなく、顧客目線からどれだけ想像できるかが大事です。


思ったこと (鍛えるために)


想像力を鍛えるための1つの方法は、「ロールプレイング」 です。あの人ならこの状況で何を考えるか、どう動くかを自分の頭の中でシミュレーションをします。

想像力は、先ほどご紹介したフレーム 「事象 - 構造 - 本質」 を深掘りする時にも使います。この3つで目に見えるのは事象だけなので、背後にある事象を起こした構造要因、さらに奥にある本質を想像します。

例えば、マーケティングに当てはめると、3つのレイヤーは 「顧客の言動 (事象) 」 、「ニーズ (構造) 」 、「消費者インサイト (本質) 」 になります。

顧客の行動や意見が事象レイヤー、背後にある顧客ニーズ、さらに奥にある普段は顧客自身も気づいていない心理である消費者インサイトです。


[戦略立案のための力 5] 創造力


5つ目の力は創造力です。

相手の意表を突き、予想の裏をかくクリエイティビティです。


思ったこと (鍛えるために)


5つのうち、鍛えるのが最も難しいと思うのが創造力です。

どうすれば創造力を鍛えることができるでしょうか?

ヒントになるのは、アートからです。皆さんは、アートとデザインの違いは何かと聞かれれば、どのように答えるでしょうか?

一言で言えば、アートは問題提起、デザインは問題解決です。アートは個人の想いが源泉になります。

アーティストの思考や方法で勉強になる本が、直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN です。





この本に書かれている 「個人モードからの思考法」 が、創造力を鍛える参考になります。

個人の妄想から始め、徐々にインプット情報や他者からのフィードバックを加え、形にしていくアプローチです。

ポイントは、最初に個人の妄想からつくることです。妄想がクリエイティブをつくる源泉になるのです。


まとめ


今回は、戦略についてでした。戦略をつくるのに必要な5つの力をご紹介し、それぞれを鍛えるために思ったことを書きました。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
戦略立案のための5つの力
  • 観察力
  • 連鎖思考力
  • 質問力
  • 想像力
  • 創造力


2.
それぞれを鍛えるために思ったこと
  • 観察には、3つの 「みる」 を使い分ける (見る, 視る, 観る) 。鳥の目、虫の目、魚の目を意識すると良い
  • 連鎖思考力には What if 思考からプラン B を持つ、時間軸でのストーリーがどうなるかを考える
  • 質問力を鍛えるために、違和感や気づきを疑問にし、問いに転換する。わからないことをそのままにせず、問いを立て続ける
  • 想像力は、目に見えるのは事象だけなので、背後にある事象を起こした構造要因、さらに奥にある本質を想像する
  • 創造力は、アイデアを個人の妄想からつくる。妄想から始め、インプット情報や他者からのフィードバックを加え、形にしていく





戦略の本質 - 相手を知り、動きを読み、弱みを突く (堀紘一)




直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN (佐宗邦威)

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。