投稿日 2020/01/19

「足し算思考」 と 「引き算思考」 。アイデアの磨き方, 戦略, ToDo 管理を例にご紹介


今回は、足し算と引き算の思考についてです。

この記事でわかること


  • 「足し算思考」 と 「引き算思考」 とは?
  • 戦略の本質
  • ToDo 管理への応用

こんな疑問に答える内容を書きました。

足し算で考える時と引き算で考える時で、どう使い分けるかについて書いています。

具体例として、
  • アイデアの磨き方
  • 戦略の本質
  • ToDo 管理
に当てはめています。

ぜひ記事を読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


2つの思考法


まず始めに2つの思考法をご説明します。


2つの思考法
  • 足し算の思考は 「あれもこれも」
  • 引き算の思考は 「あれかこれか」


足し算とは And で加えていきます。引き算では Or で、どちらかを除きます。

ここからは、2つの思考法を、いくつかの具体例に当てはめてみます。

1つ目はアイデアの磨き方です。


アイデアを磨くプロセス


チームでアイデアを出し合ったり、アイデアを詰めていく時に、どのような方法をとっているでしょうか?

有名なやり方にブレストがあります。

ブレストでのアイデアの磨き方は、一般化すると次のような流れになります。


アイデアを磨くプロセス
  1. 広げる
  2. 絞る
  3. 深める


まずは色々なアイデアを出し選択肢を広げます。ここは 「あれもこれも」 という足し算思考です。

次に、頃合いを見て筋の良いアイデアに絞ります。引き算思考に変わります

ここが転換で、意思を持って思考を切り替える必要があります。増やしていくのと、ものごとを減らし本当に重要なものを選ぶ 「あれかこれか」 のモードでは、頭の使い方が異なるからです。

引き算思考である 「あれかこれか」 は、戦略をつくる時にポイントになる思考です。


戦略とは何か


引き算思考の例の2つ目は、戦略です。

いきなりですが、戦略とは何でしょうか?もう一歩踏み込んだ質問をすると、戦略の本質とは何でしょうか?

戦略とは、目的を達成するために 「やること」 と 「やらないこと」 です。有限であるリソース配分の指針です。

戦略が必要なのは、投入するリソース (お金, 時間, 人, エネルギー資源) に限りがあるからです。「あれもこれも」 と全てのことにリソースを投下するわけにはいきません。

では、戦略の本質はどこにあるのでしょうか?


戦略の本質


戦略の本質は捨てることにあります。

やらないことを決めることが大事です。「あれもこれも」 は戦略ではありません。「あれかこれか」 というトレードオフです。

戦略の上位にある目的を達成するために、やること・やらないことを決め、やることの中で優先順位を決めます。

その中で、どうリソースを配分して勝ち筋の見込みが最も高いことをやっていきます。


ToDo 管理への応用


足し算思考と引き算思考の3つ目の例は、身近なことを取り上げてみます。ToDo 管理です。

普段のお仕事で、ToDo 管理はどのようにされているでしょうか?

ToDo 管理には、先ほどご紹介したアイデアを磨くプロセスを応用できます。


ToDo 管理への応用
  1. やることを洗い出す [広げる]
  2. 本当に重要なことを見極める [絞る]
  3. 重要タスクに注力する [深める]


タスクがありすぎて、それでも全てをやろうとすると、自分のリソースが分散してしまいます。どれも中途半端になりかねません。

自分のタスクを漏れなく把握することは大事ですが、その中で濃淡をつけることが大切です。


重要タスクに注力する方法


洗い出す時は 「あれもこれも」 の足し算思考で、重要なタスクかどうかを判断する時は 「あれかこれか」 の引き算思考を使います。

私が普段やっている方法は、1日のタスクの中で本当に重要なものを1つか2つ、多くても3つまでに絞ることです。これを必ず前日の最後と一日の始めにやります。

重要なタスクはなるべく早い時間帯に持ってきて、エネルギーが高く時間に余裕がある時に集中して取り組みます。

1日の終わりに ToDo 管理を振り返る時にも、全ての予定タスクが終わったかどうかよりも、重要タスクがやれたかどうかを意識するようにしています。

他のタスクが未完了でも、重要タスクが終わっているとその日の仕事の意味を見い出せ、自分の中で満足感が高まり1日を終えることができます。よければ、ぜひ試してみてください。


まとめ


今回は、2つの思考法である 「足し算思考」 と 「引き算思考」 についてご紹介しました。

最後に今回の記事のまとめです。


2つの思考法
  • 足し算の思考は 「あれもこれも」
  • 引き算の思考は 「あれかこれか」


[応用例 1: アイデア]
  • アイデアを磨くプロセスは、広げる → 絞る → 深める
  • 広げる: 足し算
  • 絞る: 引き算
  • アイデアを絞る時には、意思を持って思考を切り替える


[応用例 2: 戦略]
  • 戦略は目的達成のために有限なリソース配分の指針。
  • 戦略の本質は捨てること。「あれもこれも」 は戦略ではない。「あれかこれか」 というトレードオフを明確にしよう


[応用例 3: ToDo 管理]
  • やることを洗い出す (広げる) [足し算]
  • 本当に重要なことを見極める (絞る) [引き算]
  • 重要タスクに注力する (深める)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。