2020/07/07

戦略の三階層 (表層, 構造, 本質) から掘り下げる、戦略の本質レイヤーにあるもの




今回は、戦略についてです。


この記事でわかること


  • 戦略とは何か
  • 本質までの三階層
  • 戦略の三つのレイヤー (表層, 構造, 本質)
  • 本質レイヤーの掘り下げ


今回は戦略にものごとの三階層を当てはめて、戦略の本質とは何かを掘り下げていきます。

ぜひ最後まで記事を読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


本質までの三階層


私が本質を理解する時に意識しているのは、ものごとの三階層です。

三つのレイヤーをイメージして、本質までどれだけ深く掘り下げるか、今自分が見ているのはどのレイヤーかを考えるようにしています。


本質までの三階層
  • 表層 (目に見える現象)
  • 構造 (背後にあるメカニズム)
  • 本質 (さらに奥にある真因)


では着想を広げて、この三階層を戦略に当てはめてみます。


戦略とは何か


三階層に当てはめる前に、そもそも戦略とは何かです。

皆さんは、もし 「戦略とは何か」 と聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?

私の一言の定義は、戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 です。目的実現のためのリソース配分の指針が戦略です。

リソースは有限なのでやらないことを決め、さらにやることの優先順位を明確にしてリソースを配分していきます。

ではここからは、戦略先ほどの 「本質までの三階層」 を見ていきましょう。


戦略の三階層


物事の三階層とは、目に見えるところから順番に、表層・構造・本質でした。

この三階層を戦略に当てはめると、どのようになるでしょうか?


戦略の 「表層レイヤー」
  • やらないこと
  • 目的を達成するためにやること
  • リソースを配分先と優先順位 (投入のメリハリ)


戦略の 「構造レイヤー」
  • 動的な勝ち筋シナリオ (コンセプト, ストーリー, クリティカルコア)
  • やることの因果関係、時間的な流れ
  • 戦略の実行力 (組織能力)


戦略の 「本質レイヤー」
  • 競争環境
  • KSF (主要成功ポイント)


それではここからは、戦略の本質レイヤーについて掘り下げて見ていきましょう。

なぜ戦略の本質レイヤーは、競争環境と KSF の見極めなのでしょうか?


競争環境と KSF


ものごとには必ず前提があります。

では、戦略の前提とは何でしょうか?

私は戦略の前提とは二つ、目的と環境だと考えます。戦略の定義から戦略は目的を達成するためにあるので、目的は戦略の上位に当たります。

もう一つの前提が競争環境です。自分たちはどこで戦うかの定義と理解が、まず始めにあるべきと考えます。

では、競争環境はどのように理解していけばいいのでしょうか?


競争環境の理解


以下のように、競争環境を要素分解して把握をしていきます。


競争環境の分解
  • 広さ (市場規模)
  • 成長性 (ライフサイクル (導入, 成長, 成熟, 衰退) のどこにあるか)
  • 誰がいるか (顧客と競合, 代理店などの中間プレーヤー)
  • 競争の激しさ、変化の早さ
  • 自分たちのポジショニング (シェア, 強みと弱み)


以上を踏まえ、競争環境で勝つ、そして生き残り続けるためのポイント (KSF) は何かを見い出していきます。


KSF の意味合い


戦略の本質レイヤーには、KSF がありました。

競争環境での KSF を見い出したら、KSF が自分たちにとって何を意味するかを明確にします。

端的に言えば勝ち筋をどう実現するかです。競合と同じようにやって勝てるのか、KSF を自分たちのオリジナルとしてどう生み出していくかです。

競争戦略とは、本質的に違いをつくることです。違いが、ビジネスであれば顧客にとって意味のある価値になるように、自分たちの KSF を磨き込みます


まとめ


今回は戦略についてでした。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


戦略の定義
戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 。目的実現のためのリソース配分の指針。やらないことを決め、やることの優先順位を明確にする。


戦略の三階層
  • 表層: やらないこと・やること、リソース配分先の優先順位
  • 構造: 動的な勝ち筋シナリオ。やることの因果関係、時間的な流れ。実行力 (組織能力)
  • 本質: 競争環境と KSF (主要成功ポイント)


戦略の前提は目的と環境。競争環境の分解
  • 広さ (市場規模)
  • 成長性 (ライフサイクル (導入, 成長, 成熟, 衰退) のどこにあるか)
  • 誰がいるか (顧客と競合, 代理店などの中間プレーヤー)
  • 競争の激しさ、変化の早さ
  • 自分たちのポジショニング (シェア, 強みと弱み)


勝ち筋を磨く
競争戦略とは、本質的に違いをつくること。違いが顧客にとって意味のある価値になるよう、自分たちの KSF を磨き込む。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。