2018/07/03

浦島太郎状態にならないためには、リスクをとって行動し自ら変化をすること


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リスクをとって自ら行動をし、新しいことへのチャレンジの大切さを考えます。

エントリー内容です。

  • 羽生善治のリスクテイク
  • 浦島太郎状態にならないために
  • 適切なリスクテイクとは


羽生善治のリスクテイク


勝負哲学 という本は、将棋の羽生善治氏とサッカーの岡田武史氏との対談内容が書かれています。



対談で、羽生氏はリスクテイクの考え方を次のように語っています。本書からの引用です。

羽生:そのとき、考えの真ん中にあるのは 「いかに適切なリスクをとるか」 ということです。リスクとの上手なつきあい方は勝負にとってきわめて大切なファクターです。

将棋が急に弱くなることはありませんが、少しずつ力が後退していくことはあって、その後退要因としていちばん大きいのが 「リスクをとらない」 ことなんです。リスクテイクをためらったり、怖がったりしていると、ちょっとずつですが、確実に弱くなっていってしまうんですよね。

(中略)

岡田:リスクテイクができるかどうかが勝者と敗者を分ける。これはよくわかる話ですが、そのリスクをとらないと少しずつ弱くなるということの意味をもうちょっと掘り下げてもらえますか。

羽生:長くやっていると、過去の成功体験、失敗体験が経験則として積み重ねられてきますよね。それは危機と安全の境界を見きわめる頼りがいのある測定器である反面、安全策の中に自分を閉じ込めてしまう檻 (おり) にもなります。

経験を積むと、この戦法ではこのくらいのリスクがあるということがかなり正確に読めるようになってきて、リスクの程度や影響度が計算できるようになるんです。すると、どうしても危ない橋は渡りたくなくなります。

つまり勝ちたいがために、リスクをとるより、リスクから身をかわすことを優先するようになる。でも、周囲はいつも変化し、進歩もしていますから、安全地帯にとどまっていると、その周囲の変化にだんだん取り残されてしまいます。

結果、安全策は相対的に自分の力を漸減させてしまうんです。

(引用:勝負哲学)

周囲の環境は常に変化をしています。自らが変わらなければ相対的に自分は遅れます。遅れるとは、外部環境に自分が適応できなくなり、取り残されます。

スケールは小さいものの、浦島太郎状態が起こっているのです。


浦島太郎にならないためには、
自分も変わり続けるしかない


自分のまわりの変化を止める、あるいは遅くすることはできません。好むと好まざるとにかかわらず、環境は変化し続けます。

浦島太郎になりたくなければ、自分も変わり続けるしかありません。変わるとは、自ら行動すること、特に新しいことをやってみることです。

行動をすれば、人や環境からフィードバックが返ってきます。気づきが得られ、うまくいったことからの学び、うまくいかなかったことからの学びの両方があります。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか、その成功や失敗は他にも活かせられるかと、行動したからこそ得られるものがあります。


適切なリスクテイクとは


新しい何かをやってみることには、リスクが伴います。

日本語でリスクというと危険性の意味で使われがちですが、本来の意味は不確実性です。リスクが高いとは、成功する度合いと同じ振れ幅で失敗する度合いが大きくなることです。

新しいことに挑戦するにあたって、リスクテイクをどの程度で見積もって、行動に移せるかです。

適切なリスクテイクがどのくらいなのかは、唯一の正解はありません。人によって考え方は違い、自分自身でも状況によって異なります。一度に大きなリスクを取る場合もあれば、小さいリスクに留めることもあるでしょう。

大切だと思うのは、大きなリスクを取りチャレンジをする以外に、普段から小さなリスクを意図的に取っているかどうかです。日常生活や仕事において新しいことを意識してやってみて、少しずつ自分を変化させることを続けていれば、いざ大きなリスクを取る状況になっても、慌てずにすみます。

気になったものは使ってみる、普段とは違うやり方を試してみる、先延ばしにせずに今すぐやることです。少しずつ、小さな挑戦の積み重ねによって、自分が環境から取り残されず、周囲の変化以上に自分が変わることができます。



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多田 翼 (書いた人)


複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略、プロダクトマネジメント、マーケティングのコンサルティング及びメンター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝のランニング。

内容は、所属組織や会社の正式見解ではなく個人の見解です。