2020/08/10

良い KPI の条件、KPI のつくり方




今回は、KPI についてです。


この記事でわかること


  • 良い KPI の条件
  • 競争ストーリーを可視化するグロースモデル
  • グロースモデルから KPI に落とし込む方法


KPI の設計方法は、商品やサービスだけではなく、個人のレベルにも活かせます。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


良い KPI の条件


皆さんは普段の仕事で、KPI をつくる機会はあるでしょうか?

ご自身がつくっていなくても、目標とする KPI を持っているでしょうか?

もう一つ重ねて質問をすると、もし 「良い KPI の条件とは何か」 と聞かれれば、どうお答えになるでしょうか?

良い KPI の条件を3つに絞ると以下になります。


良い KPI の条件
  • シンプル
  • 構造化
  • 測定できる


それぞれについて、順番に見ていきましょう。


[良い KPI の条件 1] シンプル


一つ目のシンプルとは、KPI が覚えやすいことです。KPI を細かくし、あまりに複雑すぎると運用できなくなります。

KPI はつくって終わりではなく、日々の実務でどれだけ実行と評価へのものさしの役割を果たせるかが大事です。シンプルで覚えやすいほど、KPI は現場に浸透します。


[良い KPI の条件 2] 構造化


2つ目の条件は構造化です。

KPI が構造化されているとは、それぞれの KPI を並べるとシナリオになっています。

ゴールへの道筋が見え、各 KPI かバラバラの点ではなく線となります。別の表現をすれば、KPI が全体として時間的な流れを持っています。


[良い KPI の条件 3] 測定できる


3つ目の条件は測定です。

KPI が安定的に測ることができるのも、良い KPI の条件です。

どんなに設計として精緻で美しくても実務で測れなければ、その KPI は絵に描いた餅です。


ではここからは、良い KPI の条件の三つのうち、二つ目のシナリオについて掘り下げていきましょう。


競争ストーリーを可視化するグロースモデル


皆さんは、グロースモデルをご存知でしょうか?

KPI を構造するにあたって、グロースモデルを描いてみるといいです。

グロースモデルのイメージは、以下のようになります。


グロースモデルのイメージ





グロースモデルのポイントは、競争のストーリーやシナリオが可視化されることです。

成長への好循環が生まれるように、A という打ち手が B になり、それが次の C につながるという時間的な流れがわかります。

グロースモデルのここまでの説明ではまだ抽象的なので、具体的な事例をご紹介します。


note のグロースモデル


皆さんは note を使っていらっしゃるでしょうか?

以下の図が note のグロースモデルです。


引用: note 急成長の舞台裏と .com .jp ドメイン取得の経緯を聞いてきたよ (第1回) |決算が読めるようになるノート



note が目指しているのは、クリエイターがクリエイティブ活動をできる場所の提供です。

その指針となるのがグロースモデルです。note のクロースモデルのポイントを三つに絞るなら、作り手 (クリエイター) 、コンテンツ、読者です。

ここから、KPI に落とし込むことができます。


グロースモデルから KPI へ (note の例)
  • クリエイター数 (例: 月に1回は発信しているアクティブのクリエイター数)
  • コンテンツ数 (例: 1日あたりの投稿数)
  • 訪問者数 (例: 月間でのログイン者数と非ログイン者数)


以上の note の KPI 設計はあくまで私の見解ですが、クロースモデルから整合性があり、かつ先ほどご紹介した良い KPI の条件である 「シンプル」 「構造化」 「測定」 を満たしています。

これらを追うべき指標に設定し、そのためにどんなアクションを実施するか、各施策がグロースモデルのどこに寄与したかを見ていきます。グロースモデルと KPI が連動します。


まとめ


今回は、KPI についてでした。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


良い KPI の条件
  • シンプル (覚えやすいほど KPI は現場に浸透する)
  • 構造化 (各 KPI かバラバラの点ではなく線となりシナリオになっている)
  • 測定できる (定的に測れる)


グロースモデルから KPI へ
  • グロースモデルを描き、競争のストーリーを可視化し KPI と連動させる
  • KPI を追うべき指標にし、アクションから各施策がグロースモデルのどこに寄与したかを見る


note のグロースモデルからの KPI 例
  • クリエイター数 (例: 月に1回は発信しているアクティブのクリエイター数)
  • コンテンツ数 (例: 1日あたりの投稿数)
  • 訪問者数 (例: 月間でのログイン者数と非ログイン者数)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。