投稿日 2019/07/03

成長する事業になるための5つの条件




今回は、企業の事業についてです。成長する事業の条件とは何かを解説します。

  • 事業がうまくいくかどうかは、何を見て判断できる?
  • 成長する事業になるための5つの条件とは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、成長して強い事業になるための条件です。

私の仕事は、フリーランスの立場で複数のベンチャー企業の経営や事業、営業の戦略立案と実行に携わっています (2019年7月現在) 。前職は Google のアジア太平洋地域のマーケティング部門に所属していました。

これまでの経験から、成長する事業とはどういう特徴があるかを見てきました。

この記事では、どんな条件がそろえば、事業として成功する確率が高くなるかを解説します。自分の会社、取引先、競合企業の事業を見る時に役に立つと思います。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


成長する事業の条件


事業が成長していくためには、どのような特徴があるのでしょうか?

私が考える、成長する事業になるための条件は、以下の5つです。


成長事業の条件
  • 人の優秀さ
  • 参入市場の成長性
  • 戦略
  • リーダーシップ
  • 実践力


以下、それぞれについて解説します。


[条件 1] 人の優秀さ


私が事業が成功するかどうかを見る条件で、最初に見るのは人です。優秀な人がいるかどうかです。

仕事は人でまわるので、どんな人がいるか、一人ひとりの集まりである組織が機能するかどうかは、ひとえに各メンバーの働きにかかっています。

もちろん、人だけでは事業が必ず成功するわけではありませんが、どれだけプロフェッショナルだと言える人が集まっているかが1つ目のチェックポイントです。


[条件 2] 参入市場の成長性


次に見る視点は、事業が参入している市場です。

まずは、市場の成長性です。

市場が成長段階にあるのか、成熟してしまって市場の今後の拡大や変化が小さいのかです。プロダクトサイクルにおいて、どの段階にある市場にいるのかを見極めます。

市場が拡大基調で上りエスカレーターであれば、その勢いが事業を成長させてくれます。

そして、市場で自分たちが勝てる見込みがあるか、儲かるかもポイントです。

自分たちが事業で何をするかの前に、どこで戦うかの選定が大事なのです。


[条件 3] 戦略


3つ目の成長事業の条件は、戦略です。

戦略とは、事業の目的を達成するために何をやるか、何をやらないかです。自分たちが持っているリソースを、どこに集中して配分するかの指針です。

戦略で大事なのは、やらないこと (捨てるもの) が明確になっているかです。戦略の本質は捨てることにあります。意思を持ってどこにはリソース配分をしないかです。

戦略では 「あれもこれも」 ではなく、「あれかこれか」 を決めることが重要です。

やらないことの明確化も含めて、良い戦略の条件は次の5つです。


良い戦略の条件
  • 明確な目的
  • 絞りと集中
  • 具体性と一貫性
  • シンプル
  • 実行できる


[条件 4] リーダーシップ


成長事業の4つ目の条件はリーダーシップです。戦略を現場に落とし込み、実行をやり抜くためのリーダーシップです。

戦略を現場に伝え浸透させるためには、ロジックだけではなく、どれだけ一人ひとりに腹落ちしてもらうかです。

現場メンバーが頭でも心でも納得がいくためには、以下がポイントになります。


腹落ちに必要な要素
  • ロジックに筋が通っている
  • 全体ストーリーがわかりやすい (シンプルで具体性があり、全体に一貫性がある)
  • 共感できる
  • 自分たちもできる、やってみたいと思える


これらを丁寧に、リーダーが情熱を持って、ある時は冷静に、意思を貫き実行に落とし込んでいきます。

なお、私が考えるリーダーに求めるられる力は、次の5つです。


リーダーに求められる力
  • 構想力
  • 決断力
  • 意思力
  • 実現力
  • 人間力


[条件 5] 実践力


事業が成長するための5つ目の条件は、実践力です。

戦略は、実行されて初めて価値があります。実行されない戦略は絵に描いた餅です。

戦略は 100% 完璧につくり込むよりも、未完で不安が残る中で実行に移します。あえて未完成の状態で実行に落とし込みます。

戦略を実行するために、戦術という具体的なアクションプランにします。戦略はリソース配分の指針であり、戦術になって何をするかの具体が見えるようになります。

実行後はフォローを徹底します。

PDCA ならぬ、戦略 (Strategy) から始まる SDCA サイクルをどれだけ早く、何度もまわせるかです。

戦略は実行により中身が磨かれます。戦略を立てた段階では、あくまで仮説です。実行により、想定と違うこと、何の前提が間違っていたのかがわかってくるので、SDCA によって戦略と戦術に反映します。

組織で SDCA をまわし、事業に必要な個々人が持っている暗黙知を、組織全体の形式知に変えていくのです。


まとめ


今回は、成長する事業かどうかの条件を解説しました。

最後に今回の記事のまとめです。

  • 成長事業の条件は、
    • 人の優秀さ
    • 参入市場の成長性
    • 戦略
    • リーダーシップ
    • 実践力

  • [条件 1] 人の優秀さ
    どれだけプロフェッショナルだと言える人が集まっているか
  • [条件 2] 参入市場の成長性
    市場が成長段階にあるか。自分たちが勝つ見込みがあり、儲かるか。自分たちが事業で何をするかの前に、どこで戦うかの選定が大事
  • [条件 3] 戦略
    自分たちが持っているリソースを、どこに集中して配分するかの指針がある。戦略では 「あれもこれも」 ではなく、「あれかこれか」
  • [条件 4] リーダーシップ
    戦略を現場に落とし込み、実行をやり抜くためのリーダーシップ
  • [条件 5] 実践力
    戦略を戦術という具体的なアクションプランにする。実行後はフォローを徹底する

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。