
今回は、ビジネスでの問題解決についてです。
この記事でわかること
- 問題解決とは何をすることか
- 仮説の磨き込みと検証の方法
- プロダクトやサービス開発と仮説
ぜひ最後まで記事を読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
問題解決と仮説
皆さんはもし、「仕事での問題解決とは何をすることか?」 と聞かれれば、どのように答えるでしょうか?
問題解決とは、仮説をつくり検証していくプロセスです。
仮説とは解決策の 「仮の答え」 です。仮説と思い込みは紙一重です。仮説はあくまで、これが解決策ではないかと思う最も妥当なものです。仮説は検証されて初めて真実かどうかがわかります。
では、どのように仮説を検証すればいいでしょうか?ここからは、仮説の検証方法を見ていきましょう。
検証すべき仮説の判断方法
仮説を設定したら、仮説検証に入っていきます。
まず大事なのは、どの仮説を検証するかの絞り込みです。以下の判断軸から、検証すべき仮説の優先順位を決めます。
仮説検証の判断軸
- 確からしさ
- 仮説が真実だった時のインパクト (影響度)
検証すべきは、最も不確かで、かつ仮説が真実だった時のインパクトが大きい仮説です。
検証する仮説が決まれば、検証方法を設計します。
仮説検証の方法
検証仮説の方法を考えながら、その難易度を見極めます。
次に、検証をして仮説が真実と判断する基準を決めます。仮説も数字で定量化します。
例えば、「サービス認知者の 40% 以上は会員登録をしてくれるだろう」 と表現します。
判断基準とともに、検証後のネクストステップを想定しておくといいです。
検証後のネクストステップ例
- さらに仮説を深掘りをする
- 次の優先順位にある仮説を検証する
- 仮説を見直す (基準を満たさない場合)
では、もう少し仮説を具体的に見るために、プロダクト開発での仮説検証を例に見ていきましょう。
プロダクト開発での仮説
プロダクトを開発するのは、問題解決と捉えることができます。開発するプロダクトは、想定するユーザーが抱える問題を解決する手段です。
プロダクト開発では、以下の項目で仮説検証を進めていきます。
プロダクト開発の仮説
- 顧客仮説
- 問題仮説 (自分たちが解決したいと考える問題)
- ソリューション仮説
- 価値仮説
- 収益モデル仮説
一つ目と二つ目の 「顧客仮説」 と 「問題仮説」 は、二つをセットで考えることが多いです。
同様に、三つ目と四つ目の 「ソリューション仮説」 と 「価値仮説」 も二つ合わせて検証します。
ソリューション仮説とは 「定義した問題に対して自分たちが何をするか」 、価値仮説とは 「ソリューションの結果として顧客はどんなベネフィットを得るか」 だからです。
では、五つ目の 「収益モデル仮説」 はどうなるでしょうか?
収益モデルは、さらに要素分解をして見ていきます。
収益モデル仮説の要素
- 誰から
- 何に対して
- どのタイミングで
- どうやって
プロダクト開発では、顧客仮説から始まり、収益モデル仮説までの検証を進めます。「アイデア → 仮説 → 実行 → 検証」 のループを回していきます。
まとめ
今回は問題解決と仮説についてでした。
いかがだったでしょうか?
最後に、今回の記事のまとめです。
1.
問題解決とは、仮説をつくり検証していくプロセス。
仮説とは解決策の 「仮の答え」 。仮説と思い込みは紙一重。仮説は検証されて初めて真実かどうかがわかる。
2.
検証すべき仮説は最も不確かで、かつ仮説が真実だった時のインパクトが大きいもの。
検証仮説の方法を考えながら、その難易度を見極める。検証をして仮説が真実と判断する基準を決め、仮説も数字で定量化する。
3.
プロダクト開発の仮説は以下の五つ。検証プロセスから 「アイデア → 仮説 → 実行 → 検証」 のループを回す。
- 顧客仮説
- 問題仮説 (自分たちが解決したいと考える問題)
- ソリューション仮説
- 価値仮説
- 収益モデル仮説