今回は、新しい挑戦についてです。
- 何かを新しく始めたいけど、なかなか行動に移れない
- Google のプロジェクト管理メソッドとは?
- 新しい行動へのハードルを下げる方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかるのは、新しく何かを始める、自分を変えるための方法です。そもそもの人間の本質は何かを考え、そこから行動に移すために、どうすればよいかを書いています。
ぜひ記事を読んでいただき、何か新しく始めたいと思った時への参考にしてみてください。
人間の本質とは
いきなりですが、人の本質だと思いますか?
私が思うのは、人間の本質とは生存本能です。自己保存を高めるような振る舞いを、意識的にも無意識にもするのが人間です。
人は本能的に変化を嫌います。現状維持を好むのです。
ではなぜ、変化を避けるのかですが、変化することが自己保存という本質に反するからです。
今まで生きてこられたのだから、無理に変えてしまうと生きていけないかもしれません。変化をして自己保存へのリスクを高めることはしたくないという、生存本能がそうさせるのです。
ただし、ここには前提があります。
現状維持を好む前提とは
変化を嫌う、現状維持を好む前提とは、自分がいる環境が変わらないことです。
外部環境が変わらない状況では、今までと同じやり方を続けるという現状維持が理に適っています。変化をしてもうまくいかない可能性が上がるのであれば、変わらないという選択肢は正しいと言えます。
ひるがえって、現代のビジネス環境はどうでしょうか?
ビジネス環境は変化している
ビジネスでは環境 (市場) は常に変化します。
VUCA と呼ばれるように、変化が早いのが現在です。この傾向はさらに加速することはあっても、この先も変化が止まることはないでしょう。
外部環境が変わっているのに、自分たちは変化に適応しなければ、やがては環境 (市場) との乖離が大きくなります。
顧客や競合から置いていかれ、その状況を放置すれば、市場から自分たちが淘汰されてしまいます。変化に対応できなければ、つまり自分たちも変われなければ、生き残れないのです。
生き残るためには、環境に適応し続け、自ら変化するしかありません。
自分を変えるとは、行動すること
では、どうやって自分を変えていけばよいのかですが、変わるとは、行動をすることです。新しく何かを始めてみることです。気持ちを新たにするだけでは、何も変わりません。
変わるという気持ちを、行動に移すことが大事です。
とはいえ、やみくもに全てを変える必要まではありません。変えること、変えないことの見極めが大事です。
Google のプロジェクト管理 (リソース配分)
それでは、変える行動をどれくらい取ればよいのかを考えてみましょう。
ヒントになるのは、Google のプロジェクト管理の考え方です。
Google には経験則から導かれた、プロジェクトへのリソース配分があります。以下のように3つに分けます。
✓ Google のプロジェクト管理 (リソース配分)
- コアビジネス: 70%
- 成長プロダクト: 20%
- 新規プロジェクト: 10%
以下は、How Google Works - 私たちの働き方とマネジメント という本からの、このプロジェクト管理についての説明箇所の引用です。
2002年の時点で、グーグルはまだプロジェクトを重要な順に並べた 「トップ100リスト」 をもとに、リソースの配分やプロジェクトのポートフォリオを決めていた。
だが成長にともなって、このシンプルな仕組みではスケールすることが難しいという懸念が強まった。忌まわしき 「ノー」 の文化がじわじわと広がるのではないかという不安もあった。
そこである日の午後、セルゲイはトップ100リストを見直し、プロジェクトを三つのグループに振り分けた。
プロジェクトのほぼ 70% はコアビジネスである検索と検索連動型広告に関するもので、約 20% が成功の兆しが見えはじめた成長プロジェクト、残りの約 10% が失敗のリスクは高いが、成功すれば大きなリターンが見込めるまったく新しい取り組みだった。
それを叩き台に長い議論を重ねた結果、「70対20対10」 をリソース配分のルールにするという結論に達した。リソースの 70% をコアビジネスに、20% を成長プロダクトに、10% を新規プロジェクトに充てるのである。
Google からのヒント
Google のプロジェクト管理から、変えること・変えないことへの配分のヒントが得られます。
✓ Google からのヒント (変えることへの目安配分)
- 70% は今までやってきたメインの活動 [変えないこと]
- 20% は少しずらした新しいこと (既存活動に関連するもの) [変えること]
- 10% は全く新しいこと [変えること]
変えることには、自分のリソースの 30% を使ってみます。例えば、自由に使える時間が1時間あるとしたら、20分弱を新しい行動に使います。
さらに20分の中も2つあり、全く新しい挑戦は3分の1くらいを当てます。
新しいことは、3割にとどめるという考え方は、リスクを少しずつとることです。一気に大きなリスクはとらず、最大でも 30% 、最低でも 10% は新しいチャレンジに使うという方法です。
まとめ
今回は、自分を変化させること、新しい行動を取るためにどうすればよいかご紹介しました。
最後にまとめです。
現状維持と変化
- 人が本能的に現状維持を好む前提は、自分がいる環境が変わらないこと。外部環境が変わらない状況では、今までと同じやり方を続けるという現状維持が理に適っている
- しかし、ビジネスでは環境 (市場) は常に変化している。自分たちは変化に適応しなければ、やがては環境 (市場) との乖離が大きくなり、やがては淘汰される
- 生き残るためには環境に適応し続け、自ら変化するしかない
- 変わるとは、行動をすること、新しく何かを始めてみること。ただし、やみくもに全てを変える必要はなく、変えること、変えないことの見極めが大事
変わるための Google のリソース配分
- 変える行動をどれくらい取ればよいかへのヒントになるのは、Google のプロジェクト管理の考え方
- 70% は今までやってきたメインの活動 [変えないこと]
- 20% は少しずらした新しいこと (既存活動に関連するもの) [変えること]
- 10% は全く新しいこと [変えること]
- 一気に大きなリスクはとらず、リスクを少しずつとる。最大でも 30% 、最低でも 10% は新しいチャレンジに使うとよい