2019/02/25

マーケティング戦略 「プロダクトフロー」 から応用するビジネスキャリアのつくり方


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1168回目のブログ更新です。今回は、マーケティングとビジネスキャリアについてです。

マーケティングの戦略フレームの1つである 「プロダクトフロー」 をご紹介し、副業やフリーランスの働き方に応用して当てはめています。本業以外の多様な働き方をしていくために、参考になればうれしいです。

このエントリーで読んでいただきたい内容は、以下です。

  • マーケティング戦略 「プロダクトフロー」
  • 働き方への応用
  • 短期で見るか、中長期で見るか


マーケティング戦略 「プロダクトフロー」


図解 実戦マーケティング戦略 という本に、プロダクトフローというマーケティングのフレームが書かれています。





プロダクトフローでは、お客に商品やサービスを買っていただくために、購買の心理的障壁が低いところから買いやすい (売りやすい) ものを提供していきます。

具体的には、次の3つです。

  • あげる商品:あえて無料で提供する。まずは試してもらうことから。例えば化粧品のサンプル
  • 売れる商品:売りやすい商品。お客がぜひ買いたいと思うもの。例えば利益度外視の特売商品
  • 売りたい商品:利益を稼ぐ商品。正規価格や、高単価高利益のもの。これを売るために 「あげる商品」 「売れる商品」 からつなげる

プロダクトフローの考え方は、お客にとっては大事なお金を出すことには心理的な抵抗があることを前提にしています。

最初から自分たちが 「売りたい商品」 では、お客にとっては買う心理的なハードルが高いです。始めは 「あげる」 または 「売れる」 から入っていき、顧客との関係をつくってから 「売りたい商品」 につなげます。


働き方への応用


プロダクトフローの考え方は、働き方やビジネスキャリアにも応用できます。

私は昨年2018年に前職の Google を辞め、個人事業主として独立をしました。フリーランスという立場でプロダクトフローを見た時に、どう 「複業」 をつくっていくか、自分の事業をどう持つかへのヒントがあります。

プロダクトフローでは、最初から 「売りたい商品」 、つまり自分たちにとって利益を稼ぐ商品を提供しません。同じように、本業以外の副業や新規事業では、最初からお金を稼ごうとしないことです。立ち上げすぐの黒字を目指すのではなく、しばらくは赤字を良しとするということです。

プロダクトフローの 「あげる商品」 や 「売れる商品」 のような、この先に見込みがあると思った仕事や事業は赤字でも良いので、まずは実績をつくることです。先に相手に価値を提供し、お互いの信頼関係を築いてから 「売りたい商品」 につなげます。


短期で見るか、中長期で見るか


確かに短期的に見れば、自分の時間やエネルギーを投入しても、稼ぎがないのは割に合いません。ここだけを切り取ってしまうと無駄骨に見えるかもしれません。

しかし、長い目で見れば自分にとってもプラスになります。

実績や経験が得られ、価値を提供し、一緒に仕事をすることによって相手との信頼関係が築けます。提供価値と信頼があってこそ、お金は後からついてきます。

事業の最初は赤字でよい、先行投資をしていると考えます。初期の赤字を財政的にも心理的にもどれだけ耐えられ、戦略的に赤字をつくっていけるかです。

この考え方は、フリーランスになる前の本業に加えて副業をしていた時、独立をして自分の仕事を事業と捉えるようになってからの学びによって得られました。


まとめ


今回は、プロダクトフローというマーケティングフレームをご紹介し、副業やフリーランスでの働き方に応用しました。

最後にまとめです。

  • プロダクトフローはでは 「あげる商品 → 売れる商品 → 売りたい商品」 と戦略的に上げていく。お客の購買心理抵抗を考慮している
  • 副業やフリーランスでも応用できる。いきなり稼ごうとせず、まずは実績を積み、価値を提供し信頼関係を築くことを優先する。稼ぐことは後にする
  • 短期的に見れば割に合わないかもしれないが、中長期で考えれば自分にもプラスになる。事業の最初は赤字でよいという考え方は副業やフリーランスを経験して得られたもの




図解 実戦マーケティング戦略 (佐藤義典)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。