2020/07/14

マリオの 「一つのアイデアで複数の問題を解決する」 に学ぶ、問題解決の方法




今回は、アイデアと問題解決についてです。


記事でわかること


  • 「一つのアイデアで複数の問題を解決する」
  • スーパーマリオの例
  • 問題とアイデアのスパイラル
  • 意図的戦略と創発的戦略


記事でご紹介するのは 「一つのアイデアが多くの問題を解決する」 という考え方です。

この例を、ゲームのスーパーマリオに当てはめて見ていきます。

記事の後半では、どうすればアイデアから問題解決につなげられるかを掘り下げます。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


 「一つのアイデアで複数の問題を解決する」


これは任天堂の宮本さんの言葉です。

以下は、ほぼ日イトイ新聞からの引用です。既に故人である任天堂の元社長の岩田聡さんと糸井重里さんの対談です。

糸井: まえに岩田さんと話したときに、「アイデアというのはなにか?」 という話をしたじゃないですか。

岩田: 宮本 (茂) さんのことばですね。

糸井: そうです。つまり、宮本さんによれば、「アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである」 ということなんですが、この話を事務所のみんなにしたところ、ものすごく感心されまして。

 (中略)

岩田: 宮本さんが 「わかった」 と言ったのはそのときにいっしょにつくっていたゲームのアイデアだったんですけど、まさに、「このアイデアで、悩んでる問題が、三つ四ついっぺんにきれいになる」 というものだったんですね。

糸井: まさに、それが 「アイデア」 だと。

岩田: そうなんです。ひとつ思いついたことによって、これがうまくいく、あれもうまくいく‥‥。それが 「いいアイデア」 であって、そういうものを見つけることこそが、全体を前進させ、ゴールへ近づけていく。ディレクターと呼ばれる人の仕事は、それを見つけることなんだって宮本さんは考えているんですね。

 (引用: アイデアというものは何か? 01|HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN)

では、「一つのアイデアで複数の問題を解決する」 という例を、任天堂のゲームであるスーパーマリオで見ていきましょう。


マリオのジャンプ


皆さんは、スーパーマリオのゲームをしたことがあるでしょうか?

マリオができるアクションの一つに、ジャンプがあります。

ジャンプというアイデアは、様々な問題を解決してくれます。


マリオのジャンプ
  • 障害物や穴を飛び越える
  • クリボウなどの敵キャラを踏み潰す
  • ジャンプして下からブロックを叩く·壊す (キノコやスターが出る、コインが手に入る)


ジャンプという一つのアイデアがゲームに多様な遊び方をもたらし、プレーの幅を広げてくれるのです。一つのアイデアで、複数の問題を解決するのがジャンプです。

では、もう少しアイデアと問題解決について掘り下げていきましょう。


問題とアイデアのスパイラル


ここからは、問題とアイデアの関係について見ていきます。

一般的な問題とアイデアの関係は、問題を解決するためにアイデアを生み出します。「問題からアイデア」 です。

今回の 「一つのアイデアで複数の問題を解決する」 で思ったのは、逆の流れもあることです。

つまり、アイデアが思い浮かんだ時に、このアイデアによって他の問題を解決できないかと考えるわけです。宮本さんの言う、「ひとつ思いついたことによって、これがうまくいく、あれもうまくいく」 のようなアイデアです。

これは 「アイデアから問題」 というアプローチです。

問題からアイデア、アイデアから問題の両方を、まるで螺旋階段を上るようにスパイラルを回せば、一つのアイデアで複数の問題を解決することにつながります。

余談になりますが、この発想は戦略と実行につながります。


戦略と実行


戦略には、意図的戦略と創発的戦略があります。

意図的戦略とは、あらかじめ計画された戦略です。問題設定が先にあり、戦略と実行に落とし込みます。

創発的戦略とは、やってみてうまくいったことを抽象化して、後から戦略になったものです。先に実行があり、戦略から問題設定へと遡っていきます。

意図的戦略と創発的戦略は、「問題からアイデア」 と 「アイデアから問題」 の関係と同じ構図です。


まとめ


今回は、アイデアと問題解決について見てきました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


1.
優れたアイデアは複数の問題を一気に解決する。「このアイデアで、悩んでる問題が三つ四ついっぺんにきれいになる」 。一つ思いついたアイデアから、これがうまくいく、あれもうまくいくと広がる。


2.
スーバーマリオのジャンプは、一つのアイデアがゲームに多様な遊び方をもたらた。プレーの幅を広げてくれる。
  • 障害物や穴を飛び越える
  • クリボウなどの敵キャラを踏み潰す
  • ジャンプして下からブロックを叩く·壊す (キノコやスターが出る、コインが手に入る)


3.
一般的な問題とアイデアの関係は、問題を解決するためにアイデアを生み出す (問題からアイデア) 。逆の流れもある。アイデアが思い浮かんだ時に、このアイデアによって他の問題を解決できないかと考える (アイデアから問題) 。
問題からアイデア、アイデアから問題の両方でスパイラルを回せば、一つのアイデアで複数の問題を解決できる。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。