投稿日 2012/11/10

Suica が実現した 「未来の当たり前」 というイノベーション




イノベーションとは何でしょうか?


イノベーションは未来の当たり前をつくること


現在はない 「未来の当たり前」 をつくることです。現時点やその時にはないものでも、イノベーションを起こす人には見えている 「未来」 や 「あるべき姿」 で、かつ人々はまだ気づいていないことを実現することです。

2012年現在、過去10年程度で人々の当たり前になった1つは、IC 乗車カードのスイカがあります。首都圏の朝の通勤時間帯では、ほぼ 100% に近い人が IC カードのスイカもしくはパスモを使って改札機を通っています。

ピッ、ピッ、と通勤客が滞りなく改札機を通過する当たり前になった通勤ラッシュの風景です。しかし、10~15年前は磁気式の定期券を、改札機に入れることが普通でした。


Suica はどのように開発されたのか


15年前にはなかったスイカは、その後に未来の当たり前になりました。

スイカはどのように開発されたのでしょうか。今回のエントリーでは、Suica が世界を変える - JR 東日本が起こす生活革命 という本から、スイカの開発秘話をご紹介します。
投稿日 2012/11/03

ロジカルシンキングを鍛える一石二鳥のメール術


相手に理解してもらうために


相手に何かを伝える場合、当たり前ですが重要なのは伝えたいことを相手にどれだけ理解してもらえるかでしょう。

特に仕事では、自分の考えや提案を同僚や上司にまずは理解してもらえるかどうかです。理解してもらって、ようやくその考えが妥当なのか、提案方針で進めるかどうかの判断ができます。

相手に理解してもらうというのは2つあります。正確な理解と、いかに早く理解してもらえるかです。そのためには伝える内容が論理的かどうかが大切なポイントです。ロジカルシンキングができているかどうかです。

投稿日 2012/10/27

KOMTRAX: コマツ建機の美しいビジネスモデル


なぜ、あの会社は儲かるのか? - ビジネスモデル編 という本で取り上げられていたビジネスモデルの1つに、小松製作所の KOMTRAX (コムトラックス) がありました。

小松製作所


小松製作所は日本の世界に誇る建設機械・重機械メーカーです。 Wikipedia を見ると、建設機械の日本でのシェアは1位、世界で2位です。日本以外にも南北アメリカ、ヨーロッパ、CIS、中近東、アフリカ、東南アジア、オセアニア、中国にグループ企業を展開しています。TOPIX Core30 銘柄の一社に選ばれています。

紹介されていたコマツのビジネスモデルは、KOMTRAX という IT サービスを中心にしたものです。そこには、建機というモノの販売からもう一歩踏み込んだ秀逸なビジネスモデルがありました。

良いビジネスモデルの条件


ビジネスモデルが成り立つ条件として、以下の2つが重要です。

  • エンドユーザーや顧客に既存のモデルよりもより高い価値または低いコストが提供される
  • ビジネスモデルの関係プレイヤー (ステークホルダー) 全員に Win-Win が成立する

今回のエントリーでは、冒頭で書いたビジネスモデルが成立する2つの要素について、コムトラックスを例に考えます。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。