2020/01/05

書評: ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則。リスクを取るための失敗と意思決定の方法




今回は書評の記事です。ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則という本をご紹介します。





  • 何が書かれている本?
  • Amazon の成長の14ヵ条とは?
  • 失敗と意思決定から学べること

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
  • 書籍 ベゾス・レター の内容
  • Amazon の14ヵ条の成長原則
  • 失敗の捉え方、意思決定の方法
です。

GAFA の一角であるアマゾンが、一貫して貫いてきた成功の法則とは何かを紐解いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、ご参考になればと思います。


本書の内容


ベゾス・レター を一言で表現すると、毎年のベゾスからの投資家向けレターを使って、アマゾンの成功法則が解説されている本です。

成功法則は14ヵ条にまとめられています。

アマゾン以外の企業、個人にも示唆がある本です。

以下は、この本の内容紹介からの引用です。

もし、ジェフ・ベゾスがアマゾンの桁外れな成長を生み出す方程式をあっさり見せてくれて、私たちも同じやり方を実践できるとしたら、どうでしょうか?

実は、それが 「レター」 なのです!

1997年から株主に宛に毎年公表されるレター全21年分を徹底分析。一介のオンライン書店を1兆ドル規模の会社にまでに成長させた秘訣を14の原則に集約。

どんな業種のどんな事業でも役に立ち、実行するのに大金も不要。事業の拠点がシリコンバレーでも、テネシー州ナッシュビルでも、ロンドンでも、アイオワ州デモインでも、日本でも、どこでも使えて、テクノロジー系の会社にも、ピザ店にも、NPO にも簡単に応用できる、ビジネスの成長原則とは?

リーダーや経営者、これから起業する人にも必読の1冊。


成長サイクル


アマゾンの14ヵ条の成功法則は、成長サイクルで分類されています。


成長サイクル
  • 実験
  • 構築
  • 加速
  • 拡大


成長サイクルの最初にくるのが 「実験」 です。

事業を構築するために実験から始めます。うまくいくかどうかをまず試し、勝ち筋を見極めます。

いけると判断すれば本格的にリソースを投入しビジネスを加速させ、事業をグローバルに拡大していきます。


14ヵ条の成功法則


ベゾスからのレターから紐解いた14ヵ条の成功法則とは、どのようなものでしょうか?

先ほどの成長サイクルごとに並べると、以下になります。


実験
  • 「いい失敗」 を促す
  • 大きなアイデアに賭ける
  • ダイナミックな発明や革新を実践する


構築
  • 顧客にこだわる
  • 長期的な考え方を採用する
  • 自分の 「弾み車」 を理解する


加速
  • 決定は迅速に行う
  • 複雑なことは単純化する
  • テクノロジーで時間を短縮する
  • 所有者意識を持たせる


拡大
  • 企業文化を守る
  • 高水準を重視する
  • 重要な項目を計測し、計測項目を疑い、自分の直感を信じる
  • 常に1日目だと信じる


ここからは、本書を読み14ヵ条の中で特に印象に残ったものをご紹介します。


特に印象的だったこと


14ヵ条の成長法則から特に考えさせられたことは、次の3つです。


考えさせられたこと
  • リスクテイクと失敗
  • 意思決定の見極め
  • 所有者意識


以下、それぞれについて順番にご説明します。


[思ったこと 1] リスクテイクと失敗


14か条のうち、最初の 「実験」 の3つから思ったことです。


実験
  • 「いい失敗」 を促す
  • 大きなアイデアに賭ける
  • ダイナミックな発明や革新を実践する


失敗の捉え方、そしてどうやってリスクを取っていくかを考えさせられました。

14ヵ条の最初にあるのが 「いい失敗を促す」 です。

いい失敗とは何でしょうか?

私が思ういい失敗とは、
  • 挑戦したからこそ起こる
  • 全力で取り組んだ
  • 失敗から学べ、次に活かせる


挑戦をするとはリスクを取ることです。リスクテイクがなければ成長につながりません。リスクを取るという自らが変化し、実践していくことにより、成功が得られます。

失敗への捉え方をどうするか、自分にとって大きなアイデアとは何か、そのアイデアを実践しようとしているかを、あらためて考えさせられました。


[思ったこと 2] 意思決定の見極め


14ヵ条の7つ目は 「決定は迅速に行う」 です。

興味深いと思ったのは、アマゾンでは意思決定を二種類に分けていることです。本書では 「1型」 と 「2型」 と表現されています。

それぞれは、どんな意思決定なのでしょうか?


1型の意思決定
  • 一度決めたら後戻りができない
  • 一方通行のドア
  • 慎重に決断をする


2型の意思決定
  • 決めた後でもやり直しができる
  • 往復可能なドア
  • 少人数で早く決め実行に移す


本書に書かれていたのは、一見すると1型に見える意思決定でも、本当は2型ではないかという指摘です。2型であれば早く決めてしまえるものを、1型とみなしているがゆえに意思決定プロセスが遅くなっていないかです。

自分が決断をしようとしていることが、1型なのか2型なのかは意識として持っておくと意思決定の質もスピードも上がります。


[思ったこと 3] 所有者意識


オーナーシップという所有者意識をあらためて考えさせられました。

例えば自分がやっている仕事について、
  • もし自分が事業責任者なら
  • 経営者の立場なら
  • 自分の財産を投資しているとしたら
を考えてみると、所有者意識を持つことができます。

所有者意識と似た言葉に、自分ごと、当事者意識があります。

私が言葉から受けるニュアンスは、所有者意識には自分ごとや当事者意識よりも、もっとコミットレベルが高く感じます。


まとめ


今回は、書籍 ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則 を取り上げました。





いかがだったでしょうか?興味のある方は、ぜひこの本を手に取って読んでみてください。

最後に今回の記事のまとめです。



書籍 「ベゾス・レター」 は、毎年のベゾスからの投資家向けレターを使って、アマゾンの成功法則が解説されている本。成功法則は14ヵ条にまとめられ、アマゾン以外の企業、個人にも示唆がある。


アマゾンの14ヵ条の成功法則は、成長サイクルで分類されている。
  • 実験
  • 構築
  • 加速
  • 拡大


14ヵ条の成長法則から特に考えさせられたこと
  • リスクテイクと失敗
  • 意思決定の見極め
  • 所有者意識





ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。