投稿日 2020/06/10

マーケティング思考からのデータ分析方法を解説




今回はデータ分析とマーケティングについてです。


この記事でわかること


  • マーケティングのポイント
  • データ分析の進め方 (マーケ思考で)
  • 顧客の要望への向き合い方


データ分析とマーケティング


皆さんは、普段のお仕事でデータ分析をする機会は、どれくらいあるでしょうか?

エクセルやスプレッドシートでの簡単なものも含めると、データ分析には何かしら関わっている方が多いのではないでしょうか。

今回は、データ分析の進め方です。

データ分析には、マーケティングとの共通点があります。データ分析をマーケティングの観点から解説をしていきます。


最初にやるのは顧客設定


マーケティングでまず最初に大事なのは、顧客は誰かを定義することです。

データ分析も同じです。

データ分析を純粋に自分だけのためにある場合を除き、データ分析の依頼者を 「顧客」 と見立てます。

顧客設定では以下のように掘り下げて、顧客像を具体的にします。


顧客設定の項目
  • どんな人か
  • 何を知りたいか
  • それを知ってどうしたいか (具体的な利用シーン)


ポイントは、相手の具体的な利用シーンまでイメージを描きます。

以上を踏まえて、データ分析の目的を設定します。

データ分析やマーケティングも、目的の設定は大事です。では、目的設定と顧客設定の次には、何をすればいいでしょうか?


分析課題と仮説設定


次にやるのは、分析課題と仮説構築です。

マーケティングに当てはめれば、顧客課題と解決策です。

データ分析に話を戻すと、ここで大事なのは分析課題と仮説をセットで考えることです。

仮説をつなげ、ストーリーにします。ストーリーには2つの要素があり、言葉で表現するキーメッセージ、その根拠になるチャートのラフイメージです。

まだデータの集計と分析には入っていませんが、仮説だけでデータ分析の成果物であるレポートのストーリーをつくってしまいます。


データの準備


分析課題と仮説を明確にすれば、データを準備します。

このやり方はマーケティングに当てはめると、マーケットインです。イシュードリブンとも言えます。

マーケティングのアプローチには、プロダクトアウトがあります。

プロダクトアウトをデータ分析に当てはめれば、まずデータを集めてから何を分析するかを決めるという順番になります。このアプローチが有効なのは、仮説が思いつかない、見当がつかない場合です。データをざっと見てから、仮説をつくっていきます。


ストーリーボードに沿って分析


データが用意できれば、集計と分析に入っていきます。

先ほどの分析課題と仮説からつくったストーリーボードに沿って進めていきます。

ここでの注意点があります。ストーリーに固執しない過ぎないことです。

この時点のストーリーは、あくまで仮説をベースにつくったものです。仮説とは仮の答えなので、もしかしたら間違ってるかもしれないという意識を持っておきます。

データ分析では、このような 「健全な批判的精神」 が大事です。

批判的な目というのは、顧客への向き合いにもつながります。


顧客への向き合い方


データ分析の依頼主や顧客の言うことを、額面どおりに受け取らないことも大事です。

もちろん、顧客のことをないがしろにするという意味ではありません。ここで言いたいのは、相手のことを理解すると同時に、本当にそうなのかという健全な疑問を持つ重要性です。

というのは、顧客自身も自分が望むことを自覚していなかったり、言語化できているとは限らないからです。

顧客の向き合いで大事なのは、真の問題は何か、本質は何かを、時には顧客と一緒に掘り下げていく姿勢です。


まとめ


今回はデータ分析についてでした。

マーケティングの観点でデータ分析をどのように進めるかを見てきました。いかがだったでしょうか?

最後に、今回の記事のまとめです。


顧客定義と目的設定
データ分析の依頼者を 「顧客」 と見立てる。最初にやるのが顧客定義と分析目的の設定。
  • どんな人か
  • 何を知りたいか
  • それを知ってどうしたいか (具体的な利用シーン)


分析課題と仮説構築
次にやるのは分析課題と仮説構築。詳細の分析に入る前に、仮説だけでデータ分析の成果物であるレポートのストーリーをつくる。


仮説ストーリーに沿って分析
分析課題と仮説からつくったストーリーに沿って進めていく。注意点は、ストーリーに固執しない過ぎないこと。仮説はもしかしたら間違ってるかもしれないという意識を持つ (健全な批判的精神) 。


顧客への向き合い方
顧客のことを理解すると同時に、本当にそうなのかという健全な疑問を持つ。顧客自身も自分が望むことを自覚できていなかったり、言語化できているとは限らない。真の問題は何か、本質は何かを、時には顧客と一緒に掘り下げていく。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。