今回は、提案についてです。
提案を受ける立場で、提案の中身を見極める判断基準をご紹介します。
この記事でわかること
- 筋の良い提案を判断する方法
- 提案書の判断軸
- 相手 (こちらに提案した人) を見る視点
今回は、いただいた質問への回答です。
質問は、「相手からのビジネス提案をどう判断すればいいか」 でした。
立場は提案を受ける側ですが、逆の自分が相手に提案をする時にも参考になるかと思います。ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
提案書の判断軸
皆さんは普段の仕事で、何か提案を受ける機会はあるでしょうか?
相手からもらった提案書を見て、具体的にどんな基準で提案内容を判断されているでしょうか?
私のチェック項目は、次の通りです。
提案書を見る判断軸 (10個)
- 背景
- 目的
- 理想 (あるべき姿)
- 現状把握と問題設定
- 解決方針
- 成功条件 (例: KGI/KPI, KSF)
- 実行プラン (何を, 誰が, いつまでに)
- リスク (代替案となるプラン B)
- チーム体制
- 金額見積り
10個あるので、3つのグループに分類すると以下となります。
提案書を見る判断軸 [前提とイシュー設定]
- 背景
- 目的
- 理想 (あるべき姿)
- 現状把握と問題設定
提案書を見る判断軸 [やること/やらないこと]
- 解決方針
- 成功条件 (例: KGI/KPI, KSF)
- 実行プラン (何を, 誰が, いつまでに)
- リスク (代替案となるプラン B)
- チーム体制
提案書を見る判断軸 [コスト]
- 金額見積り
以上の項目のうち、どれだけ提案書の中に書かれていて、そして提案が筋が良いかどうかを判断します。
QCD への期待値
判断するのは提案内容の QCD です。QCD とは、品質、コスト、スピード (スケジュール感) です。
これら三つから提案内容に具体的なイメージを持てるかどうか、自分たちの期待に合っているかを提案書から確認します。
提案内容の判断基準は大きくは2つで、提案書 (コンテンツ) と人です。
では、ここまで見た提案書の判断軸に加えて、どんな視点で人を判断すれば良いでしょうか?
提案した相手 (人) を見る視点
自分たちへの提案担当者のエトス・パトス・ロゴスを見ます。
エトスは信頼性です。相手の人となり、誠実さ、相性などトータルで見て信頼できる人物かどうかです。
パトスとは相手の熱意です。共感できる人かどうかも判断になります。
ロゴスとは論理です。提案内容にロジックがあるか、ブレのない発言や行動をしているかも判断基準になります。
まとめ
今回は、筋の良い提案を見る判断軸をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
提案書を見る判断軸
- 前提とイシュー設定 (背景, 目的, 理想, 現状把握と問題設定)
- やること/やらないこと (解決方針, 成功条件, 実行プラン, リスクと代替案, チーム体制
- コスト (金額見積り)
提案内容の QCD
- 提案書から判断するのは品質、コスト、スピード (スケジュール感)
- これら三つから提案内容に具体的なイメージを持てるかどうか、自分たちの期待に合っているかを提案書から確認する
提案した相手 (人) を見る視点
- エトスは信頼性。相手の人となり、誠実さ、相性などトータルで見て信頼できる人物か
- パトスは相手の熱意。共感できる人か
- ロゴスは論理。提案内容にロジックがあるか、ブレのない発言や行動をしているか