2019/10/31

戦わない戦略 「協調戦略」 に学ぶ、フリーランスの生き残り方




今回は、戦略とフリーランスでの働き方についてです。

  • 戦わない戦略の 「協調戦略」 とは?
  • フリーランスの働き方へのヒント
  • 戦略フレーム 3C の視点で生き残っていくために

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、戦わない戦略と、そこからのフリーランスの働き方へのヒントです。

記事の前半では、大手のバリューチェーンや業務プロセスに入り込む 「協調戦略」 をご紹介します。後半では、フリーランスへの働き方への応用を書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


戦略とは何か


いきなりですが、戦略とは何でしょうか?

私の一言の定義は、戦略とは 「目的を達成するためのやること・やらないことの方針」 です。目的達成のために、自分たちが持っているリソース配分の指針です。

戦略の上位には目的がきます。

戦略とは目的を達成するためにあり、必ずしも相手と戦う必要はありません。真正面から戦わずして目的が果たされるのであれば、リソースを無駄に投入しなくて済みます。


戦わない戦略


では、戦わないためには、どうすればいいでしょうか?

相手と真正面から戦わない戦略には、2つの考え方があります。

1つは無効化戦略です。相手の強みを無効化したり、場合によっては弱みに転換させることです。

相手が持っている経営や事業資源がむしろ足かせになるように仕掛ける戦略です。

2つ目は協調戦略です。相手のバリューチェーンや業務プロセスに、自分たちが入り込むことです。

大手企業のバリューチェーンの一部を代替したり、新しく自分たちがバリューパートを追加することにより、自分たちが相手にとって必要不可欠な存在になる共生の戦略です。


フリーランスへのヒント


ここからは、協調戦略からフリーランスでの働き方へのヒントを見ていきます。

私は昨年2018年に前職の Google を辞め、フリーランスとして独立をしました。

2019年現在の仕事は、いくつかのベンチャー企業の経営や事業支援をしています。内容は企業やその時々の状況によって多岐にわたります。

独立してなんとか1年以上はフリーランスを続けられているものの、フリーランスの自分がこれからも生き残っていくためには、先ほどの協調戦略にはヒントがあります。

それは、相手企業のバリューチェーンや業務プロセスに入り込み、どの部分で他にはできない価値を提供できるかです

具体的には、以下があります。


自分が価値を提供できる部分
  • 戦略立案
  • 研究や開発 (例: プロダクトの 0 → 1 の立ち上げ)
  • マーケティングやユーザーリサーチ
  • データ活用
  • レポーティング (ストーリーから資料作成まで)
  • 企業文化や組織開発


プロセスの全ての部分をカバーせず、その会社で今必要なこと、これから必要になることを見極め、その中で棲み込むように共生していくという考え方です。

これが実現できている限りは、フリーランスであっても生き残っていけます。


共生する場所の見極め


では、共生する場所をどうやって見極めればよいでしょうか?

私は次の3つの視点で、自分が入り込めるかどうかを見ています。


共生する場所の見極め
  • 重要度
  • 時間軸
  • 比較優位


2つ目の時間軸とは緊急性です。重要かつ緊急度の高いこと、または重要だが急ぎではないものの2つがあります。

後者の 「重要だが急ぎではない」 は、ベンチャー企業のような環境では手つかずになっていることがあります。そこを自分のような立場の人間が拾いに行きます。


比較優位を常に考える


3つ目の比較優位の補足です。

重要な問題解決であっても、本当に自分がやるべきかは比較優位で判断をします。

他のメンバーが自分よりもうまく対応できるなら、自分がやる必要性は低くなります。自分が生き残るためには、いかに事業や業務プロセスの中に入り込み、不可欠な存在になれるかだからです。

そのためには、他の人ではできない価値を提供し続けることです。

ベンチャー企業では環境の変化が早いです。

なので、常に
  • 自分はどこで共生するか
  • プロセスのどこで不可欠な存在になり価値を提供できるか
  • 一時的ではなく長くやっていけるか
を考えます。


戦略フレームの 3C から見極める方法


もう1つ、いつも意識していることは戦略フレームの 3C (Customer, Company, Competitor) で見ることです。

具体的には、次のような視点です。


3C から見極める方法
  • Customer: その会社の社内外の状況と環境理解
  • Company: 自分の特徴理解と、今いる環境での強み・弱みの把握
  • Competitor: 自分以外のメンバーを競合と見立て、自分との比較優位の見極め


3C から協調戦略をどうやっていくか、つまりフリーランスとして生き残っていく目的のために、自分が持つリソースをどこでどれくらい、どうやって使っていくかです。


まとめ


今回は、戦わない戦略とフリーランスの働き方についてでした。

最後に今回の記事のまとめです。



相手と真正面から戦わない戦略には、2つの考え方がある。
  • 無効化戦略:相手の強みを無効化したり、弱みに転換させる
  • 協調戦略:相手のバリューチェーンや業務プロセスに入り込み、相手にとって必要不可欠な存在になる (共生)


協調戦略にはフリーランスの自分がこれからも生き残っていくためのヒントがある。相手企業のバリューチェーンや業務プロセスに入り込み、他にはできない価値を提供する。


本当に自分がやるべきかは比較優位で判断をする。自分が生き残るために他の人ではできない価値を提供し続ける。
常に 「自分はどこで共生するか」 「プロセスのどこで不可欠な存在になり価値を提供できるか」 「一時的ではなく長くやっていけるか」 を考える。


戦略フレーム 3C から見極める方法
  • Customer: その会社の社内外の状況と環境理解
  • Company: 自分の特徴理解と、今いる環境での強み・弱みの把握
  • Competitor: 自分以外のメンバーを競合と見立て、自分との比較優位の見極め

最新記事 (毎日更新中)

書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

note, Twitter, YouTube, stand.fm, himalaya も更新しています。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。