2020/08/19

論理的な人とは 「気配り」 ができる人である




今回は、論理的思考と行動についてです。


この記事でわかること


  • 論理的とは何か
  • 論理的な人とは 「気配り」 ができる人
  • 相手にピラミッドを合わせる
  • 論理的気配りのコミュニケーション方法


この記事では、論理的に考えるとは何か、どうすれば論理的なコミュニケーションができるかを掘り下げています。

論理的思考力はビジネスで基本となる汎用的なスキルです。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。


論理的とは何か


皆さんは、もし 「論理的とは何か」 と聞かれれば、どのようにお答えになるでしょうか?

論理的かどうかはのイメージは、以下のようなピラミッドができているかです。



引用: Barbara Minto: “MECE: I invented it, so I get to say how to pronounce it” | McKinsey & Company



縦方向と横方向に分解ができます。

突き詰めると論理的かどうかは 「本当にそうなのか?」 と 「他にはないのか?」 に答えられるかです。


論理的の因数分解
  • 本当にそうなのか? [Why / 下方向]
  • 本当にそうなのか? [So what / 上方向]
  • 他にはないか [横方向]


上下の2つの縦方向と、横方向から、先ほど見たピラミッドが構成されます。

縦と横の両方で相手が違和感や疑問を持たずに理解できれば、論理的になっています。


論理的かを決めるのは相手


ここで大事なポイントは、論理的かどうかは相手が決めるということです。

論理的かを判断するのは伝える側ではありません。受け手である相手がロジックが通っていると思えば論理的なのです。

論理的に考えを伝えられる人とは、相手に合わせられる人です。では、相手に合わせるとは具体的にどういうことでしょうか?


ピラミッドを相手に合わせる


先ほどのピラミッドをイメージしながら考えていきましょう。


引用: McKinsey & Company


論理的な人は、相手に合わせて論理ピラミッドの解像度を変えることができます

既に前提や背景を共有できているハイコンテクストの関係にある人には、大雑把なピラミッドで伝わります。高いレベルで共有ができているにもかかわらず細かすぎると、相手には分かりきっているので、くどくなってしまいます。

一方、情報のギャップや温度感が違うローコンテクストの相手には、ピラミッドを細かくし丁寧に説明する必要があります。


論理的な人とは 「気配り」 ができる人


論理ピラミッドの解像度をどこまでに設定するかはケースバイケースです。伝える相手によります。

ここに論理的な人とは 「気配りができる人」 という意味があります。

重要なのは、どんな相手にも説明ができるように、自分の中では細かいピラミッドを作っておきます。解像度の高いピラミッドを持っておけば、相手に合わせて粒度の大きなピラミッドにもでき、丁寧に説明することが可能です。

それでは、ここからは相手に伝える方法についても掘り下げてみましょう。


論理的気配りのコミュニケーション方法


先ほど、論理的かどうかは相手が決めると書きました。

ここから着想を広げて、自分が言いたいことを相手に伝えるためにどうすればいいかを考えてみましょう。

一言で言えば、「理解してから理解される」 です

では、具体的に相手の何を理解すればいいのでしょうか?


相手理解のポイント


コミュニケーションで相手を理解してから自分が理解されるためには、次の4つで相手を理解するといいです。


相手理解のポイント
  • 目的
  • 前提
  • 視座・視野・視点
  • 言葉の使い方


では一つずつ順番に見ていきましょう。


[相手理解 1] 目的


コミュニケーション相手が何を知りたいかの目的です。目的理解が出発点です。


[相手理解 2] 前提


コミュニケーションで大事なのは、相手と自分で前提がどこまで揃っているかです。

自分にとっては当たり前のこと、暗黙の了解であっても、相手にとってはそうではないと前提情報の理解度にギャップが生まれます。

そのままコミュニケーションが続くと、情報理解の乖離があるまま進んでしまいます。どこかで決定的なコミュニケーションの齟齬が生じてしまいます。


[相手理解 3] 視座・視野・視点


次の3つの 「視」 を意識するといいです。


3つの 「視」 を合わせる
  • 視座: どの立ち位置、高さ (抽象度) なのか
  • 視野: 見ている空間的広さ、時間軸の長さ
  • 視点: どこに着目しているか


[相手理解 4] 言葉の使い方


みなさんは普段の仕事で、同じ単語でも相手と自分で定義や使ってる意味合いが違う経験はないでしょうか?

相手と自分で所属する会社や部署が違うと起こりがちです。特に専門用語、カタカナ、アルファベットの略語です。例えば DX です。

ここもずれたままのコミュニケーションを続けると、認識の違いが埋まらないままになります。言葉の意味をお互いにどう使っているのかを揃えるといいです。


まとめ


今回は、論理的とは何かについて掘り下げました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


論理的の意味合い
論理的かどうかは 「本当にそうなのか?」 と 「他にはないのか?」 に答えられるか。
  • 本当にそうなのか? [Why / 下方向]
  • 本当にそうなのか? [So what / 上方向]
  • 他にはないか [横方向]


相手が決める
論理的かどうかは相手が決める。論理的に考えを伝えられる人とは、相手に合わせて論理ピラミッドの解像度を変える (気配りができる) 。どんな相手にも説明ができるように、自分の中では細かいピラミッドを作っておく。


コミュニケーション
論理的気配りのコミュニケーションには、「理解してから理解される」 。相手を理解するポイントは、
  • 相手の目的
  • 前提
  • 視座・視野・視点
  • 言葉の使い方

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。


1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。