今回のテーマは 「スモールビジネス」 です。
Amazon リンク
最近読んでおもしろかった本、スモールビジネス起業の教科書 D2C 物販編 - 事業アイデアから集客を成功させるズルいマーケティング戦略まで (プロコン) から、スモールビジネスの立ち上げの成功確率を高める方法を考えます。
本書の概要
この本は、リスクをとらず安定的な利益を出していく 「スモールビジネス」 の起業方法について、具体的な事例を通してわかりやすく紹介しています。
大企業が行うような投資や資本を投入する規模の大きいビジネスの立ち上げではなく、手堅く、着実に収益を上げるスモールビジネスのつくり方です。
出てくる事例は全て海外のもので、「こんなビジネスがあるのか」 と新鮮な驚きとともに興味深く読み進めることができます。
本書から学べたスモールビジネスを立ち上げるときのポイントは、次の通りです。
✓ スモールビジネス立ち上げの要諦
- 目の前のチャンスに気づく
- アイデアを実行する
- 自らデータを集めて検証する (PMF)
- わからないときの対処を知っておく
- 最初はなるべくリスクを取り除く
- 初期はお金をかけない
- リソースがなくてもできる方法を考える
では順番に見ていきましょう。
スモールビジネス立ち上げの要諦
目の前のチャンスに気づく
成功したスモールビジネスの創業者たちには、必ずしも特別なスキルや豊富な経験があったわけではありません。彼ら・彼女らに共通しているのは、日常に潜むチャンスを見つける能力です。
チャンスに気づく力は 「日常にはチャンスがあふれている」 という信念から生まれます。ほんの少しの意識の差が、目の前の可能性に気づけるのです。
アイデアを実行する
ビジネスで大事なのは、思いついたアイデアを実行に移すことです。
単にチャンスを見つけるだけでは十分とは言えません。というのは、あなたが思いついたアイデアはきっと他にも同じようなアイデアを持っている人がいるからです。
だからこそ重要なのは、具体的な行動としてアクションを起こすことなのです。「これはチャンスだ」 と感じたら、その機会を活かすための行動をとらない限り、チャンスは成功につながりません。成功の鍵は、アイデアを実行に移すことにあります。
自らデータを集めて検証する (PMF)
流行りのトレンドや市場規模などの一般的なデータ収集は有益です。
しかし、それ以上に大事なのは、自分の商品やサービスが本当に市場で受け入れられるか、想定するお客さんから必要とされたり、お金を払ってでも欲しいとなるかを知ることです。
- ターゲットとするお客さんはどんな困りごとや望みを持っているのか
- その問題を自社商品・サービスは解決できるか
- 困りごとの解決によって他では得られない価値をもたらすか
- 提供価値にお金を実際に払ってくれるか
こうした PMF という Product Market Fit の実現のためには自分の足で集めたデータから検証し、これらへの答えを1つずつ出していきます。
* * *
ここまでで7つのうち3つでした。
- 目の前のチャンスに気づく
- アイデアを実行する
- 自らデータを集めて検証する (PMF)
残りの4つは短めにいきます。
わからないときの対処を知っておく
新しく何かを始めるときには、わからないことの連続です。
わからないという不確実性に直面したときに取れる対策は、大きく3つがあるでしょう。
- わからなくてもそのまま行動してみる
- 調べて学んだり、他者からの知見を得る
- あきらめる
3つ目のあきらめた場合、成功の可能性はなくなります。わからないことに直面したときは、そのまま思考停止をしたり悩んでいる時間を減らし、「ではどうするか」 と気持ちを切り替え、対策を速やかに実行することが大事です。
最初はなるべくリスクを取り除く
起業をするとは、イコール大きなリスクをとることではありません。むしろ成功する起業家は、最初は可能な限りリスクを排除し、それでも残ったリスクのみを負うようにしています。
もちろんリスクをゼロにすることは現実的ではなく、事業を新しく立ち上げた初期段階では最小限のリスクをとり、「ビジネスとして、これはいける」 と判断すれば果敢にリスクをとってアクセルを踏んでいくことが、ビジネスの成長につながります。
初期段階ではお金をかけない
多くのスモールビジネスの創業者は、事業資金に乏しい状況でビジネスを始めます。
スモールビジネスでは立ち上げの初期段階で大量の資金を集める必要はありません。はじめに重要なのは、限られた資源でやれる方法を見つけることです。資金不足を理由に行動を起こさないのではなく、少ない資金でどのように事業を展開できるかを考えることが肝心です。
リソースがなくてもできる方法を考える
創業初期に人・モノ・金のリソースが限られているのは普通のことです。
成功したスモールビジネスでは、限られたリソースの中で 「今できることは何か」 に焦点を当て、それにもとづいて行動を起こしています。欠けていたり足りないリソースへの無い物ねだりではなく、持っているものを最大限に活用することが、成功への道を切り開くのです。
まとめ
今回は、書籍 スモールビジネス起業の教科書 D2C 物販編 - 事業アイデアから集客を成功させるズルいマーケティング戦略まで (プロコン) を取り上げ、スモールビジネスの立ち上げについて見てきました。
最後にポイントをまとめておきます。
✓ スモールビジネス立ち上げの要諦
- 目の前のチャンスに気づく
- アイデアを実行する
- 自らデータを集めて検証する (PMF)
- わからないときの対処を知っておく
- 最初はなるべくリスクを取り除く
- 初期はお金をかけない
- リソースがなくてもできる方法を考える
ご紹介した 「スモールビジネス起業の教科書 D2C 物販編」 という本は、マーケティングの視点からも学びが得られます。
おもしろい本だったので、よかったらぜひ読んでみてください!
Amazon リンク
マーケティングレターのご紹介
マーケティングのニュースレターを配信しています。
気になる商品や新サービスを取り上げ、開発背景やヒット理由を掘り下げることでマーケティングや戦略を学べるレターです。
マーケティングのことがおもしろいと思えて、すぐに活かせる学びを毎週お届けします。
レターの文字数はこのブログの 3 ~ 4 倍くらいで、その分だけ深く掘り下げています。ブログの内容をいいなと思っていただいた方にはレターもきっとおもしろく読めると思います (過去のレターもこちらから見られます) 。
こちらから登録をしていただくとマーケティングレターが週1回で届きます。もし違うなと感じたらすぐ解約いただいて OK です。ぜひレターも登録して読んでみてください!