
Free Image on Pixabay
今回は、ビジネス活動のオフラインとオンラインについて掘り下げます。
この記事でわかること
- ビジネス活動のオンライン化の例
- オンライン化の本質
- オフラインという希少性
今回は、オフラインでのビジネス活動が、リモート化されオンラインに代替されることの事例から、オンライン化することの意味を考えていきます。
後ほど詳しく書いていますが、ビジネス活動が OMO 化することの本質です。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事の参考にしてみてください。
ビジネス活動のオンライン化の例
目に入ってきたニュースをまずはご紹介します。
ビジネス活動がリモート対応され、オンライン化するサービスです。
ビジネス活動のオンライン化の例
- 営業活動のオンライン化
- リモートでの訪問調査
それぞれのニュースリリースは、以下の2つです。
- Kaizen Platform 、動画 × データで営業活動の DX を推進する新サービス 「KAIZEN Sales」 を提供開始
- ネオマーケティング、"家の中" に特化した "生活空間リサーチサービス" を開始
では、これらの事例は何を意味するのでしょうか?
事例が意味すること
大きな背景としてコロナによる影響があります。制約により直接相手と会えなくても、これまでやっていたオフライン活動がリモート (オンライン) で代替できるサービスです。
これが意味するのは、オフラインでの活動がオンラインに組み込まれていきます。あらゆることがオンライン化していく流れです。
皆さんは OMO という概念をご存知でしょうか?
ビジネス活動の OMO 化
OMO は、Online Merges with Offline の略です。
これは小売の世界で、あらゆるリアル店舗がオンライン化していくことを指します。元々は O2O という概念があり、O2O の発展として OMO があります。
O2O は Online to Offline で、ネットからオフライン (店舗) に集客するというアプローチです。これが OMO に進化しました。
OMO は、あらゆるものがオンライン化し、オンラインがオフラインを融合していくというイメージです。
話をオフラインをリモート化によるオンライン代替に戻します。
先ほどのニュースリリースから思った本質は、OMO の世界観が小売だけではなく、ビジネス活動全般で起こっています。
OMO の好循環
OMO では、あらゆることがオンライン化します。
オンライン化することによって、データを取ることができます。
データから相手を理解し、顧客理解から顧客への提供価値につなげます。つまり、「データ → 理解 → 価値提供」 の循環を起こしていくのです。
ではもう1つ、思ったことをご紹介していきます。
オフラインの希少化
多くのことがオンラインで代替できるようになってくると、オフラインの希少性が上がります (OMO の前提では全てがオンライン化されますが、オンラインの要素が入ったオフラインは残り続けます) 。
リモートで人と会える、現場をリモートから見ることができるからこそ、直接人と会ったり、現場に足を運ぶことに希少価値が出ます。
オンラインで代替できるにもかかわらず、あえて手間がかかり、時間と労力を使ってオフラインでビジネス活動をすることの意味が、より問われてくるようになります。
オフラインには希少性があるという認識を持って、その価値を最大化させることが、ビジネス全般で求められます。
先ほどの、データ・理解・提供価値という好循環の話につなげると、オフラインならではの体験を設計して、どんな価値を提供できるか。そして、オフラインだからこそ感じること・得られることを情報やデータとして収集できるかです。
オフラインという希少なことの価値をいかに最大化できるか。ここで差別化できるプレーヤーが、今後生き残っていきます。
まとめ
今回は、ビジネス活動が OMO 化するという捉え方をして、その本質は何かを考えました。
いかがだったでしょうか?
最後に、今回の記事のまとめです。
1.
直接相手と会えなくても、オフライン活動がリモート (オンライン) で代替できるサービスが登場している。
オフラインでの活動がオンラインに組み込まれ、あらゆることがオンライン化していく流れ。この変化の本質は、OMO の世界観が小売だけではなく、ビジネス活動全般で起こっている。
2.
オンライン化によって、データを取ることができる。データから相手を理解し、顧客理解から顧客への提供価値につなげる (「データ → 理解 → 価値提供」 の好循環) 。
3.
多くのことがオンラインで代替できるようになってくると、オフラインの希少性が上がる。
オフラインならではの体験設計、価値提供、情報やデータ収集から、オフラインという希少価値を最大化させるプレーヤーが、今後生き残っていく。