2020/07/16

プロフェッショナルは、再現性を高めては壊し続ける人




今回は、ビジネスキャリアについてです。

 「プロフェッショナルな人とは」 というテーマで掘り下げます。


この記事でわかること


  • プロフェッショナルと再現性
  • 高い再現性だけでは足りない
  • 一度つくった再現性を壊す


再現性をキーワードに、プロフェッショナルな人とはどんな仕事の進め方をするのかを見ていきます。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


プロフェッショナルと再現性


皆さんは、「プロフェッショナルのビジネスパーソンとはどんな人か」 ともし聞かれれば、どのように答えるでしょうか?

私が考えるプロフェッショナルの条件は、常に相手の期待以上の成果を出し続けられる人です。一回だけの勝ちではなく、勝ち続けられる人です。

一度だけの勝利であれば、運や偶然によって勝つこともできます。しかし勝ち続けるためには、安定したパフォーマンスが求められます。

では、勝ち続けるためにはどうすればいいでしょうか?

キーワードは再現性です。

置かれた環境を的確に理解し、前提条件に対して適切な打ち手から結果を出します。このプロセスにおいて、高い再現性を持っている人です。

しかし、再現性が高いだけでは足りません。


新しく試し続ける


再現性が高いとは、それだけ他の人から真似されやすくなります。

プロセスが確立しているので、わかる人には成功するシナリオやメカニズムが見て取れるからです。

再現性を高めてしまうほど、勝ち続けられなくなる宿命がある。ここに再現性のジレンマがあります。

では、どうすればいいのでしょうか?

再現性を高める重要性は変わらず、完成度を磨くと同時に、新しい取り組みをやり続けます

いわば片手で既存のことを深め、もう片方の手で新しいことを広げるのです。

この考え方はイノベーション理論の 「両利きの経営」 に通じます。両利きの経営とは、深化と探索の二つをバランスよくやって、イノベーションに繋げます。深化とは既存事業の強化、探索は新規事業開発です。

ではここからは、探索である 「もう片方の手で新しいことを広げる」 について見ていきましょう。


再現性を壊す


プロフェッショナルが問われるのは、高い再現性と同時に新しい取り組みをやり続けることです。

新しく試すという種まき活動において、全ての種から芽が出るとは限りません。新しい挑戦の多くは失敗に終わるからです。

種をまいた中から芽が出て、成長したものを伸ばしていく。このプロセスは、新しくできることの再現性を高めていると捉えられます。

つまり、次の別の芽が出て成長性に期待できるものが見つかれば、意図的に以前に確立した高い再現性を壊す必要があるのです。

プロフェッショナルな人とは、再現性を高めては意図的に壊すというループを回している人なのです。


まとめ


今回は再現性というキーワードから、プロフェッショナルな人について掘り下げました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


1.
プロフェッショナルの条件は、常に相手の期待以上の成果を出し続けられる人。一回だけの勝ちではなく勝ち続ける。
環境という前提条件に対して、適切な打ち手から結果を出す。このプロセスにおいて、高い再現性を持っている。


2.
ただし、再現性が高いだけでは足りない。再現性が高いとは、それだけ他の人から真似されやすい。再現性を高めてしまうほど勝ち続けられなくジレンマがある。完成度を磨くと同時に、新しい取り組みをやり続ける。


3.
高い再現性と同時に新しい取り組みをやり続ける。次の成長性に期待できるものが見つかれば、意図的に以前に確立した高い再現性を壊す。プロフェッショナルな人とは、再現性を高めては意図的に壊すというループを回している。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。