投稿日 2020/07/27

WOOP と PDCA の合わせ技で、願望を実現する方法




今回は、二つのフレームをご紹介します。

WOOP と PDCA です。WOOP は馴染みがないと思いますが、何でしょうか?


この記事でわかること


  • 目標達成の法則 WOOP
  • WOOP と PDCA の関係
  • WOOP と PDCA で願望を実現する方法


今回ご紹介するフレームの一つは WOOP です。馴染みのないフレームかもしれませんが、ビジネスで汎用的に使えるフレームです。

記事の後半では PDCA を取り上げ、WOOP と PDCA の関係から願望を実現させる方法を紐解きます。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


目標達成の法則 WOOP


まず今回ご紹介したいのは、WOOP という目標達成の法則です。

WOOP とは、4つの頭文字からです。


WOOP
  • Wish 願望
  • Outcome 願望が実現した時の具体的な成果
  • Obstacle 成果達成への障害となる具体的な問題
  • Plan 問題を解決するための計画


これだけだとまだイメージが湧きにくいので、具体例でご説明します。転職の例です。


WOOP の例
  • [Wish] すばらしい仕事に就きたい
  • [Outcome] Apple で事業部長として働く
  • [Obstacle] Apple での仕事や社内文化を事前に理解しておきたい
  • [Plan] Apple で働く知り合いを LinkedIn でチェックする


では、WOOPのポイントについて、4つを順番に見ていきましょう。


WOOP のポイント


最初の Wish (願望) は、自分の内側からの気持ちです。

自分のワクワク、やってみたいという内発的動機によって生まれる願望です。

二つ目の Outcome は、Wish からの具体的な成果です。どうなれば・どうあれば Wish が実現したと言えるかの定義を解像度高く言語化します。

三つ目の Obstacle は、成果を達成するために障害となっている問題です。

ここで初めて現実を見ます。解決すべき問題に向き合うのです。

最後の四つ目の Plan は計画です。願望・成果・問題、問題を解決するための課題設定、そして具体的に何をするかの実行プランに落としていきます。


WOOP と PDCA の関係


WOOP の最後は Plan でした。

Plan から始まる有名なフレームは PDCA です。WOOP と PDCA をうまく使えば、相乗効果が生まれます。

具体的には、PDCA の Plan をつくるために、その前に WOOP よってより広い視野、高い視座から見ます。WOOP で願望・成果・問題が言語化されていれば、現実に即した Plan をつくれます。

まず WOOP から抽象レイヤーで俯瞰をして、PDCA という具体レイヤーを回していくのです

ここまで WOOP と PDCA の関係を見てきました。では二つを合わせて見た時に、ポイントはどこにあるでしょうか?


願望を実現させるポイント


ポイントは三つです。


願望を実現させるポイント
  • Wish で終わらせない (成果・問題・解決の計画まで落とし込み言語化する)
  • PDCA で視野が狭くなるのを WOOP に立ち返り視野を広げる
  • 願望から成果・問題・計画と解像度を上げ (WOOP) 、実際に実行する (PDCA) 。WOOP と PDCA の相乗効果


WOOP と PDCA を組み合わせることの意義は、特に最後の三つ目のポイントにあります。

WOOP で単に願望では終わらせずに、具体的な計画まで落とし込みます。

計画を立てただけでは道半ばなので、行動に移します。行動のプロセスが PDCA です。計画を実行し振り返り、次の PDCA を回していきます。

WOOP と PDCA の合わせ技によって、願望を願望のままで終わらせず、実現できるのです。


まとめ


今回は、二つのフレーム WOOP と PDCA をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


目標達成の法則 WOOP
  • Wish 願望
  • Outcome 願望が実現した時の具体的な成果
  • Obstacle 成果達成への障害となる具体的な問題
  • Plan 問題を解決するための計画


WOOP と PDCA の関係
PDCA の Plan をつくるために、その前に WOOP よってより広い視野、高い視座から見る。願望・成果・問題を言語化し、現実に即した Plan をつくる。WOOP から抽象レイヤーで俯瞰をして、PDCA という具体レイヤーを回していく。


願望を実現させるポイント
  • Wish で終わらせない (成果・問題・解決の計画まで落とし込み言語化する)
  • PDCA で視野が狭くなるのを WOOP に立ち返り視野を広げる
  • 願望から成果・問題・計画と解像度を上げ (WOOP) 、実際に実行する (PDCA) 。WOOP と PDCA の相乗効果

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。