投稿日 2019/07/27

会社を辞める時に、退職のあいさつを戦略的にする方法




今回は、会社を辞める時の同僚へのあいさつについてです。

  • 後味の悪い会社の辞め方をしたくない…
  • 誰にどう退職のあいさつをすればいいかわからない
  • 退職のあいさつを戦略的にする方法

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、転職や独立などで会社を辞める時に、誰にどんなあいさつをすればよいかです。

退職をする時に、上司や同僚、仕事でお世話になった人へ、退職の気持ちをどのような方法で伝えればよいかの方法をご紹介します。

記事は、戦略的な考え方も身につくような内容になっています。これから退職をする状況ではない方も、今後に会社を辞める状況での参考になればと思います。

ぜひ記事を最後まで読んでみてください。


バックグラウンド


私は前職の Google を辞め、現在は独立してフリーランスをやっています。

仕事は、複数のベンチャー企業への経営・事業戦略の立案や実行を支援しています。個人の方に直接、コンサルティングをすることもあります。

今回の記事は、前職のグーグルや、他には日本企業での自分の退職のプロセスを振り返り、同僚や関係者へのあいさつの仕方をまとめてみたのでご紹介します。


戦略とは何か


退職あいさつの方法に入る前に、戦略について説明します。

いきなりですが、戦略と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?

戦略とは、目的を達成するためのリソース配分の指針です。リソースとは、企業であれば人・モノ・金・時間です。

目的達成のために 「やること」 と 「やらないこと」 を決め、やることに限りあるリソースを投入します。

退職のあいさつに戦略を当てはめると、退職する日という期日が決まっている中で、自分の限られた時間 (リソース) をどうあいさつに使うかです。


戦略的な退職のあいさつ


では、退職のあいさつを戦略的にやっていくには、どうすればいいでしょうか?

戦略をつくり実行するフレームは、次のようになります。


戦略の立案と実行フレーム
  • 目的の明確化
  • ターゲットの設定
  • 戦略をつくる
  • 具体的な実行プラン策定 (戦術)


以下、このフレームに沿って、4つのポイントから退職のあいさつのやり方をご紹介していきます。


1. 退職あいさつの 「目的」


前職の Google でも、その前の日本企業においても、同僚や関係者への退職のあいさつの目的は、基本的には変わりませんでした。

目的は大きくは2つです。


退職あいさつの目的
  • 仕事やプライベートでもお世話になった人にお礼・感謝の気持ちを伝える
  • 会社を辞めた後も仕事を一緒にする機会があるかもしれないので、これからも関係を持っておきたい


2. 退職あいさつの 「ターゲット」


先ほど、戦略とは、目的達成のためのリソース配分の指針だと書きました。

ターゲットとは、リソースを投下する的です。退職のあいさつに当てはめると、ターゲットとはあいさつをする関係者になります。

ターゲットの中でも相対的により重要な人が、コアターゲットです。

コアターゲットは、特にお世話になった人や、退職後も定期的にお互いの近況や情報交換を続けたいと思えるような人、機会があればまた別の形で一緒に仕事をしたい人です。

おおよそですが、関係者の中でコアターゲットになる人の割合は 15%~20% 程度でした。関係者が200人いたとすると、30人から40人くらいのイメージです。


3. 退職あいさつの 「戦略」


戦略は目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 です。

退職のあいさつで私がやらないと決めたことは、1つは全員に均等に対応すること、そして、大人数での送別会はなるべく最小限にしてほしいとまわりに伝えました。

前者の 「関係者全員への均等対応をしない」 は、先ほどのターゲットからおおよその優先度がつくので、優先の高い人になるべく時間を配分したかったからです。

後者の大人数での送別会は、もちろん送別会を開いてもらえるのはありがたいのですが、人数が多すぎると一人ひとりとしっかり話すことが難しいからです。せっかく会っているのに話が十分にできなければ、設定した目的を達成することが難しくなります。

やったことは、コアターゲットの人には時間を取り、退職について、辞めようと考えた経緯やこれから何をしていきたいかをしっかりと伝えたことです。


4. 退職あいさつの 「実行プラン」


退職のあいさつは、大きくは3つの方法をとりました。


退職のあいさつの方法
  • 直接会う (1対1のミーティング、コーヒーブレイク、ランチやディナー)
  • ビデオ会議や個別でのメール (オフィスが離れているなど物理的に直接会うのが難しい場合)
  • 一斉メール


関係者 (退職あいさつのターゲット) のリストをつくり、優先度を見えるようにし、誰にどの方法であいさつをするかと進捗を管理していました。


まとめ


今回は、会社を辞める時の、同僚や関係者へのあいさつについてでした。

格言に 「飛ぶ鳥、跡を濁さず」 がありますが、自分の仕事を引き継ぐことと、関係者へのあいさつでコミュニケーションがうまく取れれば、お互いに気持ちよく自分は会社を卒業することができます。

最後に今回の記事のまとめです。



戦略とは、目的を達成するためのリソース配分の指針。目的達成のために 「やること」 と 「やらないこと」 を決め、やることに限りあるリソースを投入する


退職のあいさつに戦略を当てはめると、退職する日という期日が決まっている中で、自分の限られた時間 (リソース) をどうあいさつに使うか


戦略の立案と実行フレームは、
  • 目的の明確化
  • ターゲットの設定
  • 戦略をつくる
  • 具体的な実行プラン策定 (戦術)


[目的]
お礼・感謝の気持ちを伝える。
これからも関係を持っておきたい


[ターゲット]
あいさつをする関係者。コアターゲットは、
  • 特にお世話になった人
  • 退職後も定期的にお互いの近況や情報交換を続けたい人
  • 機会があればまた別の形で一緒に仕事をしたい人


[戦略]
やらないと決めたことは、全員への均等な対応。大人数での送別会 (一人ひとりとしっかり話す時間が取れないから) 。
やったことは、コアターゲットの人には時間を取り、退職について、辞めようと考えた経緯やこれから何をしていきたいかをしっかりと伝えた


[実行プラン]
あいさつの方法は、
  • 直接会う (1対1のミーティング、コーヒーブレイク、ランチやディナー)
  • ビデオ会議や個別でのメール (物理的に直接会うのが難しい場合)
  • 一斉メール
リストをつくり、優先度と進捗を管理した

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。