投稿日 2019/07/04

戦略と実行。戦略をあえて未完成の状態で実行する意図とは?




今回は、戦略の実行についてです。

  • 戦略とは何かをわかりやすく知りたい
  • 戦略を実行する時のポイントは?
  • あえて未完成の戦略を実行する狙いとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、戦略とは何か、戦略を実行するためにどうすればよいかです。

戦略は実行してこそ価値があります。この記事では戦略を実行するにあたってのポイントを解説しています。

ぜひ最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


戦略とは何か


いきなりですが、戦略とは何でしょうか?

私の一言の定義は、戦略は目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 です。

自分たちが持っている資源 (リソース) を、どこに配分するかの指針が戦略です。

リソースとは企業であれば、人・モノ・金・情報・時間・知的財産です。個人のレベルでも、何に自分の時間やエネルギーを重点的に配分するかを考えれば、戦略は個人にも当てはめることができます。

戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。何を捨てるかが明確だからこそ、やることにリソースを集中して投入できるのです。順番は、絞って (捨てて) 、集中です。


戦略と実行


戦略で大事なのは、実行できることです。

戦略は実行されて初めて価値があります。現場が実行できないような戦略は、絵に描いた餅です。

戦略とは、つくられた段階では仮説にすぎません。あくまで最も確からしい、目的を達成する最も可能性の高い仮の答えです。

仮説は実行されて、時には反証されてより良くなるように、戦略も実行により中身が磨かれていきます。

なお、筋の良い戦略のポイントは5つありますが、そのうちの1つは実行できることです。


筋の良い戦略のポイント
  • 目的が明確
  • 絞りと集中
  • 具体的で一貫性がある
  • シンプル
  • 実行できる


あえて未完成の戦略を実行する


これは私の持論ですが、戦略を実行するにあたって、あえて 100% 完璧ではない状態にしておきます。

未完成の戦略のまま実行に移すのです。

完成度を 100 とした時に、70 から 80 程度の状態で、20 ~ 30 の未完や批判的な観点を残しておきます。


未完の戦略を実行する理由


では、なぜ未完の戦略の段階で実行に移すのでしょうか?

理由は3つです。


未完成の戦略で実行する理由
  • 先入観にとらわれないため
  • より良くできる
  • プラン B と撤退判断


以下、それぞれについて解説します。


[理由 1] 先入観にとらわれないため


戦略を完璧なものだと思ってしまうと、実行前は仮説にすぎないにもかかわらず、いつしか真の答えという認識にすり替わってしまいかねません。

仮説は実行されることにより、時には仮説と違った事実から反証され、仮説は磨かれていきます。

しかし、仮説を 100% 正しいと始めから信じ切っていると、実行後の状況観察や現状把握に先入観が入ってしまいます。思い込みから戦況を正しく見られないので、実行の修正を見誤ることにつながります。

ここにあえて未完成の状態で戦略を実行する狙いがあります。

戦略を信じる一方で、批判的な視点も併せ持つことによって、冷静に戦略の実行から、戦略の何が正しく、どこが想定と違っていたのかが見えてきます。


[理由 2] より良くできる


戦略が未完であるという意識があるからこそ、戦略の実行によってより良くできます。

未完成であるとは、戦略を磨く余地を残しておくということです。


[理由 3] プラン B と撤退判断


戦略への信念と批判の両方を持っておけば、もし戦略がうまくいかなかった場合の代替案 (プラン B) を考えておけます。

戦略が1つしかない状態というのは、うまくいかなかった場合に選択肢がなく、危うい状態です。

戦略が未完だからこそ、What if (もし~なら) や If then (~ならどうするか) をあらかじめ考えておくことができます。不測の事態への対応の幅が広がり、時には撤退しなければいけない状況になっても早めの判断ができます。


まとめ


今回は、戦略についてでした。

戦略とは何か、戦略が実行されることの意味合い、実行にあたってあえて未完成の戦略にする考え方をご紹介しました。

最後に今回の記事のまとめです。

  • 戦略は目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 。自分たちの資源 (リソース) 配分の指針。戦略の肝は 「やらないこと」 にあり、何を捨てるかが明確だからこそ、やることにリソースを集中して投入できる

  • 戦略で大事なのは、実行できること。戦略は実行されて初めて価値がある。
    戦略とは、つくられた段階では目的を達成する最も可能性の高い仮説。戦略も実行により中身が磨かれていく

  • 戦略をあえて 100% 完璧ではない状態で実行に移す。70 から 80 程度の状態で、20 ~ 30 の未完や批判的な観点を残しておく。
    未完成の戦略で実行する理由は、
    • 思い込みや先入観にとらわれないため (批判的な観点を残しておくことにより)
    • より良くできる余地を残しておける
    • 完璧ではないからこそ、プラン B を持てる。時には撤退判断も早めにできる

最新記事 (毎日更新中)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

note, Twitter, theLetter, YouTube, Podcast, Google Podcasts, Amazon music, Spotify, stand.fm, も更新しています。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。