
今回は、「少数精鋭」 という言葉を取り上げます。
この記事でわかること
- 少数精鋭の逆の解釈
- エッセンシャル思考との共通点
- 本質の横展開 (戦略, マーケティング, プロジェクトマネジメント)
この記事で書いているのは、少数精鋭という言葉から掘り下げて、本質は何か、そして後半では本質を横展開しています。
具体的には、戦略、マーケティング、プロジェクトマネジメントです。
議事がお仕事での参考になりそう、意味があったと思ってもらえると嬉しいです。ぜひ、最後まで読んでみてください。
少数精鋭の解釈
皆さんは少数精鋭という言葉、目にしたことがあるかと思います。では、少数精鋭の意味は何でしょうか?
辞書的な意味は、「人数は少ないが、優れたものだけをそろえる」 です。
一方で、逆の捉え方もできます。少数に絞るから、精鋭になれるです。
というのは少数のチームを考えてみると、人数が少ないので、1人1人の役割、守備範囲がそれだけ広くなります。各自がストレッチされ成長の機会を多く持て、結果として精鋭になれるのです。
では、少数精鋭のこの解釈の本質は何でしょうか?
少数精鋭の本質
少数精鋭の捉え方は、エッセンシャル思考に通じます。
エッセンシャル思考は重要思考で、本当に大事なことに注力をします。一見すると全て大事だと思える中で、本当に重要なことだけに絞っていくのです。
この 「あれもこれも」 ではなく、「あれかこれか」 という考え方は、ビジネスのシーンで色々と応用ができます。
ここからは着想を広げ、本質を横展開してみます。
少数精鋭からの着想
いくつかの横展開は、具体的には以下です。
少数精鋭からの着想
- 戦略
- マーケティング
- プロジェクトマネジメント
では、それぞれについて具体的に見ていきましょう。
[着想 1] 戦略
戦略とは、目的を達成するために 「やること」 「やらないこと」 の方針です。
戦略の肝は何をやらないか、すなわち 「捨てる」 にあります。やらないことが明確であるからこそ、やることに注力ができるのです。
この考え方は少数精鋭への捉え方と同じです。少数に絞るからこそ精鋭になれる、戦略の文脈で言えば、やらないことを捨てるからシャープな戦略になるのです。
[着想 2] マーケティング
では次に、マーケティングに横展開をしてみましょう。
マーケティングでまずやることは、顧客設定です。自分たちの顧客は誰かを定義します。
顧客設定では、顧客を具体化していきます。具体化をすることによって、顧客像の解像度が上がります。結果として顧客は絞られ、これがターゲット顧客になります。
顧客を明確にし顧客を絞っていくことによって、マーケティングのリソースをターゲット顧客に集中的に投下できます。
この構図は、少数精鋭と同じです。
[着想 3] プロジェクトマネジメント
ではプロジェクトマネジメントには、少数精鋭はどのように当てはまるでしょうか?
プロジェクトマネジメントでは、全体を可視化して、どこに問題があるかを見極めます。
中でも、ボトルネックは何かを特定することが大事です。ボトルネックとは、全体に最も影響を与えている要因です。
ボトルネックによって全体の進捗スピードが決まってしまいます。いかにボトルネックを特定して、問題を解決していくかがプロジェクトマネジメントは大事です。
一見すると問題が多い中で、本当に大事な問題を特定する、そしてボトルネックという問題解決に注力をします。
問題の本質を見極め、ボトルネックというたった1つの問題に絞ることによって、プロジェクトマネジメントが磨かれます。
まとめ
今回は、少数精鋭という言葉を取り上げました。
本質は何かを掘り下げ、そこから戦略、マーケティング、プロジェクトマネジメントへの横展開を考えました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
1.
少数精鋭の辞書的な意味は、「人数は少ないが、優れたものだけをそろえる」 。一方で、逆の捉え方で 「少数に絞るから、精鋭になれる」 もできる。
2.
少数精鋭のこの捉え方は、エッセンシャル思考に通じる。一見すると全て大事だと思える中で、本当に重要なことだけに絞り注力する。
3.
少数精鋭からの着想
- 戦略: 「やらないこと」 が明確だからこそ、やることにリソースを集中投入できる
- マーケティング: 顧客像の解像度を高めることによって、ターゲット顧客に絞られる
- プロジェクトマネジメント: プロジェクトでの問題の本質を見極め、ボトルネックを解消する