
Free Image on Pixabay
戦略についてです。自分が思う戦略の基本的な考え方を書いています。
エントリー内容です。
- 戦略とは何か
- 大切にしたい戦略の考え方 (3つ)
- 戦略の実行と戦術
戦略とは何か
戦略とは、目的を達成するためにやること、そしてやらないことです。
限られたリソース (時間・お金・エネルギー) の中で、やることの優先順位を決め、リソース配分をすることです。リソースは無限にはないので、必然的に優先順位の低いものへはリソースは配分されません。
大切にしたい戦略の考え方
戦略で大切にしたい考え方は3つあります。
- 戦略は目的に始まり目的に終わる
- 理想の戦略とは、戦いを略して目的を達成すること
- 戦略の肝は 「何をやらないか」 を決めること
以下、それぞれについて補足です。
1. 戦略は目的に始まり目的に終わる
私自身が思う戦略の定義は、「戦略とは、目的を達成するためにやること・やらないこと」 です。
戦略の上位には常に目的があります。目的という why に対して、戦略は what です。目的を達成するために限られたリソースで何をやるか、そして何をやらないかを決めます。戦略は、目的を達成すれば終わるものです。戦略は目的に依存します。
2. 理想の戦略とは、戦いを略して目的を達成すること
戦略の二文字は、戦いを略すと書きます。戦略とは戦うことが前提にあるのではなく、目的を達成するためにあります。理想は、戦わずに目的を達成することです。戦わないためにはどうすればよいかです。
戦略の文脈で戦わないとは、相手と同じことをしないということです。自分が唯一無二になるために何をやり、何をやらないかです。
3. 戦略の肝は 「何をやらないか」 を決めること
目的を達成するために、何をやるかを決めることが戦略です。決めるということは、捨てることでもあります。何をやるかを決める以上に重要なのは、何をやらないかを決めることです。
考えられることを全てやるというのは、戦略ではありません。少なくとも優先順位が明確で、優先度が低いものはやらないと決断し捨てられるかです。
やらないことを決めるからこそ、目的を達成するために自分たちは何をやるかを明確にすることができます。
戦略の実行と戦術
戦略はつくって終わりではありません。戦略と実行はセットです。
戦略と実行
戦略の実行において、ポイントは3つあります。
- 戦略は実行が伴ってこそ存在価値がある。実行されなければ絵に描いた餅である
- 戦略は仮説である。実行によって仮説が検証される
- 戦略立案よりも、実行のほうが難しい。組織を動かす必要があるから
戦略と戦術
戦術についても3つです。
- 戦術とは、戦略で決めたやることの具体的な方法である。戦略は what 、戦術は how
- 目的、戦略、戦術の順番。影響の大きさは 「目的 > 戦略 > 戦術」 である
- 「戦略が正しく戦術が間違っている」 と 「戦略が間違っているが戦術は正しい」 では、後者のほうがタチが悪い
最後に
今回は、戦略的思考とは何か、そもそも戦略とは何かの基本となる考え方をご紹介しました。
仕事での経験、人から聞いたこと、読んだ本などから学んだ戦略の捉え方です。