投稿日 2020/06/14

書評: データ分析の教科書 (高橋威知郎) 。データ分析の考え方と全体プロセスをわかりやすく解説する本




今回は、書評です。

ご紹介する本は、データ分析の教科書 です。





この記事でわかること


  • 本の内容
  • データ分析の準備 (大事なこと)
  • 使えるデータかを見極める方法
  • 分析スケジュールの見積もり方法


この記事では、データ分析の教科書 という本について、前半では本の概要、後半は印象的だったことを3つに絞ってご紹介しています。

ぜひ、最後まで記事を読んでみてください。


この本に書かれていること


本書を一言で表現すると、データ分析の考え方、全体プロセスをわかりやすく解説しています

分析事例は高度過ぎず、ケースが実務に基づいて具体的で読みやすいです。

この本で使われているデータ分析の全体像は、5つのステップからです。


データ分析の全体像
  • 準備する
  • 集める
  • 分析する
  • 表現する
  • 伝える


以下は、この本の内容紹介からの引用です。

最適なデータを駆使し、ビジネスで成果を上げるための実用書。

顧客別 DM や見込み客の見極めなど 「顧客との関係性の視点」 、高付加価値商品リストやセットメニューなど 「製品からの視点」 、利益最大化を実現するセールスミックスなど 「財務の視点」 といった具体的事例で、精度の高い、アクション (意思決定) につながる分析法を解説。


読んで印象的だったこと


ここからは、この本を読んで印象的だったことをご紹介します。

具体的には、以下の3つです。


読んで印象的だったこと
  • データ分析の準備 (アクションの因数分解)
  • 6W1H のデータ構成要素
  • 分析スケジュールの見積もり方法


では、それぞれについて順番に解説していきます。


[印象的だった 1] データ分析の準備 (アクションの因数分解)


皆さんはもし、データ分析は何のためにやるかと聞かれれば、どのように答えるでしょうか?

ビジネスでのデータ分析の目的は、アクションにつながることです。データ分析をして終わりではなく、いかにアクションに結びつけ、そしてビジネスでの成果に貢献できるかです。

データ分析では、いきなり集計に入るのではなく、準備が大切です。目的の設定です。

本で紹介されているデータ分析の準備は、5つの項目があります。このデータ分析は何のためにやるかの意義を明確にします。


データ分析の準備
  • 誰に対して
  • 目的 (その人は何のためにアクションをするか)
  • 何 (アクションは何か)
  • 具体的には (そのアクションの具体的内容)
  • 最初の第一歩 (アクションの中で最初にやるべきこと)


興味深いと思ったのは、アクションの解像度を高めていることです。

アクションを抽象レベルではなく、具体的に何かを掘り下げます。さらに、アクションの中で 「最初にやるべきこと」 までをデータ分析の準備項目に入れているのです。

アクションの解像度を高めるのは、それだけデータ分析をアクションにつなげるのを重視している表れです。


[印象的だった 2] 6W1H のデータ構成要素


データ分析の準備が終われば、次に行うのは、どんなデータを使って集計するかを決めます。

皆さんは、集計するデータを使っても良いかの判断基準には何があると思うでしょうか?

この本で紹介されていたデータの要素分解が参考になります。具体的には、6W1H で集計に使ってもよいデータかどうかを判断します。


データの要素分解 (6W1H)
  • 誰が by Who
  • 誰に対して for Who
  • なぜ (何のために) Why
  • いつ When
  • どこで Where
  • 何を (データ項目) What
  • どのように (データ収集方法) How


特に自分が直接収集したデータではない時は、これらの要素からデータを理解します。最初に設定した分析目的に沿ったデータなのかを判断します。


[印象的だった 3] 分析スケジュールの見積もり方法


ユニークだと思ったのは、分析スケジュールの見積もり方法です。


分析スケジュールの見積もり方法
  • 期限を決める
  • その期間を半分にする
  • 半分にできることを考え、決める


ポイントは、想定したデータ分析に使える期間を始めから半分にします。

というのはデータ分析とは、予定通りには進まないからです。事前の計画通りに進むことは稀で、多くの場合は後からやることが増えてきます。

最初にやるべきことを減らして半分にするという制約から、本当に重要なことに絞るわけです。

ここにデータ分析での戦略的な思考、意思決定が求められます。思いつくものを全てやる 「あれもこれも」 ではなく、「あれかこれか」 で取捨選択をします。


まとめ


今回は、データ分析の教科書 という本をご紹介しました。





いかがだったでしょうか?

ビジネスの実務でのデータ分析方法について、具体的な事例を使って全体像をわかりやすく解説しています。興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

最後に、今回の記事のまとめです。


本の概要
データ分析の考え方、全体プロセスをわかりやすく解説している本。アクション (意思決定) につながる分析法を学べる。


データ分析の全体像
  • 準備する
  • 集める
  • 分析する
  • 表現する
  • 伝える


読んで印象的だったこと
  • データ分析の準備。目的を設定し、分析からアクションにつなげるため分析意義を明確にする
  • 6W1H のデータ構成要素かち、分析目的に沿ったデータなのかを判断する
  • 分析スケジュールの見積もり方法。想定期間を半分にし、本当に重要なことに絞る





データ分析の教科書 (高橋威知郎)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。